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# 18. キャンプの夜

到着した二人は、キャンプから少し離れた場所にM.A.C.S.とバイクを停め、キャンプに入っていった。

居住区近くなので、警戒モードにはしなかった。何か誤反応が起きて、キャンプ内に撃ってしまっては大変なことになってしまう。


キャンプの中はこじんまりとしていて、住居となるテントが外周を囲み、中央付近にいくつかの店が出ているようだった。

遠くの方には、頑張って耕したのだろうか、畑が見える。


「畑?初めて見るな」


「そうよね、ビッグフットじゃバイオプラントだもんね」


バイオプラントは、AIで成長管理されたプラントのことで、できるだけ小さい面積からできるだけ多くの収穫を目指したものである。また、成長促進も促し、サイクルを早めている。


「ジェネレーターは、小規模なトリリウム反応のようだな」


そう、キャンプでは膨大なエネルギーを生み出すことは難しい。

小規模なトリリウム反応のジェネレーターで日常に使用するエネルギーを得るのが精一杯だろう。


トリリウム反応というのは、2096年に、バークレイ教授が発見したトリリウムという元素で、その反応が高効率であり、電気に成り代わる次世代の推進機関エネルギー源として利用され始めたものだ。

推進機関の他にもエネルギーを生み出すジェネレーターとして様々な場面で使用されている。


キャシーのバイクは、古いタイプなのでトリリウム反応を利用していない。

代わりに、圧縮水素を燃料とする小型燃料電池が使われている。燃費は環境によって多少は変わるが、キャシーのバイクなら圧縮水素1リットルあたり200キロほど走行できる。


キャンプに入って程なくして、整備屋を発見した。

先程の戦闘で消費した弾薬を補充できる。


「外にあるM.A.C.S.に弾薬の補充、バイクには燃料を頼む」


「わかりました。補充と補給ですね。お代はタバーンの方にてお支払いください。

 ついでにお酒を飲んでいってくださいな」


と、喉を指で弾くようなジェスチャーをした。これは「飲んでいきなさい」という意味が込められている。


キャンプ内のひときわ人が行き来している通路に、「Tavern(タバーン、酒場という意味)」があるのを発見した。

小さなキャンプでは、こういったタバーンが中心になっていることがよくあるらしく、情報交換の場にもなっている。


飲むには少し早かったが、今日はもうM.A.C.S.には乗らないし、久しぶりということもあり、飲むことにした。


「いらっしゃい!何を飲んでいくかい?」


「えーと、メニューは…。

 分子調合アルコール(Molecular Alcohol)、カプセルアルコール(Capsule Drinks)、グリーンアルコール(Sustainable Spirits)か。

 アテとなるのは…、

 ペアリングクリスプ(Pairing Crisps)、ナノチーズボール(Nano-Cheese ball)、分子ガストロノミー・スナック(Molecular Gastronomy Snacks)…」


「ビッグフットだと、合成アルコールばかりだったから新鮮だねー!」


「そうだな」


メタルセルの食は、決して豊かとは言えない。トーラス部の下部にはプラントがあり、様々な植物が育てられているが、嗜好品となるものはあまり育てられない傾向にある。また、質の良い空気を循環させるために、タバコを吸えるのは指定されたごく一部だけだ。ドラッグの類は、医療用以外はもちろん禁止されている。


「私は分子調合アルコール!ソーダ割りね!」


「俺はグリーンアルコールをストレートで、アテにナノチーズボールを頼む」


「へい、かしこまり!

 補給代も合わせて2,000ヴェルになるよ!」


ネイトは、ちょっと高いかな?と思った。

が、地上ではこれが相場なのだと自分を言い聞かせた。


お酒をコロコロと転がしながら飲み、アテをつまむ。

飲んだのはいつぶりくらいだろうか。下戸ではないが強い方でもない。


酔いつぶれる前に明日からのスケジュールを色々と話しておきたかった。


「明日は、約100キロを移動する。

 途中、峠を超えるが、頂上付近で一休みだ。その後一気に下って、暗くなり始めた頃にテント泊する。

 下りきるとまた岩石地帯だ。ブロウビーストの生息地かも知れない。身長に行くぞ」


「キャンプには寄らないのね」


「ああ、この先200キロはキャンプがないんだ」


「そうなんだ!わかったよー!」


などと、酔いつつも明日のスケジュールを話し、酔いも回ってきたところでお開きとなった。


「マスター、宿泊だ。部屋を2部屋頼む」


「へい、かしこまり!

 一部屋200ヴェルになるよ!朝飯付きだ!」


「わかった」


「部屋は二階の一番奥の二部屋だよ!」


と、カードキーを2枚渡された。


カードを受け取った二人は、二階へと上がり、それぞれの部屋に入った。


「それにしても、ブロウビーストは少し手こずったな。

 一度に何体も襲ってきたらさばききれないな…」


とネイト。

明日へ向けていろいろと考えているようだ。


キャシーはシャワーを浴びて早々に寝たようだ。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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