# 17. キャンプ
ネイトらは、ビッグフットを離れ、最初のキャンプへと移動していた。
ランドクロウラーの足は遅い。キャシーのバイクのほうがスピードが出るだろう。
だが、キャシーはランドクロウラーのスピードに合わせて走っていた。
目指すは60キロ先にある小規模なキャンプだ。
今日はそこまで行ったら、キャンプで補給を行い、そのまま宿泊するつもりでいる。
エネミーとは遭遇せず、順調に進めている。
が、大きな岩や崖、クレパスなど、地図に記録されていないリアルタイムな地形変化があるため、迂回しなくてはならないことが多々あった。
昔の戦争で地上世界は壊滅的なダメージを受けている。
当時の地図はもはや役に立たず、探索者たちが調査したマップのみが頼りだった。
それでも十分とは言えず、その場その場での現場の判断が必要である。
暫く進むと、荒涼とした風景から、ゴロゴロとした大きな岩が散乱する地帯へ入った。
ビークルでの移動が難しいが、ここが一番楽なルートなのだ。
キャシーはキャッキャ言いながら岩の間を華麗にすり抜けている。よほど楽しいのだろうか。
太陽が真上に来た。
時間はお昼だろうか。ここで一旦休憩して、食事を摂ることにした。
「ここで休憩しよう」
「わかったよー」
ランドクロウラーを警戒モードにして、昼食を取る。
「今、ビッグフットから40キロほどの所まで来た。
残り20キロ、そんなに急ぐような距離でもないから、焦らず慎重に行くぞ」
「うん、あとちょっとだね!
今日はキャンプに泊まるんでしょ?」
「そうだな、そのつもりだ。小規模なキャンプだから、寝心地はあまり期待するなよ」
「はーい!」
と、雑談を交わして食事と休憩を終えた。
「バイクは疲れないか?」
「ううん、大丈夫だよ」
「そうか、なら良いんだが。
疲れたり、マシントラブルがあったらすぐに言ってくれ」
「うん、わかったよ、ありがとう!」
準備を終え、キャンプへ向かう二人。
出発してすぐだったが、レーダーに反応があった。
「姿は見えないが、何かが近づいている。多分地中だ。
すぐにインターセクトしそうだ」
「迎え撃つ?」
「そうしよう」
二人は移動をやめ、臨戦態勢に入った。
と、数秒後、目の前の地面が盛り上がり、何かが飛び出してきた。
「ブロウビースト(Brrowbeast。地中に潜るもの)だ!
キャシー、いつもの作戦で行くぞ!」
「オッケー!」
ネイトのM.A.C.S.の副砲が火を吹く。
オートエイムとはいえ、敵の移動が早いので、全弾着弾とはいかなかったが、それでもダメージを与えたはずだ。
「すばしっこいぞ、気を付けるんだ」
「よーし!」
キャシーは、ジェットハンマーを握りしめて、ブロウビーストにむかって駆け出していった。
バシュ!と攻撃軌道を描き、ブロウビーストにスマッシュヒット。
動かなくなった敵を前に、
「ピピッ…ベルノイド 1タイ トウバツ シマシタ」
「ふぅ…。
周囲に敵対反応なし。クリアーだ」
「すばしっこかったねー」
交戦のために一旦は停止したが、終わってすぐに再出発した。
その後は特に敵と出会うこと無く、約30分後にキャンプに到着した。
「へー、こうなってるのねー」
「住居が地上にあるのは目新しいな」
地下暮らしだったネイトたちには、地上に居住区があるのはすごく不自然に感じていた。
二人は初めて見るキャンプに興味津々だった。
ビッグフットと比べてどこが違うのだろう?
規模は小さいだろうが、人の住まう場所として機能しているのだろうか?
彼らの疑問は尽きない。
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
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