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図のない図鑑 ―ジョニー杉本キャラクターファイル―  作者: ジョニー杉本
異世界キャラクターシート 現地人編(第1部)
549/554

『主人共々アンデッド化させられてしまった使い魔』グルファクシ

挿絵(By みてみん)

【基本設定】

ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。

遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。

そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。

異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。

※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。


・『現地人』

異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。

『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。


【名前】グルファクシ

【所属】現地人

【種族】ウマガエル→アンデッド・ウマガエル

【年齢】人間換算で十代の半ばくらい

【職業】レオナール・ルイ・ミズガーズの使い魔

【性別】雄

【外見】

頭部が馬、体がカエルという姿をしているモンスター。

ガマガエルのような緑色の体に黄色い斑紋があり、首筋には鬣代わりの赤いヒレが生えている。

大きさは牛と同じくらい。

腹側は白い。

『アンデッド化』以降は目が白濁して生気が感じられず、口が開けっ放しとなって舌が垂れ下がった状態となっている。

【趣味】水遊び、

【好きなもの】川魚とハト(食料的な意味で)、水遊び、

【嫌いなもの】レオナールの女遊び

【性格】

かつては主人であるレオナールの『女遊び』に眉をひそめ、レオナールの毒牙にかかった女性達を哀れむ程度の良識を備えていた。

アンデッドにされた事で元々の『自我』や『感情』は消え去ってしまい、現在ではほとんど残っていない。

鳴き声・『ゲヒン!』

【能力】

『ウマガエル』

モンスターとしての特性。

カエルのジャンプ力と馬の走行速度を併せ持ち、一回のジャンプで高さ数十mの巨木も軽々と飛び越してしまう。

沼地や川原などに生息し、小魚や鳥等を食べる。

幼体は『オウマジャクシ』と呼ばれ、『頭が馬の形をしたおたまじゃくし』のような外見をしており、『魔法薬(マジック・ポーション)の素材』として使用されている。


『使い魔』

レオナール・ルイ・ミズガーズの使い魔としての能力。

レオナールと彼の魂は見えない鎖で繋がっており、互いの感覚を共有させられる他、『言葉』ではなく『心』で互いに意志疎通する事が可能。

必要とあらば互いの魔力を共鳴させ、一時的に魔力をパワーアップさせる事も可能。

お互いに『アンデッド化』してからも契約は継続されている。


『アンデッド』

アンデッドとしての特性。

イレーヌの権能『嫉妬深い紫の霧』によって生命力を奪われた事でアンデッドへと生まれ変わり、イレーヌの忠実な下僕となっている。

例えイレーヌからペット……もとい、サンドバッグ扱いされようとも決してイレーヌを裏切らず、普通の生物なら『即死』はせずとも重度の後遺症や傷が残るような暴行を日常的に受けようとも、どこまでもイレーヌに付き従う。

そして、イレーヌの権能によって生かされている状態の為、イレーヌが生きている限りはどれほどのダメージを受けようとも即座に復活する。


【詳細】

嫉妬の魔王(エンヴィー)』の一人・イレーヌ・クラリス・アメティストの元・婚約者兼ミズガーズ王国王太子であるレオナール・ルイ・ミズガーズの使い魔。

馬とカエルが合体したような姿をした両生類モンスター『ウマガエル』の一匹。

雄。

本来ウマガエルは魔法使いの使い魔としては不向き………というか『不人気』な魔物なのだが、レオナールの実力と才能で使い魔として使役可能な生き物は『犬や猫といった普通の動物』を除けば『ウマガエル』くらいしかいなかった為、仕方なく魔術学校から程近い河原に住んでいた彼と使い魔契約を結んだのだ。

主従となった経緯が経緯である為、レオナールとの仲はお世辞にも『良好』とは言いづらく、レオナールの『女遊び』にも否定的で、レオナールから一方的に婚約破棄されたイレーヌやイレーヌの代わりにレオナールと結婚して子供まで生む事になってしまったアリス・カトリーヌ・アメティストに対しても『哀れみ』や『同情』の視線を向けていた。

『魔王』となったイレーヌが王都へと侵攻し、レオナールやアリスを初めとする王都にいたあらゆる生き物を自身の権能を用いて殺害&アンデッド化した際にアンデッド化させられ、現在では『レオナールの使い魔であると同時にイレーヌの使い魔でもある』という状態となっており、『イレーヌの長距離移動手段』としてこき使われている。

【備考】

『グルファクシ』という名前はレオナールが付けたもので、『黄金のたてがみを持つ馬』という意味。

『せめて名前だけでも王族の使い魔にふさわしいものを!』というレオナールの見栄と意地と(ちっぽけな)プライドから命名されたのだが、周囲の者はもとより名付けられた彼自身すらも『名前負け過ぎるだろう………(-_-;)』と感じている。



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