『モンスター専門動物園のオーナー兼園長』陸奥 太郎
【基本設定】
ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。
遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。
そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。
異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。
※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。
・『現地人』
異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。
『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。
【名前】陸奥 太郎
【所属】現地人
【種族】人間/異世界転生者
【年齢】42
【職業】『ムツタロウモンスターパーク』園長兼オーナー
【性別】男
【外見】
白髪混じりの灰色の髪を背中まで伸ばせてうなじ部分で一纏めにし、無精髭を生やした中年男性。
縁なしの丸眼鏡をかけ、水色の繋ぎ作業着とキャップ帽を着用。
【趣味】動物の世話、お客さんへの動物豆知識の解説
【好きなもの】動物達、動物とのふれあい、パークに来てくれたお客さん達の笑顔、動物達の幸せ
【嫌いなもの】動物嫌いな人、人間・動物を問わず他者に平気で暴力を振るう者、
【性格】
動物好きが高じて動物園の飼育員となった生粋の動物好き。
生まれつきの能力のおかげで動物の気持ちは手に取るように分かるが、人間の気持ちを読み取るのは苦手で空気の読めない発言をしてしまう事が多い。
一人称・『俺』
二人称・『君、あんた』
イメージCV:小山力也
【能力】
『飼育員』
長年動物園で飼育員を勤めてきた中で培った『動物飼育』に関する知識と経験、及び動物に関する知識。
獣医の資格も取得しているので、ある程度の負傷や病気の治療(ただし、動物や魔物限定)も可能。
『動物語話者』
生まれついて備えている特殊能力。
動物と会話して意志疎通を行えるという、ドリトル先生(※同名の児童書シリーズに登場する動物と会話できる医師。エディ・マーフィやロバート・ダウニーJr.主演で映画化されている)のような能力。
『勇者の加護』や『魔王の権能』とは違い、あくまでも『会話』と『意志疎通』が可能というだけで『無理矢理命令を聞かせる』事は不可能。
しかし、根気よく会話を行う事で動物達を『説得して味方にする』事はでき、『ムツタロウモンスターパーク』で展示飼育されているモンスター達は皆、彼の説得で飼育される事を了承した者達なのだ。
なお、この能力で会話できる『動物』とは、哺乳類/鳥類/爬虫類/両生類の4種類で、『魚類』『昆虫を初めとする節足動物』『バクテリア等の細菌』とは会話不可能。
『ムツタロウモンスターパーク』
彼が園長兼オーナーを勤める魔物や妖精を専門に飼育・展示している動物園。
『魔物や妖精と身近に触れ合える』をコンセプトとし、飼育されているモンスター達の大半は彼の能力による『説得』と『指導』により、来園客達に対して『借りてきた猫』や『良くしつけられた犬』のように接してくる。
入園料は大人:20ソルディ、子供(15歳以下):15ソルディ。
『オールマイティーフード』
ムツタロウモンスターパークにおける魔物達の餌。
見た目は薄黄土色の一口パンに近い。
彼がアルカディア大陸で知り合った魔術師や錬金術師、薬師等に協力してもらって開発した、文字通り『どんな生き物でも食用可能で栄養満点』な食べ物。
例えるなら、ドラえもんに出てくる『桃太郎印のきびだんご』みたいなもの。
人間や亜人種でも飲食可能で、その味と食感は『甘くないクッキーかビスケット』みたいらしい。
【詳細】
魔物や妖精を専門に飼育・展示している動物園『ムツタロウモンスターパーク』のオーナー兼園長を勤めている男性。
実は21世紀の地球(※アースH世界)からの異世界転生者で、前世では『動物と会話できる』という特殊能力を活かして多摩動物公園で飼育員として働きながら、『いつか自分で動物園を経営してみたい』と夢見ていた。
ある時、ゾウの給餌を行っていた際に園内でヒーローとヴィランの戦闘が始まってしまい、興奮して暴れだしたゾウに踏み潰されてしまい死亡してしまった………と思ったら、次に気がつくとアルカディア大陸に転生していたのだ。
竜や妖精、エルフや獣人といった、地球では『空想上の存在』とされる生き物が実在している世界に転生した事に感激し、生まれ変わった世界で夢だった『自分の動物園』を作る事を決意。
『ポ○モン』や『モ○ハン』のように『モンスターを暴力で打ち倒して捕獲する』のではなく、生まれ持った『動物語話者』の能力を使って『モンスター達と真正面から対話を行い、同意の下に飼育されてもらう』というやり方で多種多様な魔物達を集めていき、アヴァロン王国にて『ムツタロウモンスターパーク』を開園。
冒険者や騎士団員ではない人々にとっては間近で見る機会など無いような『魔物』や『妖精』と『間近で触れ合える動物園』という事で、たちまち王侯貴族はもちろんの事、庶民からも大人気となった。
しかし……『魔王』出現による『異変』発生によって状況は一変。
飼育されていた魔物達の一部が『魔王の権能』の影響で凶暴化&園から脱走してしまい、大陸各地で人々を襲い始めたのだ。
彼の『能力』は『勇者の加護』や『魔王の権能』のような強制力は皆無な為、凶暴化してしまった魔物達をろくになだめる事もできず、更には園から逃げ出した魔物に襲われた人々からの批難によってパークは『無期限休業状態』に追い込まれ、途方にくれてしまった。
そんなある日、『博愛』の勇者の一人・水篠 由亜のパーティが来園。
自分の持つ『能力』の上位互換的な『勇者の加護』を持ち、竜やフェンリル狼等の『最強種』とされるモンスターも仲間にしている由亜に圧倒されつつも意気投合し、『由亜ちゃんならば、暴れまわる魔物達を傷つける事なく園に戻してくれるかもしれない』と考えた。
そして由亜達に『パークから逃げ出して各地で暴れている魔物達を見つけだし、パークに戻す』事を依頼。引き換えに『由亜を初めとする『異界の勇者』達の仲間として戦っている魔物や動物達を預かり、負傷の治療や餌の提供を行う』事を約束した。
以後『ムツタロウモンスターパーク』は『勇者の仲間である魔物&動物達の預かり所兼治療施設兼静養所』として開放されており、由亜や森近 魔霖の他、ベルゼビュート・ディアボルス、女王シルフィード、マオルブル、真冬 猛/マイティスミロドンマン、バタール、フレデリカ・エレーヌ・フランソワーズ、サクラ・アマテラ、更には自分自身が『魔物の一種』である天空の怪獣女神 ファルラや朝鮮守護獣 ヘテラも利用している。
【備考】
前世における本名は『榊原 武弘』といい、現在の名前『陸奥 太郎』は、動物愛好家兼研究者として有名な『ムツゴロウさん』こと『畑正憲』氏にあやかって自分で付けたもの。
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