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# 56. オービタル・レクイエム

かつて、地球軌道上に打ち上げられた「エコーナイン(Echo-9)」は、気象観測と通信中継を担う人工衛星だった。しかし、長年の運用で経て徐々に軌道が低下し、ある日制御不能のまま大気圏と突入する。

本来ならば燃え尽きるはずだったが、偶然にも大気圏突入角度が最適であり、速度が減衰したことでほぼ無傷の状態で海へと落下した。

そして、そのまま深海に沈み、長い年月の間、誰にも知られることなく静かに横たわっていた。


時は流れ、大規模な地殻変動により、かつての海底が隆起した。

それはヌサンタラ大陸と呼ばれ探索者たちの活動場所にもなっている。


その調査を進めていた科学チームは、隆起した大地の東部付近に人工的な構造物を発見する。

それは、エコーナインの残骸であった。


大気圏突入時のダメージは多少あるものの、エコーナインのブラックボックスは奇跡的に無事であり、回収を試みようとした。

しかし、モンスターの出現により科学チームは回収を断念。探索者にそれをクエストとして発注したのであった。


一行はトランヴィニア・コロニーを出発し、約100キロ西にあるという人工衛星の墜落現場へを向かっていた。

この大陸は、隆起して間もないので、地面はゴロゴロとしている。

キャシーのバイクでは走行が難しかっただろう。


十数分後、


「ピピピピピッ…!」


警告音だ!


「レーダーに反応あり。0時の方向より接近中、距離300メートル!

 インターセクトまで15秒!

 タイプはベルノイド、個体数5!

 M.A.C.S.で初手を与える。キャシー、追撃行けるか?」


「もちろんだよー!」


ランドクロウラーとストライカーは左右に展開して、キャシーはその中間でジェットハンマーを構える。

ドクターは後方へ待避した。

十数秒後、敵が姿わ表す。


「スコリア・クリーパー(Scoria Creeper)だ!

 M.A.C.S.で攻撃開始する!」


四足歩行のスコリア・クリーパーは、冷え固まった溶岩の岩肌にそっくりな外殻を持つ。

動態反応でなんとか捉えられるが、サーマルセンサーはその硬い表皮のせいで検知することはできなかった。


ズガガガッと、ランドクロウラーの副砲が炸裂する。

続いて、ストライカーの副砲も炸裂する。この副砲は、ターゲットの熱源や電子信号を追尾するが、サーマルセンサーと同じく熱源を探知できなかったため外れてしまった。


「くそう、こいつにキメラ VX シーカーは効かないぜ!」


再度、ランドクロウラーの副砲による攻撃。

ヒットして何体かを倒せた。


「キャシー、行けるか?」


「いっくよー!」


と、キャシーは飛び上がり、スコリア・クリーパーにジェットハンマーで殴りかかった。


ゴンという鈍い音が響き渡る。

キャシーは、ジェットハンマーを何度も振りかざし、


「今だ!

 回転する力の軌跡ヴォルテックス・アーク!」


キャシーのスキルがスコリア・クリーパーにヒットする。


そしてあたりは静まり返り、


「ピピッ…ベルノイド 5タイ トウバツ シマシタ」


「よし!」


「やったー!」


と喜んでいたのもつかの間。


「ピピピピピッ…!」


再度の警告音である。


「連続…!?」


「レーダーに反応あり。3時の方向より接近中、距離200メートル!

 インターセクトまで10秒!

 タイプはガラバド変異種、個体数7!

 このフォーメーションを維持して迎え撃つ!」


ぴょんぴょんと何かがジャンプしながら近づいてくる。

そのたびに、何かが発火する。


「スパーク・ホッパー(Spark Hopper)だ!

 こいつは発火して炎上させることがある。

 キャシーは引いて、インフェルノキャノンによる遠隔攻撃をしてくれ!」


「了解だよー!」


今度は全員で同時に迎え撃つ。

ランドクロウラーの副砲が、ストライカーの副砲が、キャシーのインフェルノキャノンが火を吹く。


「よし、チャージアタックだ!

 炸裂する大砲の震撃オブリビオン・トレマー!」


ランドクロウラーの主砲が炸裂、スパーク・ホッパーの群衆に着弾する。

ドカンとひときわ大きな音がした。

流石チャージアタック、強力な攻撃である。


続いてキャシーが、


「いっくよー!

 深遠なる業火の抱擁インファーナル・エンブレイス!」


ズガガガッと威力を増した炎が残りのスパーク・ホッパーの引火を誘導する。

ボンという爆発音が数回した後、


「ピピッ…ガラバド ヘンイシュ 7タイ トウバツ シマシタ」


とアナウンス。

もうこれ以上の敵の出撃はないようだった。


「ふぅ…」


「やったぜ!」


「キャシー、怪我はないかい?」


「うん、大丈夫だよ!」


と、武器を降ろしてバギーに乗り込む。

2時間後、エコーナインの着水地点と思われる座標まで来た。


「この辺だと思うんだが…。

 キャシー、オービタルサイトで周辺を見れないか?」


「見てみるね!」


キャシーは、バギーに取り付けたバイノクスのオービタルサイトの情報を調べ始めた。

倍率を上げ、金属反応を探知する。

と、わずか数十メートル離れたところに金属の塊を発見した。


「ネイト、ここから8時の方向、23メートルだよ!」


「わかった、ありがとう」


キャシーの指した場所へ向かう。


「これか…」


そこには確かに人工衛星「エコーナイン」の残骸と思われる金属の塊があった。


「エヴィ、ブラックボックスを回収してくれないか?」


「了解だぜ!」


エヴィは、手慣れた手つきで、エコーナインからブラックボックスを取り外す。

そしてM.A.C.S.に積み込んだ。


「よし、引き続き、フォッグ・ウォーカーの討伐クエストを実行する。

 場所はここから南西へ120キロ行ったところにある砂漠地帯だ」


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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