# 25. アライアンス
一行はビッグフットの北西部、60キロほど離れたところにあるダンジョンに向かった。
ボーンズの4人目はバギーに乗っている。未だに彼のクラスがわからない。
2時間後、ダンジョン…?に到着した。
ダンジョンと言うよりは、木々が石化したものが密集しているような場所であった。
M.A.C.S.がギリギリ通れるくらいの道幅で、どうやらここはファイタータイプが活躍できそうなダンジョンとなっているようだ。
「ボーンズが先行する。スパークルスプリングスさんは後方を警戒しつつ付いててほしい」
「わかった、気をつけてくれ」
一行はダンジョンの中へ進んだ。
マッピングはパーソナルハンドヘルドコンピューターが自動的に行なってくれる。
十数分おきにベルノイドが襲ってくるが、アライアンス全体で応戦するので比較的楽に対処できた。
4時間後、
「流石にちょっと、疲れたね…」
と、キャシー。
それを聞いたボーンズのリーダー、ロンロが、
「この辺は攻略済みなので、少し休もう」
ダンジョン内部の比較的に安全だと思われるゾーンにて休憩を取る。
ネイトは、念の為M.A.C.S.を警戒モードにしておいた。
「その自前のM.A.C.S.はどうやって入手を?」
おそらく、スパークルスプリングスに注目しているアシストグループのほとんどが気になっているであろう事柄を、ロンロが聞いてきた。
「運良く報酬がM.A.C.S.のアイアン+(プラス)の緊急クエストを受領できたんだ、俺とキャシーの二人でネームドモンスターのエ・ギン異形種を討伐した。討伐するために奮発して強力なM.A.C.S.をレンタルをした」
「なるほど。運も実力の内というわけか…」
ボーンズのメンバーも、色々と情報を知りたかったのだろう。質問形式ではあったが会話が弾んだ。
20分後、特に脅威となる敵も出現せず、休憩を終えた。
「よし、行こう」
とロンロ。
一行は、ダンジョンの未探索領域へ進み始めた。
何度かベルノイドの襲撃があったが、なんとか撃退することができた。
20分ほどが過ぎただろうか、サーマルセンサーに今まで見たことのない反応があった。
「サーマルセンサーに反応あり!前方約80メートル!
動態反応でも確認。エ・ギン異形種、グレート・ワイルドボアと推測!」
間髪入れずに、パーソナルハンドヘルドコンピューターもクエストの再表示が行われた。
【アイアンランク通常クエスト】
ネームドモンスター:グレート・ワイルドボア(Great Wild boar)
タイプ:エ・ギン異形種
討伐推奨ランク:アイアン(無印)
討伐賞金:12,000ヴェル
他報酬:無し
グレート・ワイルドボアは、10トントラックくらいのサイズをしていて、蹄を地面に擦り付け、今にも襲いかかってきそうだった。
ボーンズのファイタータイプ2名は左右に展開し、中央に3人目のM.A.C.S.が陣取る。4人目は活躍できないのか、ネイトたちよりも後方に移動した。
アライアンスを組んでからずっと、同じ陣形を取っていたので、スパークルスプリングスのメンバーも自然とそれに合わせる感じでキャシーは左に、ネイトとエヴィは中央に展開した。
まずはM.A.C.S.の砲撃だ。
ドォーン!と砲弾がグレート・ワイルドボアに直撃…しそうだったが、モンスターの行動のほうが早かった。砲撃と着弾の間の僅かな時間でこちらへ走り始めたのだ。
「まずい…/早い…」
とロンロとネイト。そう言い終わるか終わらないかの瞬間に、グレート・ワイルドボアはボーンズのM.A.C.S.に激突した。そうなってしまえばM.A.C.S.は何もできない。超近距離戦が苦手とするのはどのM.A.C.S.も同じなのだ。
「えい!」
とキャシーのジェットハンマーが攻撃軌道を描く。
ボォ!と怯んだところで、ボーンズのファイタータイプ2名が追撃する。
クエストに合わせて武器を調達してきたのだろうか、その2名は斬撃タイプの武器を装備していた。
キャシーの打撃よりも効果があったのだろうか、グレート・ワイルドボアはより一層怯み、血しぶきを上げその場に倒れようとしていた。
「近接は引き、スパークルスプリングスの皆は、M.A.C.S.による砲撃を!」
さっと、ファイタータイプ全員が攻撃をやめ戦闘半径外部へ避難。
それを確認したのち、ネイトとエヴィはM.A.C.S.による一斉射撃を行った。
その攻撃が決定打となったのか、グレート・ワイルドボアは、倒れて動かなくなった。
戦闘による緊張の中、静寂が訪れ、アナウンス音が聞こえた。
「ピピッ…エ・ギン イギョウシュ 1タイ トウバツ シマシタ」
「…やった!」
「倒せた!」
「やったぞー!」
歓声が上がる。
「やりましたね!」
と、影に潜んでいたボーンズの4人目が現れる。
「私の出番です」
と言いながらナイフらしきものを取り出した。
なんだなんだとネイトらは見ていたが、ロンロが説明してくれた。
「彼はコックなんだ。俺達は食材にありつけるようなクエストを主にやっていて、美味いと噂のグレート・ワイルドボアの討伐クエストを受けたんだ。だが、俺達じゃ倒しきれるか不安だったので、スパークルスプリングスに応援を頼んだというわけだ」
「なるほどな」
とネイト。
そのような会話をしている最中も、コックはグレート・ワイルドボアを捌いて肉を切り出した。
「さぁ、ダンジョン入口でテントを張って、この肉を食べましょう」
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
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