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# 31. エヴィのM.A.C.S.

ビッグフットに戻ってきた一行。

HoMEにて換金を行い、道中のベルノイド討伐と、報酬の合計14,300ヴェルと、M.A.C.S.パーツである6輪車を貰うことができた。


「これで俺も、自前のM.A.C.S.に乗れる!

 ちょうど駆動系だけが足りなかったんだ!」


とエヴィ。

更に続ける。


「お二人さん、M.A.C.S.の組み立て(アセンブル)は見たこと無いだろ?

 せっかくだから見ていってくれ!」


そういえばそうだ。アセンブルや改造カスタムはおろか、弾薬や銃弾の補給すら見たことがない。

いいチャンスなので、M.A.C.S.がどうアセンブルされていくのか見ることにした。


エヴィが借りているドッグに着いた。

M.A.C.S.を格納できるので、ドッグは結構大きい。

中は、パーツそれぞれにシートが被せられていて、埃がつかないようにしていた。

このあたりはさすがメカニックである。


「パーツは少しずつ集めていたのさ!

 報酬でもらったり、必要無くなったパーツを格安で引き取ったり!」


エヴィは手際よくパーツを取り出し、チェーンフックに繋いで配置を決めていた。


「大きいところだと、機械が自動的にアセンブルしてくれるんだけどよ、俺はまだブロンズランクだし、そういうのはゴールドランク以上かHoME管轄のアセンブラー(組み立て屋)だな!」


アセンブルの仕組みはこうだ。

まず、パッドと呼ばれる、回転したり高さを変えられる円形の台がある。

M.A.C.S.はこのパッドの上でアセンブルされる。パーツをチェーンフックで吊るし、パッドの上まで移動させ、次々とアセンブルしていく感じだ。様々な大きさや形状のブロックを積み上げていく感覚に近い。


エヴィは手慣れた手つきであれよあれよという感じでアセンブルを進めていった。


ガシャン、プシューといった音がパーツから聞こえてくる。


「もうちょっとで完成だぜ!」


エヴィのM.A.C.S.の全貌が見えてきた。

ネイトのランドクロウラーよりは小型だが、6輪車ということもあってか足回りはしっかりとしている。

どうやら主砲は着いていないようで、副砲と特殊砲が装備されているようだ。


「主砲はないのか?」


「ああ、それな!主砲つけると重くてこの足じゃ回んないんだよ。そういうのはネイトに任せるぜ!」


主砲はないが、特殊砲はある。酸弾や徹甲弾などの追加攻撃をできるのは大きなメリットだ。

メカニック向けの装備と言える。


(なかなか考えているな)


とネイトは思った。


しばらくして…、


「できたぜ!これが俺のM.A.C.S.、名付けて『ストライカー』だ!」


「おお、なかなか良いな!」


「かっこいいよ!」


「本当はカスタムもしたいところなんだがな!金が足りねぇ!」


だろうな、とネイト。

いくらメカニックとはいえ、素材やヴェルが無いことには何もできない。

これからクエストをたくさんこなし、少しでも多くのヴェルを稼ぐ必要があると再認識した。


「今日はもう疲れた!俺はこのM.A.C.S.の利用登録してから宿に泊まるよ。お二人さんは?」


「俺達も戻って寝るよ」


M.A.C.S.のアセンブルに4時間ほど費やしていたのだ。

討伐クエストの帰りに寄ったので、実は結構疲れていた。ドッグはいつも明かりがついているが、実際はもう夜だろう。


「それじゃあ、また明日な!」


「ああ、また明日!」


「おやすみなさい!」


ネイトとキャシーは自宅に戻り、エヴィはHoMEへ行った。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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