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# 69. ビークル、山岳地帯を往く

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、3000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

ネイト達はビークルで北東へ進んでいた。

ビークルとは、M.A.C.S.やバギー、バイクといったものから作業用重機に至るまでの乗り物を指す総称である。


「アクア・クルセイダーから降りた後の地名って変わってるよな。

 読みにくいったらないぜ!」


「それはね、『漢字』っていう、古くから使われてきた文字を使っているのよ」


コロニーやキャンプの名前は、その土地や文化から名付けられることが多い。

三鼎・キャンプや、今目指している悠生郷・コロニーもそういう理由で漢字が使われている。

漢字を読めない人たちのために、アルファベットでルビ振っているのがほとんどだ。


「でもよ、ヤマトはヤマトだよな?

 漢字使ってないぞ?」


「ふふ、それは着いたらわかるわよ」


「ここから1時間も掛からないところに、悠生郷ゆうせいきょう・コロニーがあるらしい。

 今日はそこへ一泊して、明日からヤマトを目指す」


「よっしゃー!久しぶりの揺れない食事と宿だぜ!」


「ほんと、久しぶりね―!」


そしてある者は鼻歌を歌いながら、別なある者はラジオを聞きながら、悠生郷・コロニーへと進んでいった。

今彼らは、「龍の島々(Draconian Isles)」と呼ばれる半島に来ている。

昔は島国だったらしいが、隆起や気候の変動で大陸とつながり、半島になったのだ。

特徴として、山が多く、必然的に峠も多くなっている。開けた土地の間はほぼ峠と言っても良い。

また、活火山の活動も活発で、遠くに見えていた山の頂上からは噴煙が立ち上っていた。


「窮屈なところだな!」


とエヴィ。

しかし、その窮屈性が外敵から身を守る天然の防壁となっていた。

ソララ大陸とは違い、若干木々が多い。

もう地上は荒廃しきってどこも砂の舞う地だと思っていたが、そういう訳ではなさそうだった。


「昔はもっとキャンプや緑があったんだけど…、

 酸性雨でやられたところが多いわね」


とドクター。

数年の間に環境は大きく変わっていたようだった。


コロニーまで20キロ先とはいえ、それは直線距離での話である。

峠を超えたり、迂回をするため、実際はその3倍はあるだろう。

勾配がきつく、エンジンはその音を鳴り響かせる。


「結構きついが、もうちょっとだ!」


峠の頂上から見えた先に、コロニーらしき人工物を確認することができた。


「バイノクスのオービタルサイトでも確認したよ!

 あそこで間違いないみたい!」


直線距離にして2キロと行ったところだ。


「よし、もう少しだ。

 夕方前には着くだろう」


一行はラストスパートを掛けて最後の行程に挑んだ。

と、突然目の前に人が現れる。


「…ん!」


ネイトは急停車し、エヴィがそれにぶつかりそうになった。


「どうしたんだよ!」


「人が出てきてな…」


「レイダーなのか?」


「いや、それはわからない」


その人影が話し出す。


「すみません、この近くのコロニーに住んでいるものなのですが、クエストの途中で負傷してしまいまして、コロニーにも戻れず立ち往生していたところです。

 どうか、救急医療キットがあったら分けてもらえませんか?」


「怪我人かい?どれ、あたしが診てやるよ」


とドクター。

どうやら、M.A.C.S.を持たず、人間装備で、距離が近いと思っていたのかビークルにも乗っていないようだった。


「打撲による軽い内出血だね。

 命に別状はないよ。ヒールパッドを貼ったから、数時間経てば回復するわ。

 ただ、任務に対する心がけが足りないね。

 人間装備を否定するわけじゃないけど、移動にはビークルを使うことよ。

 不退転の決意は結構だけど、それで命を落としちゃ笑い話にもなりやしないわ」


「すみません…。

 探索者になったばっかりでビークルも借りれなくて…」


探索者登録時に、少しお金をもらえたはずだ。

ネイトはそのことを伝えると、


「はい、もらいましたが、そのお金でちょっと高いレストランに彼女と行きまして…。

 そこで全部使っちゃったんです…。

 だから装備も半端で…。

 巻き返そうと討伐クエストを受注したのですが、返り討ちにあってこのザマです…」


呆れた話だった。

いろいろと順番が違うと皆思ったに違いない。


エヴィが一喝した。


「探索者って、生半可な気持ちでできるもんじゃねー!

 彼女と美味しい料理食べたかったら、まずはクエストを回してお金を稼ぐんだ!

 最初は採集クエストだって構いやしないんだぜ!

 実績上げて、装備を揃えて、初めて美味しいことにありつけるんだぜ!」


エヴィは、真っ直ぐな性格で、この探索者のように情けない人間を前にして言わずにはいられなかったのだ。


その探索者は、すみませんすみませんと何度も謝っていた。


「オレ達に謝っても仕方ないんだぜ!」


最もな意見である。


ネイト達はその場を立ち去り、悠生郷・コロニーへと向かうのであった。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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