# 354. 挙式が終わって
この度はご愛読ありがとうございます。
お陰様で、24,000PVを突破することができました。
引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。
少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)
エヴィとアマリアの挙式が終わって数日が過ぎた。生活も平常運転に戻りつつあり、ニャーガムの後のことを考えなくてはならない時期が来たようだった。
ある晩、全員で集まり作戦会議を行う。
「予定通りチャッカムを目指す感じで西へ進むつもりだ。そしてまた1ヶ月ほど滞在して、以西にあるソハッダ・リージョンへと進めていこうと思う。そのあたりから気候が随分と変わるみたいだからな」
と、ネイト。
「それについては、あたしも問題ないと考えているわ。ソハッダ・リージョン、ノースファララ・リージョンと駒を進められる。その後、北に行くか南に行くかはわからないけど、その分岐点まではこれまで通り進めても良いと考えるわ」
と、ドクター。そしてネイトが、
「ヘカテリオン・リージョンの、チルチ家から連絡をもらっていてな、ちょっと調査をしてもらいたい諸島があると聞いている。位置的にはサウスファララ・リージョンの南東方面だ。」
ネイトはチルチ家の男爵を爵位を授かっている。そのため、ヘカテリオン・リージョンを比較的安全に通ることが出来たのだった。そのチルチ家領主から連絡があり、大昔の領土争いで勝ち得た、サウスファララ・リージョンの更に南東にある海外領土である諸島の調査を頼まれているのだ。
「だとしたら、サウスファララ・リージョンに向かうのが妥当?」
とキャシー。
「そうだな、俺もそう考えている。距離にしてここから16,000キロ以上あるがな」
「結構あるな!そこまでの道のりは保証されているのか?」
「いや、されてない。調査して来いとだけ言われている。だから、近くなったらチルチ家に海上フェリーを頼むかもしれないと打診している」
「それが妥当だぜ!」
「そうなると細かいコース取りだが…、さっき言ったように、基本的に西へと移動する。その途中で拠点やダンジョンがあったら寄っていく感じだ。だから、16,000キロと言ったが、実際にはもっとあるかもしれない」
「それはいつも通りだねー!」
「追加分がどれくらいかによるな!」
「プラス6,000~8,000キロほどだ」
それを聞いたエヴィは、食材の備蓄量を慌てて確認しようとした。
「ユニットに食材を沢山積まないといけないかもな!」
「それから、チャッカム以西は歴史的や政治的な背景のある遺跡や建物、風習が多いらしい。そこを中心として動いている常駐アーカイブマスターが居るくらいだそうだ」
「そうなんだね!負けてられない!」
とアマリア。
「出発はいつなんだ?」
「ドクターとも相談したんだが、これも予定通りニャーガム到着後から数えて1ヶ月、つまり今日から10日後を予定している」
「なるほど、準備するには十分な期間だな!なにか特別にしておくことは?」
「フィルターを、今より目がもっと細かいものに変えておいてくれ。M.A.C.S.、バイク、バギー、ユニット、全部だ」
「わかった。それはオレがやっておくぜ!食事の方も任せてくれ!保存の効くものを持っていくぜ!」
「頼んだ」
「あとはとにかく熱いらしい。熱波には十分注意してくれ。特に外気に肌を晒すキャシーとベルダと早苗、何か体調の不具合があったらすぐに言ってくれ。我慢する必要は全然無い」
「わかったよー!」
「了解だ」
「はい、わかりました」
「エヴィも、食材の管理には中してくれ。熱で駄目にならないようにな」
「了解だぜ!」
「ノースファララ・リージョンあたりからだと思うんだけど、ツェツェバエには注意して。感染症を引き起こす場合があるわ。主な症状は発熱と嘔吐、発疹よ。潜伏期間は3日間ほど。発症したら数日間は動けなくなるわ」
とドクター。以前、スノーピアスでツェツェバエからの感染症に罹ったキャリアー(感染者)を診ていたのだった。
「そんなに感染リスクがあるのに、どうして世界的流行にならないの?」
「潜伏期間が短いことと、一度罹ったら耐性がつくのよ。だから、そのリージョンの人は小さい頃に感染症に掛かるの。そうしたら抗体ができて、次からの感染はなくなるってわけね。探索者など、世界中を飛び回っている人たちはその抗体がないから症状を発しやすいの。それと、いわゆる『夏バテ』に似ているから、感染したと思わずにそのまま動かず休んで治っちゃうケースもあって、キャリアーが他リージョンへ動きにくいっていうのもあるわね」
以前ドクターが診たキャリアーは、トランスポーターを乗り継いで感染してから短期間でスノーピアスに乗車したため、遠く離れた地で発症したのであった。
「医学の知識が無いと、熟練の探索者でさえ命を落としかねないのが怪我や病気よ。だから、アシストグループにドクターを迎え入れるという事は未だに減っていないし、世界的に見てもドクターのクラスを持つ探索者は少ないものよ。中にはもぐりや、高額をふっかける似非ドクターも居る。気をつけないとアシストグループが壊滅しかねないわね」
「でも、ドクターはもぐりでも高額をふっかけるわけでもない、『正規の』ドクターでしょ?」
「それは、そうだけど…」
「じゃあ、今まで通り安心なのは変わらないぜ!あ、でも、病気にはかからないように注意はするぜ!」
「ええ、そうしてちょうだい」
ドクターは、まったくもうという表情をしていた。
「ドクターのお墨付きもあるようだし、このまま西へ向かってノースファララ・リージョンからのサウスファララ・リージョンを目指して、チルチ家からの依頼をしようと考えている」
「ああ、オレは良いぜ!」
「わたくしも、異論はございません」
数秒後、
「特に何も無いようだな。10日後に出発だ。次にここにいつ来れるかわからない。有名なメタルセルだと聞くので、観光も忘れずにな」
そう言って、作戦会議と称する晩食は終わったのだった。
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。
みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。
頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m




