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3話:結成!名無しの主役たち

Q:なんでこんなに遅いの?

A:1年のブランクとプロットなしの殴り書きだから。

 …う~ん。悩ましい。チームを組むか。いいかもしれない。でも、俺は元々ずっとソロでの活動をメインにしていたし。

 そもそも、チームでやるとしてどうやって活動するんだ?実写になるのか?それとも、Vの体を持って転生か?でもな…俺は元々クリエイターなわけで、実際チームを組んだとしても元々の視聴者たちの目の前で。


「どうすればいいんだ?自分としては、もうクリエイターとしての活動で終わりでいいんだけどなぁ~。」


 坂倉さんたちに昼言われたことをグルグルと頭の中考えながら自分の気持ちを巡らせている。中々、決断しにくい状況なんだよなぁ~。

 確かに、一瞬だけ俺は凪とコンビを組んだ。でも、お互い「何か違うな」ってなって解散したしな。まぁ、別に理由があるとすれば俺に向けての仕事の舞い込んでくる量に俺がパンクしてソロ専念しないと厳しいっていうのもあるんだけど。


「ただ、ソロでやるための曲はもう5~6曲くらいはできてるしなぁ~。でも、ほかのメンバーって思ったけど、活動メインのコンテンツが違いすぎるんだよな~。」


 チームを組むにはまず、活動方針を決めなくちゃいけない。それをわかっていて打診してきたのか?でもさ、そうなると坂倉さん川合さん、そして凪の活動を見ながらチームの活動の方向を定めたほうがいいのかもしんないな。


「つか、凪はいつそんな話を了承したんだか?」


 ちょっとだけ疑問を何個かは抱いたりしながらもチームを組むかどうか慎重に検討を加速させていった。

 結果…


「風邪ひいたわ。」

「いや、意味が分かんないよ?幸ちゃん。」

「考えてるとき気が付いたら風呂に4時間くらいは言ってたんだよ。」

「耐久でもしないとそんなに入んないし何なら追い炊きはせめてしようよ…」


 風邪、ひきました。いや、考える場所が風呂だったのが完全に悪手過ぎたわ。


 その後、凪によって介護されましたとさ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 一週間の時間が過ぎて俺は凪を連れて行って再び坂倉さんたちと一緒に前回行った喫茶店へと足を運んで行った。


「久しぶりだな。幸助、大丈夫か風邪は?」

「あぁ、治りましたよ。ホントにすいません…4日程遅らせてしまって。」

「あぁ、大丈夫だ。」

(ブンブンッ!!)


 出会い頭俺は坂倉さんにお詫びを入れて許されるとそのあとの川合さんが首を思いっきり縦に振っていて獅子舞に見えたけど…ヒッ!?よ、読まれてる!?読心術…使えるん!????


「どうした?」

「いえっ!!なんでもありませんっっっ!!」

「そ、そうか。まぁ、それはいい。幸助、一週間前の答えを聞かせてくれないか?」


 唐突だな~。文脈から何故、こんな怪文書を生み出してしまったんだよ。作者さん?もう少し国語のお勉強しません?特に小論文を読んで文章構成覚えません?

 でもなぁ~。正直答えは決まってない。と言うよりもこの4人でチームを結成したところでどうなるんだろうかがあまりにも予想がしづらい。


「坂倉さんに聞きたいんですけど。あと、川合さんと凪も。」

「おう。どうしたんだ?」

「もしも、チームを結成したときにどういう方針でやるんですか?」

「何も決めてない!!」


 すっげぇ、言いきっちゃったよ。逆に潔くてめっちゃいいんだけど。


「いやな、幸助聞いてくれよ。正直この4人でチームを組むってなるとあまりにもバラバラなんだよ。」


 まぁ、そうですね。俺もそう思いますよ。うん。


「だけどな、面白いと思わないか?」

「えっ?」

「俺たちは全員目標は違うし、何なら性格だって実際考えれば相反するレベルに絶望的だ。」


 確かに。凪と俺は正直同担だけど若干違うし、じゃあ坂倉さんと同じかと言えば真逆だしな。


「でも、そんな俺たちだからこそ個性をさらに引き出せるんじゃないか?俺たちは今例えるなら旅人だ。ネットの海で居場所を失ってただ、だだっ広い荒野を彷徨う傭兵団とも言える。」

「…」

「俺たちは、ぶつかり合って多分なんぼのチームになると思う。だからこそ、新しい世界を構築できると思わないか?」

「確かに。」


 ちょっとだけ、体についてた何かがぽろぽろと落ちていく音がした。自分の中では無理だって思ってた。あまりにも思考が違いすぎて否定の言葉しか出てこなかった。

 坂倉さんは違った。俺みたいに否定せずなんなら真正面からぶつかろうと決意していた。


「坂倉さん。」

「どうする?」


 小さくも拳を強く握った。凪も川合さんも話から完全に空気と化しているが話に吞み込まれていた。

 問いかけは重くも聞こえる。でも、軽くも聞こえた。自分は何がしたいか。トップになりたいわけじゃない。辛いことがしたい訳じゃない。

 ただ、楽しくぶつかり合いたい。


 鼓動は鳴りやまない。恋なんてしたことないからこの気持ちを形容する方法は見つけられない。でも、どこまでも進める気がする。


「やりましょう。坂倉さん。凪。川合さん。」

「「「…!!」」」

「俺たちが、とかは締まらないけど、前に進もう。支えあいながら。」

「あぁ、よろしくなッ!幸助。」

「はい。よろしくお願いします。坂倉さん。いや、慶介さん。」


 握った握手はいつもよりあったかい気持ちでどこ熱い気持ちが沸々と湧き上がってきた。


次回は小噺の予定です。多分1話でサザ〇さんのように2~3本をまとめた感じで出します。

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