表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/276

# 120. AIコア

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、6000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)

エヴィはひとりハンガーにいた。


「バスターカノンも良いんだけどよ、オレ的にはまずこっちだぜ!」


と、工作台に並べられたAIコアの新型モジュールを見つめながら、ランドクロウラー、ストライカー、ドクターのバギー、キャシーのバイクのAIコアの換装作業に取り掛かる準備をしていた。もちろん、ネイトからの許可はもらってある。


これまでのAIは単なる音声応答システムに過ぎず、流暢とは程遠いカタカナ発音で単調なやり取りしかできていなかった。それで十分といえは十分なのだが、もう少し自然になんとかならないかとエヴィは考えていた。

新しいAIコアを搭載すれば、より自然で滑らかな言語処理が可能になり、更に高度な判断力を持つことができる。


「このAIコアに換装すれば、オレ達の仲間としてもっとしっかり機能するはずだぜ!」


とエヴィは腕をまくり、まずはネイトのランドクロウラーから手を付けることにした。

ランドクロウラーのAIコアは、ボディーの制御ユニットに埋め込まれている。エヴィは工具を取り出し、慎重にカバーを開けて、旧式のAIコアを取り外した。


「お前は今までよく頑張ってくれたなー!」


とそのAIコアに労いの言葉をかける。

そして新しいAIコアをスロットに挿入する。わずかに機械音が鳴り、ランドクロウラーのシステムがリブートした。


「ピピッ…システム再起動しました。

 作戦の概要を述べてください」


予想以上の変化に、エヴィは驚いた。これまでの機械的な音声ではなく、まるで人間と話しているような滑らかな口調だった。


「いい感じだぜ!

 次はストライカーちゃんを…」


ストライカーはエヴィ自身の乗機であり、AIコアの性能は彼にとって最も重要だった。ランドクロウラーのときと同じ手順で古いAIコアを外し、新しいAIコアを挿入する。瞬時にストライカーのシステムがリブートし、穏やかで知的な声が響いた。


「ピピッ…システム再起動しました。

 エヴィ、アップグレードありがとう」


「いい感じだぜ!」


次に、ドクターのバギーも同様に新しいAIコアに換装し、これまでの機械的な応答から一転して、明瞭で論理的な思考を持つAIへと変貌した。


「ピピッ…システム再起動しました。

 私の処理速度は以前に比べ約1.5倍に向上しました」


「期待しぜるんだぜ!」


最後に、ベルダのバイクも新しいAIコアコアに換装し、早速その効果を表したようだ。


「この子、自立しぜるぜ」


そう、2輪バイクなのに倒れることなくうまい具合にバランスを取って自立をしているのだ。

多少押しても倒れない。いつもベルダに雑に扱われていたが、これで傷がつかなくなる。


こうして新しいAIコアへの換装は完了し、ネイト、エヴィ、ドクター、ベルダの乗るビークルは新しい存在へと生まれ変わった。キャシーのバイクは、もうしばらく出番は無いということで換装はしなかった。

彼らの旅はより知的な相棒たちとともに、更に最適化され効率的なものになるだろう。


エヴィは各ビークルのチェックを終えたあと、それぞれのAIの反応を試すために簡単なテストを行った。

ランドクロウラーは航行システムの最適化を行い、ストライカーは戦闘機動のシミュレーションを始めた。バギーは医療データの分析を強化し、新しい応急処置の提案などを行っていた。


「エヴィ、これまでの環境を再計算し、最適なルートを算出しました。新しいナビゲーションシステムを試したいですか?」


とランドクロウラーは提案した。


「もちろんだぜ!どれくらい改善されたか見せてもらうぜ!」


ランドクロウラーのディスプレイには、新たに計算されたルートが表示された。

従来のルートと比べ、より効率的な経路が示されていた。


「いい感じだぜ!時間と燃料の節約になる!」


「これは良いな!

 次のクエストで大いに役立ちそうだ!」


と心配になったのか、ネイトが来ていた。

エヴィは頷いた。


「これからはただの機械じゃない、一緒に戦う仲間だぜ!」


その日の夜、スパークルスプリングスのメンバーはハンガーに集まり、それぞれが新しいAIコアと会話をして感触を確かめた。


「随分と流暢に話すようになったのね」


とドクター。


「私のバイクなんて、倒れない!」


とベルダ。


「いつでもすぐに乗れるようにスタンバってるみたいだぜ!」


ひとりだけ換装されなかったキャシーのバイクは、


「キャシーのは、最新のバイクを買うと良いぜ!

 最近じゃ、小さなM.A.C.S.って言われるほど高機能なんだぜ!

 思い出のバイクは大事に取っておくんだ!」


「うん…!

 タイミング見て買ってみるね!」


「エヴィ、次の戦闘に向けて、ストライカーの火気制御系を強化しました。新しいエイミングシステムの精度は従来の20%向上しています」


とストライカーが報告してきた。


「ドクター、応急処置用のデータベースを更新しました。新たな治療プロトコルを適用可能です」


とバギーからの報告。


「素晴らしいわね」


こうして、ビークルは単なる機械ではなく、戦場で頼れる仲間となった。


読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ