『平民の暮らしに憧れる葦原の皇子』タケシ・アシハラ
【基本設定】
ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。
遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。
そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。
異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。
※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。
・『現地人』
異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。
『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。
【名前】タケシ・アシハラ
【所属】現地人
【種族】人間
【年齢】17
【職業】葦原皇国・皇太子
【性別】男
【外見】
高貴な家柄や育ちに反して、庶民的で素朴な印象を受ける顔立ちをした黒髪黒目の少年。
髪型はいわゆる角髪で、糸目気味の細い目付きをしている。
クリーム色をした麻布で作られた衣服と袴を着用し、腰から刀を提げている。
【趣味】剣の鍛練、読書、
【好きなもの】剣の鍛練、読書、大陸本土の文化や知識、平民のような自由な暮らし、納豆かけご飯
【嫌いなもの】宮中の堅苦しい雰囲気、自由の無い自分の人生、周囲からの過度な期待
【性格】
皇族の嫡男でありながら、『堅苦しく自由の無い宮中での暮らし』よりも『平民のような苦労が多いながらも自由な暮らし』に憧れている、良くも悪くも年相応な少年。
政治儀礼等で人前に出る時は『気品溢れる皇太子らしい振る舞いと口調』を見せるが、これは『演技』であり、実際は『下町育ちの気の良い兄ちゃん』みたいな活発な口調が素。
幼少期に父と共にお忍びで城下町の視察に行った際に口にして以来、本来は平民の朝食である『納豆かけご飯』が大好物。
大陸本土の文化や魔法知識が大好きで、暇さえあれば大陸本土から輸入された本を読んでいる。
一人称・プライベートでは『僕』、公的場面では『朕』
二人称・プライベートでは『君、あなた』、公的場面では『そち』
イメージCV・山口勝平
【能力】
『帝の血統』
葦原皇国の真の統治者たる『帝』の一族としての特権。
葦原皇国で生まれ育った者は、人間/亜人種/動植物/魔物に関係無く『帝』とその一族からの命令に本能的に服従し、逆らう事ができない。
『剣術』
腰に下げた刀を用いた剣術。
あくまでも『護身用』&『皇族としての教養』レベルの実力しかないが、それでもナマズネコやゴブリンくらいなら圧倒できる。
『聖刀アマノハバキリ』
腰に下げている刀。
代々葦原の帝一族に伝わる聖なる宝刀で、鞘に納まっている時は一般的な『打刀』サイズだが、鞘から抜刀すると刀身が鳥の羽根を思わせる形状をした『巨大太刀』に変化する。
合口部と鍔と柄には『光の神』のシンボルである『勇者紋』が刻まれている。
実は下記『信仰の巨神像・ブレイブマジン』の専用剣を魔術によって人間が使用可能なサイズに縮めた物。
『信仰』の勇者がブレイブマジンに搭乗する事で本来のサイズに戻る。
『信仰の巨神像・ブレイブマジン』
『光の神』が作った『勇者』専用武器『ブレイブ・アームズ』の一つ。
特に彼自身の能力とは関係ないが、便宜上記載する。
分類こそ『巨神像』とされているが、その外見は地球の日本製テレビアニメ等に登場する『和風の鎧武者をモチーフにした巨大人型ロボット』に近い。
全長はおよそ60m。
『信仰』の勇者が内部に搭乗(通称『ブレイブ・イン』)する事で起動し、乗り込んだ『信仰』の勇者の念じるまま『もう一つの体』のように自由に動き、武器や内部機能等も搭乗者の思うままに作り出せる。
ボディは『最強種』と呼ばれる竜やフェンリル狼からの攻撃ですら傷一つ付かず、万が一傷がついたとしても周囲の自然魔力を吸収して自動修復される。
ボディ胸部には『勇者の証』にして『光の神のシンボル』である『勇者紋』が描かれており、この勇者紋から放射するオレンジ色の光線によって一度に5000万人の負傷・病・呪いを治癒し、『魔王』によって破壊された街や自然も元通りに再生できるのだ。
遥か昔から葦原皇国の『帝』の一族と『将軍』を務めるトクダイラ一族が守護しており、現在は将軍の居城『ドーエン城』の地下に安置され、『帝の一族とトクダイラ将軍の一族だけが、封印を解く事ができる』とされる。
より正確に言えば、ブレイブマジンの封印を解除する『鍵』とは『帝一族』の持つ『聖刀アマノハバキリ』と『トクダイラ一族の血』=『DNA情報』であり、ドーエン城地下に存在する封印の扉に聖刀アマノハバキリを嵌め込み、トクダイラ一族の者の血を流し込む事によって、ブレイブマジンの封印が解かれるのだ。
【詳細】
アルカディア大陸・東端に位置する島国『葦原皇国』を治める『帝』一族の皇太子で、当代の帝の嫡男(※正妻の生んだ長男)。
順当に言えば『次代の帝』となる身分ではあるが………本人は『堅苦しく自由の無い宮中での暮らし』に飽き飽きしており、平民のような『苦労が多いながらも自由な暮らし』に憧れている、年相応の青い悩みを持つ少年。
葦原皇国から海を隔てたアルカディア大陸本土の文化や知識に興味津々で、暇さえあれば大陸本土から輸入した本を読みあさっており、『正式に皇族の仕事に着く前に、一度で良いから大陸本土を一人で旅してみたい』と思っていた。
一年前の『異変』発生時、父である帝より一族に伝わる『聖刀アマノハバキリ』を託され、『強欲の魔王』の一人・ムゲンサイ率いる忍者軍団の反乱から落ち延びる。
以後は『忍者の中の忍者』である『ラストヌンジャ』ヨシオ・ハシモトと共にアルカディア大陸各地を魔王の手から逃れるように旅する日々を送っている。
父を初めとする一族の者達や葦原の民を『見捨てる』ような形で落ち延びた事に多少の負い目を感じつつも、事情はどうあれ夢だった『大陸本土の旅』を(理想と違って『お守り付き』ではあるが)それなりに楽しんでいる。
帝の代わりに葦原の政務を取り仕切る『将軍』ヨシムネ・トクダイラとは幼少期からの顔見知りで、プライベートでは『ヨシじい』(※公的場面では『ヨシムネ殿』)と呼び慕っており、大陸本土に落ち延びてからはヨシムネの生死や無事か否かを日々気にかけている。
【備考】
アヴァロン王国・第一王女であるセシリア・エリザベス・アヴァロン、キエルーシ北方連合帝国・皇女であるユリアン・アナスタシア・スニエーグ、サウディーヤ王国のナール王子、ミズガーズ王国のレオナール・ルイ・ミズガーズ&アリス・カトリーヌ・アメティスト王太子夫妻とは、『異変』発生以前に開催されたアルカディア各国の王族が集まった晩餐会パーティーで会った事があり、特にセシリアとナールの二人とは『異変』発生直前の時期まで伝書鳩ならぬ伝書フクロウを使った文通を続けていた程に仲が良い。
(※以下は【備考】というよりも【余談】に当たる裏設定)
実は、葦原皇国の『帝』一族と『将軍』トクダイラ一族はこの世界に永住した異世界転移者の遠い末裔。
正確には約2000年前に召喚された当時の『異界の勇者』達の内、『魔王』を倒した後にそのまま現在の葦原皇国が存在する大陸東端の島に移住した『信仰』と『正義』の勇者の子孫が、それぞれ帝とトクダイラの一族なのだ。
本来は『異界の勇者専用武器』である『信仰の巨神像・ブレイブマジン』を帝と将軍が守っているのも、この世界に『忍者』を初めとする『日本風の文化や名詞』が存在しているのも、それが理由である。
感想よろしくお願いいたします。




