# 20. 残り600キロ
次の朝。今日で三日目となる。
何事もなく起きることができた。
昨日は山賊事件もあって、距離を取りたいこともあり、予定より進むことができた。
目的地であるダーファス・コロニーまで、約600キロほどになった。
朝食のレーションを食べながら、本日のスケジュールをネイトから。
「今日は平地なので距離を稼ぐぞ!140キロを走破する。日の高い日中は、キャシーのバイクのバーストが考えられるのでゆっくり行くが、朝と夕方で速度を上げるぞ」
「わかったよー!」
「暗くなる前に、テントを張りたい。
平地なので隠れるところがないから、山賊は出ないはずだ。ただ、モンスターは出現する可能性がある」
「了解だよー!」
テントの撤収作業を開始しながら、M.A.C.S.に搭載されている昨晩の周辺記録を見る。
「何かいるな…」
僅かだが、動態反応が確認されていた。
気を引き締めないと、とネイトは思った。
撤収が終わり、出発する。
まだ朝なので日差しは弱い、今のうちにスピードを上げて日が昇る昼までには距離を稼ぎたい。
8時、9時、10時…時間は刻々と過ぎ、昼近くになった。
「スピードを落とす。エネミーに警戒しよう」
「うん、わかった!」
前方警戒ならキャシーのバイクが優秀だが、周囲警戒なら、M.A.C.S.のほうが合っている。
二人のセンサー感度を最大限に上げてエネミーの出現に警戒していた。
「ピピピピピッ…!」
警告音だ!
「レーダーに反応あり。
10時の方向より接近中、距離200メートル!
インターセクトまで10秒!
タイプ、頭数、規模いずれも不明」
「了解!警戒するね!」
ドガガガガガッ!
大きな音とともに前方より噴煙が上がり、モンスターが姿を表した。
「デザートセンチビート(Desert Centipede)だ!
地中にいたから接近反応が遅れた!」
デザートセンチビートは、いつもは地中に隠れているが、獲物が近づくとその振動を察知して地表に出て襲ってくるモンスターだ。
「しかも、2体いるぞ!今見えている個体を先に叩く。
主砲でダメージを与えるから、キャシーは追撃を頼む!」
「了解だよ!」
ドォーン!
と主砲の発射。デザートセンチビートの図体は大きいのでエイムは外れることはなく命中した。
続いてキャシーのジェットハンマーによる追撃。
だが装甲は固く、1ターンでのキルはできなかった。
しかし、さすがファイタータイプのキャシー。
一振した後、その推進力を利用して一回転し、二撃目に転じた。
デザートセンチビートの頭部にスマッシュヒット。そして沈黙した。
「ピピッ…ガラバド ヘンイシュ 1タイ トウバツ シマシタ」
そしてもう1匹…、レーダーで捕捉しているが動きがおかしい。
「二匹目は逃げている。無駄な追撃はやめよう」
「わかったよー!」
おそらくこのあたりの平地を仕切っていたモンスターだろう。
ガラバド変異種は、主に昆虫から進化したモンスターで、過酷な環境に適応するため。巨大化して身を守るために鉱物を取り込んでいるのが特徴だ。
その後、二人は日中は走り、夜は休んでダーファス・コロニーへの距離を縮めていった。
途中で1回、補給と宿に泊まるためキャンプに寄ることにした。
《大赤斑》
そうタバーンの入口に書かれていた。
中に入り、適当なテーブルに着く。
「お腹ペコペコだよ―」
「なにか頼もう」
メニューを見てキャシーが、
「ステーキあるよ!
私これにする!」
ステーキは非常に珍しく、滅多に口にすることができない。
それがキャンプ…名前もついていないような小さなキャンプで食べられるとは驚きだった。
マスターにそのことを聞いてみると、
「ああ、ここじゃ牧畜もやっててね。
キャンプの人間より美味い餌を食ってるってわけさ」
「ふーん、そうなんだー!
じゃ、しっかりと食べないとだね!」
「俺は合成肉の焼き肉で良い」
「承りー!
ちょっとまっててなー!」
十数分後、料理が運ばれてきた。
湯気が立ち上っていて、香ばしい匂いもしてくる。
「お上がりよ」
とマスター。
キャシーはナイフとフォークを上手く使い、肉を食べやすい大きさに切り分けていた。
そして口に運ぶ。
「うーん、美味しいー!」
「そいつは良かった。
お粗末様」
そして二人共食事を終え、それぞれの宿の部屋へと入っていた。
その後は、テント泊をしながら進み、二日が経過した。
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