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# 241. 海中レストラン

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、15,000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)

ネイトたちはHoMEへ行って報酬を受け取った。規定容量以上を収めたので、多くのヴェルを報酬として支払われた。


昼食を摂ろうとしたところ…


「アクアにはダイナーがないのか。代わりにレストランがあるようだ」


カポカーに乗ってレストランへ向かう。数分後、レストランに到着した。

レストラン「ブルーウォーター」と書かれていた。


「きれいな名前のレストランだねー!」


「洒落てるわね」


ネイトたちは中に入って料理を注文する。


「海中だから、海鮮系が多いかと思ったら、そうでもないな。地上のとそれほど変わらない」


「ラブタだ!オレはラブタにするぜ!キュリィもな!」


パッドを使って皆料理を注文する。


「ネイト、アクアにはどれくらい滞在するんだ?」


「そうだな…、折角だから一ヶ月程度を考えている」


「結構長いんだな!」


「ビッグフットから近いとはいえ、気軽に来れる場所じゃないからな」


続けて、


「アクアを出たらハウスを見に行こうと思う。まだ建築途中だろうが、どんなものか見ておきたくてな」


「アタシもそれに賛成だ。業者に丸投げしているとはいえ、アタシの設計したハウスだ。見ておきたい」


「ハウスは、拠点となるコロニーがあって、そこから各島への専用のトランスポーターがあるらしいわ。ビークルも積み込めるからハウスで修理や改造もできるわね」


「それは助かるんだぜ!」


「でも今回は、ビークルはコロニーに置いていく。まだ建築途中だからな。ビークルを持っていっても邪魔なだけだ」


「確かにそうだな!」


そして次々と料理が配膳されてくる。


「やっぱラブタはうまいぜ!」


エヴィは以前、ビッグフットにある「トラットリア・ボーンズ」でラブタ肉を使った渾身の料理を振る舞った。ユニークスキルまで使ったその料理はまさに「肉の暴力」というにふさわしい出来栄えだった。メインクラスがコックのエニアッツもその美味しさ、調理方法に舌を巻いていた。


「その時のことは、しっかり記録しているよ!」


とアマリア。彼女は最近認可されたクラス「アーカイブマスター」となって、あらゆるものを記録し続けている。トラットリア・ボーンズの件もそうだし、今回のアクアのことも記録している。これをHoMEのマスターアーカイブに還元することによって誰もが世界の状態を知ることができるのだ。アーカイブマスターが認可されて1ヶ月ほどが経った。情報量はまだ1%にも満たないが、これから徐々に増えていくだろう。


「玄関に入ったら、ニッキ・ヨズンの絵を目立つところに置きたいわね」


「うん、置きたいねー!」


ニッキ・ヨズンは「魂の画家」とも呼ばれていて、描く対象は生き物の「魂」である。それは人間だけにとどまらず、動物もその対象になる。

以前、クライオス・リージョンで乗ったスノーピアスに偶然同席し、破格の値段で絵を描いてもらった。ドクターはその値段では安すぎると言い、結構な値段で買い取ったのであった。それが「新しい命ととそれを囲む7人の戦士たち」である。魂を描くため、誰が誰だかわからないが、唯一光り輝く光点をお腹に持つアマリアだけは識別できた。

ニッキ・ヨズンは個展で、その絵をお披露目したところ、コピー品であるにも関わらず30,000,000ヴェルもの値段がついて、熱心なファンそれを買い求める騒動が起きていた。


「もちろん、それはアタシも考えた。場所は確保してあるから安心してほしい」


「さすがリコ!」


「頼もしいわね」


リコは絵画を飾る場所を、シミュレーターを通して何度も検討していた。

最初はリビングに配置しようとしていたが、ハウスに訪れる人達を迎え入れるにあたって、必ず目に付く場所ということで玄関に変更した。そして飾る高さや角度を何度も調整して一番妥当だと思われる場所に決めたのだった。


あと数日でハウスの建築が始まるだろう。作業のあった日に進捗としてホログラムフォトを送って貰う約束だ。リコはそれが楽しみでならなかった。


「アマリアの体調はどうだ?臨月が近いんじゃないか?」


「そうね、入院する必要はないと思うけど、もうそろそろ無理はできなくなってくるわね。アクアを出てハウスを見てビッグフットに戻ったら安静にする必要がありわね」


「いよいよかー!」


エヴィはそう言うが、彼自信、父親になるという自覚をまだ持てていない。

多分、生まれた赤ちゃんをその手で抱いたときに初めて自覚するだろう。


「名前は決まったのか?」


「色々と考えて入るんだけどよ!これがなかなか決まらなくてな!」


「もう100個は名前考えたよ!それでも決まらない!」


「信じてるってわけじゃないんだけどよ、名前に力が宿るっていうだろう?そういうのも取り込んだほうが良いのかなとか思うと、これが難しくてな!」


名前を考えるのは時間がかかる。

ネイトのアシストグループ名称を考えたときは、キャシーとあーでもないこーでもないと3時間以上も考えていたからだ。「スパークルスプリングス」という名前だって、いつもの集合場所がなければ思いつかなかったし、更に時間がかかっていただろう。

それが人の名前となれば一生ついてまわるし、下手な名前はつけられない。独創的な名前をつけるのが美徳とされていた時代があって、「ラットテイル(ネズミの尻尾)」や「ダンジョンマスター(洞窟の王)」のような名前がつけられていたときが一時期あったが、それが元でいじめの対象になったりすることが多く、ほとんどが無難な名前に改名したという歴史がある。


「ふたりで良い名前を付けてやってくれ」


「おう!頑張るぜ…!」


こうして昼食が終わり、宿をまだ取っていなかったことに気づき、急いで宿を取りそれぞれの部屋に入って初日は終わった。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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