# 24. 申し出
「もう遅い。今日の活動は終了だ。明日の朝、『きらめき泉の水遊び場』に集合だ」
三人はばらばらになり、それぞれの行動を開始した。
「俺は引き払ったから、ビッグフットに家はないんだよな!HoME管理の宿泊施設に泊まるよ!」
と、エヴィ。
ネイトとキャシーはまだ家があるので、各自帰っていった。
翌日、三人は「きらめき泉の水遊び場」に集合した。
「みんな、おはよう」
「おはよー!」
「たっぷり寝れたぜ!」
と、ネイトがパーソナルハンドヘルドコンピューターを見ながらこう言った。
「昨日、電子メールが届いていたんだ。内容は…」
なんと、他のアシストグループからの共闘の依頼だった。
ビッグフット近辺にあるダンジョンにて、アライアンスを組んでネームドモンスターを討伐しようというのだ。
どうやらアイアンランクで800キロ離れたダーファス・コロニーにまで到達したことが話題になっているようだった。M.A.C.S.を自前で持っているというのもポイントのようだ。
申し出をしてきたアシストグループもアイアンランクだが、戦闘経験はあまり無く、ネームドモンスターを討伐するのに不安があるらしい。
「どうする?みんなさえ良ければ受けようと思っているんだが」
「断る理由はないよ!」
「俺も久しぶりに戦闘したいぜ!」
意見は一致した。キャシーの言うとおり断る理由は何ひとつない。
「では申し出を受けよう。向こうのアシストグループの名前は『ボーンズ(Bones。骨という意味)』というらしい。向かうダンジョンはビッグフットから60キロほど離れたところにあり、討伐対象はエ・ギン異形種のグレート・ワイルドボアだそうだ」
「グレート・ワイルドボア!聞いたことあるぞ!
なかなかの強敵だが、肉はうまいらしい!ダーファス・コロニーの料理屋で1回だけ食べたことあるぞ!」
どうやら、戦闘以外の楽しみもできたようだ。
「よし、スフィアエントランスで『ボーンズ』と合流しよう」
「オッケー!」
「了解だぜ!」
途中、エヴィが、
「ちょっと寄りたいところがあるんだ!」
と、レンタルM.A.C.S.屋に向かった。
何だと思えば、そうだった、エヴィはメカニックでもあり、M.A.C.S.ドライバーでもあるのだった。
どれだけM.A.C.S.を乗りこなすのか見極められるチャンスだ。
慣れているらしく、あっという間に手続きを終えM.A.C.S.を借りてきた。
「俺の愛車!」
とレンタルしたのは「ドラゴンフライ」だった。
仮にもブロンズランクが、最低基準のドラゴンフライを借りるとは。
やはり、メカニックにM.A.C.S.のドライビングテクニックを期待してはいけないようだ。
「…行こうか」
「…うん」
キャシーも同意見なのか、がっかり感を醸し出した返事をした。
一行はスフィアエントランスに向かい、「ボーンズ」と対面した。
「申し出を受けてくれてありがとう。私は『ボーンズ』のリーダー、ロンロ(Ron'ro)だ。よろしく頼む」
「俺は、『スパークルスプリングス』のリーダー、ネイサン・バーグウェルだ。よろしく」
「バーグウェルさん、よろしく」
ボーンズは総勢4人でファイタータイプが2名、M.A.C.S.ドライバーが1名、もう1名はわからなかった。
地上とメタルセルを結ぶエレベーターに皆で乗り込み、上昇中の時間を使って作戦の打ち合わせを開始した。イニシアチブは申し出てきたボーンズにあるので、こちらは作戦に賛同するだけであった。
「…という感じで攻略していこうと思っている。なにか不備はないか?」
「大丈夫だ、問題ない。それで行こう」
「では、私達とアライアンスを組み、ダンジョンへ向かおう」
アライアンスは、特に難しいことはなく、パーソナルハンドヘルドコンピューターでアライアンスを組むパーティーないしはアシストグループをメニューから選択するだけである。
「ピピッ…。『ボーンズ』トノ アライアンスヲ クミマシタ」
30分後、エレベーターが地上まで上昇し終え、ゲートが開いた。
ゴゴゴ…。
「やっぱり、眩しいねー!」
この明暗差は未だに慣れることができない。
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拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
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