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# 352. ニャーガムでの過ごし方-ロニー編

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、24,000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)

ロニーは、まだ集団行動に慣れていないのか、ひとりでニャーガムの繁華街を練り歩いていた。


「ふぅむ、結構繁盛しているんだな!」


特にここで何かするというわけではないが、取り敢えず様子見ということで適当なレストランに入った。

そしてタブレットに展開されているメニューを見る。


「なるほど…肉料理か。よし、これにしよう」


ロニーは、500グラムもするラブタのステーキを注文した。エヴィが言っていた、ラブタに合うというキュリィの注文も忘れない。


注文ボタンを押すと、ピッという音とともに、厨房から「いただきましたー!」という元気の良い声が聞こえた。


注文して数分後、カランとレストランのドアが開き、客がひとり入ってきた。そして互いに目が合い、「あっ!」と言ってしまったようだ。


「早苗じゃないか!」


「ロニーですね!」


入店してきたのは早苗で、エッダの育児の手伝いでちょっと疲れたので観光がてらに繁華街に来たのである。


「早苗もここが良いと?」


「特に理由はないのですが、肉料理と聞いたらエヴィを思い出して、恥ずかしながら笑ってしまい、その勢いで入ったんです」


「あたいも似たような理由だ!このタブレットで注文するようだぞ!一緒に食べよう」


「わかりました。ありがとうございます」


「わたくしは、この『照焼コール肉』を注文します」


「キュリィも忘れるなよ!」


「はい、もちろんです」


ピッという音と主に再度厨房から「いただきましたー!」と声が聞こえる。


「もう結構見回ったのですか?」


「いや、まだだな。ここの名物である大鐘楼も見ていないさ!」


「そうなのですね。大鐘楼近くに手で回す御経という施設があり、それを1回回すと御経を1回読んだことになるらしいので、ぜひ行ってみてください」


「なるほど、やっておいて損はないな!情報サンキューだ!」


しばらくして、注文した料理が運ばれてくる。


「美味しそうだな!」


「はい、おいしそうですね」


「ステーキは牛というのが定説だったが、ラブタでも全然行けるな!」


「ここの照焼は、お酢を使っているようですね。さっぱりしていて美味しいです」


「しかし…、思ったんだけどよ!」


「はい、なんでしょう?」


「宗教によっては、動物…特に牛やラブタを食べないというところもあるみたいだが…?」


「ここのレストランは、外からのお客をメインにしているようです」


「なるほどな!だから成り立っているのか!」


「探索者の多くは無宗教と聞いております。宗教に入っていると探索活動が大幅に制限されるからだそうです」


「そうだろうな!ただ、『科学宗教』というものがあって、それは探索者のために創始されたと聞いているぞ。ニャーガムでも扱っているかわからないが」


「はい、知っております。ランク別の素材で作られたドッグタグを首にかけているとか。そのドッグタグを作るのが科学宗教の役目で、収入の大半をそれで補っていると聞いています」


「詳しいんだな!実はな、あたいも入信していた頃があってな!」


と言って、ポケットから何かを取り出す。


「これだ。今となっては何の効力もないがな!」


それは「金」のドッグタグだった。


「金…ということはゴールドランク…?」


「ああ、そうだ。訳合ってな、ランクを意図的に下げてシルバーにしているんだ。これは内緒にしてくれ!」


「はい、わかりました。まさか元ゴールドランクの探索者だったとは。恐れ入ります」


「たいしたことないさ!あたいが昔入っていたアシストグループがゴールドランクになろうと躍起になってていてな、そのおこぼれでゴールドランクになれたのさ。ゴールドランクに上がった途端、アシストグループは解散、空中分解さ。皆散り散りになってどこかへ行ってしまったよ。ソロでゴールドランクの活動は厳しすぎたので、返納してシルバーランクとして活動を続けたというわけさ。その時に科学宗教も抜けている」


「なるほど、そういうわけだったんですね」


「一瞬だったが、ものすごく待遇が良くなったぞ。宿なんていつもミッドスケール以上だったし、探索者ひとりひとりに専門のスタッフが付くんだ。悪くはなかったが、なんだか申し訳なくてな!」


ちなみに、ネイト達が普段使用している宿のランクは、シンプルクラスが普通で、空いていればエコノミークラスである。シルバーランクなので、ミッドスケールクラスくらいは取れるはずだが、いつ来るかわからないゴールドランク以上の探索者のために空けているのが常識となっている。タバーンに関してはその様な分け方はなく、どのランクの探索者が来ても平等に扱う。それ(待遇が同じで、騒がしくて眠れない等)を嫌って拠点の外でテント泊をする高ランクの探索者がいるほどだ。


「まぁ、あたいは別にシンプルクラスでもエコノミークラスでも構わないんだけどな!」


「わたくしも、特にどのクラスでも構いません」


「ただ、ゴールドランクになる前となった後の格差は痛いくらいに感じた。流石ランクカースト上位10%だな!」


「ネイトも今、ゴールドランクに上がるために色々と考えているはずです」


「そうらしいな!ただ、現状ではまだかなり難しいと思うぞ…。ゴールドランクに上がった瞬間、何もかも変わるからな。対策していないとあっという間に降格だ」


「ネイトだけには話してみては、どうですか?」


「どうしようも無くなっているようだったらそうしてみるよ。ここでくじけるようじゃ、ゴールドランクに上がってからも何もできなくなるだろうしな!」


などと話しながら、ロニーと早苗は昼食を楽しんだ。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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