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# 52. 復帰

北カラブールと、カラブール・コロニーを結ぶ道は頻繁に使用されるからなのか、道路の作りが結構しっかりしている。今まで荒野や砂漠地帯などの悪路ばかりを走っていたので、こういう整備された道は走りやすい。


ネイトがこの辺りについて聞いたところ、毎朝カラブール・コロニーへ、重砂から捕れるカラブール・サーディンを輸送し、その対価として様々な補給物資と交換しているとのことだった。

また特産品や加工食も輸送対象で、エヴィがもらった肉団子の他、塩漬け魚卵、ソーセージといったものもコロニーへ送っているとのことらしい。

キャンプの人間はコロニーを嫌いがちではあるが、ここではそういうことはなさそうだ。


「順調に行けば昼過ぎには到着する。

 昼休憩は取らずに、一気にカラブール・コロニーへ行くぞ!」


ブロロロロ…と、エンジン音を立て一行は北へ進む。


程なくして、コロニーと思われる人工物へたどり着いた。

ここが、この大陸、サハル・リージョンの北の果て、カラブール・コロニーである。


この地上は、いくつかのリージョンで区分けされている。

ネイトたちが住んでいたビッグフットのあるリージョンは、サハル・リージョンと呼ばれている。

基本的に、リンカーンでの移動は、リージョンを超えることができない。

つまり、他のリージョンからリンカーンでサハル・リージョンのどこか、例えばビッグフットまで直接移動するということはできない。長距離すぎたり、海を超えたり、高い山が行く手を阻むからだ。


「ようやく着いたぜ!」


とエヴィ。


「ああ、ビッグフットから2,000キロ以上だからな」


「随分と来たねー!」


「あたしもここに来たのは初めてだよ」


ビッグフットを発ってから実に20日ほど。

彼らはようやく到着したのである。


ビークルを停め、ゲートキーパーにライセンスカードを見せる。


「ええと、そちらの女性のライセンスカードがないようですが…?」


ああそうだと、ドクターが反応した。

ドクターは探索者を辞めたときにライセンスカードを返却している。

在住カードだけではコロニーへ入ることができないのだ。


そういった場合は、一定の手数料を払ってコロニーに入ることができる。

手数料1,000ヴェルを払ってエントランスゲートを潜っていった。


「あたしはね、あーいう手続きが面倒で、コロニーやメタルセルには行かず、キャンプを転々としていたのよ!特にコロニーなんて、女の一人旅というのを怪しんで手数料を払っても入れてくれないところが多いんだよね!」


「そうだったのか」


とネイト。続けて、


「これからHoMEに行ってドクターのライセンスカードを発行してもらう。その後船に乗ってイースタン・リージョンに入るつもりだ」


久しぶりのHoMEなので、全員で行くことにした。

シュートダウントラッキングシステムでの換金も行っておきたいからだ。


ここのHoMEは、ビッグフットやダーファス・コロニーのようにそれほど混んではいない。

辺境というのもあるのだろうか。リージョンを超えて移動しようとする探索者は少ないのだろうか。

ともかく、人が少ないのは好都合だ。手続きを早めに終えられる。


「あたしはライセンスカードを再発行してくるよ。

 皆は換金でもしておいてね」


と、ドクターはスタスタとカウンターへ小走りしていった。

ドクターは探索者に復帰していないので、モンスターを倒してもシュートダウントラッキングシステムにはなにも登録されないのだ。


「よし、俺達は換金だ。行こう」


3人は、換金カウンターへ向かった。


「いらっしゃいませ、ライセンスカードをお預かりしますね。

 …ええと、報酬は合計52,000ヴェルになります。

 エクスプローラーズ・オブリュージュ!」


あっという間に換金が終わった。

結構倒していたんだなと、ネイトは思った。


しばらくして、ドクターも合流した。


「ライセンスカードを再発行してもらったよ。

 元探索者だったので、適性検査はなし。

 シルバーランク-(マイナス)での再登録だよ」


皆が一番気になっているであろう年齢の項目はディスプレイされていなかった。

ただ、本名と生まれた場所はわかった。


「マッセイ・ヴァイオレット(Massey Violet)。メタルセル・ヤマト、ドラゴン区」


「ヤマト…」


そう、ネイトらが今現在目指しているメタルセルであった。

彼女は他リージョンから来た探索者出会ったのである。


「そういえば言ってなかったね―!」


とあははと笑いながら、


「さぁ、あたしをアシストグループに入れてくれよ!

 それが目的だろう?」


そうだった、ここへ来た目的は、ドクターを探索者として復帰させ、スパークルスプリングスに加入してもらうことだった。


「では、ライセンスカードを預かろう」


ネイトはドクターからライセンスカードを受け取り、パーソナルハンドヘルドコンピューターでスキャンした。


「アシストグループ登録人数、4名、と。

 ドクター、改めてよろしくだ。『スパークルスプリングス』へようこそ!」


「ああ、よろしくだよ!」


「よろしくねー!」


「よろしくだぜー!」


これでアシストグループの人数は4名となった。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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