『地底の王の友となった岩竜』ロッキー・ザ・ロックドラゴン
【基本設定】
ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。
遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。
そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。
異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。
※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。
・『現地人』
異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。
『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。
【名前】ロッキー・ザ・ロックドラゴン
【所属】現地人
【種族】ロックドラゴン
【年齢】260(人間換算で10代末期から20代初めくらい)
【職業】マオルブルの仲間
【性別】雄
【外見】
全身が岩石でできているようなゴツゴツとした皮膚に覆われ、翼が退化・消失しているドラゴン。
目だけが暗闇でもランランと光っている。
完全な地上棲及び地中棲の為、体長60m・体重5000tと大柄な体格をしている。
前脚は人間の手のような構造と機能を持ち、状況に合わせて4足歩行と2足歩行を使い分けられる。
【趣味】岩石食い、地中での昼寝
【好きなもの】岩石(食べ物的な意味で)、地下の静けさ、昼寝
【嫌いなもの】太陽の光、地震、地下水脈(溺れ死ぬ可能性があるから)、ドワーフを初めとする地下を無遠慮に荒らす者達
【性格】
基本的に、他者から攻撃されない限りは自分から攻撃を行わないが、一度『敵』だと認識した相手には息の根が完全に止まるまで執拗に攻撃を加えてくる苛烈な一面を持つ。
普段は地中に住んでいる為、『太陽のまばゆい光』を直視する事ができない。
まだ年若い個体なので人間の言葉を『喋る』事はできないが、『理解する』事は可能。
鳴き声・『クワァァァァァ!!』(※イメージはガメラの鳴き声)
【能力】
『岩竜』
最強の魔物であるドラゴンとしての種族的特性。
その体は大砲の弾が直撃しても傷つかない岩のような皮膚で覆われ、その爪はオリハルコンやアダマンタイトなどの魔法的特質を持つ金属以外のあらゆる物質を紙切れのように引き裂く。
『土』属性であるため、岩石を主食としており、一日に体重の半分の量の岩石を食べる。
その排泄物も100%岩石であり、消化の過程で程よく綺麗になっている。
『溶岩の息』
口から吐き出す10万度の熱線。
岩石や土を一瞬でドロドロに溶かしてしまう威力を持ち、同族以外の生物はまず耐えられない。
『地中移動』
地中棲の生物なので、土の中をモグラのように掘り進んで移動できる。
最大速度は地球におけるシールドマシンのおよそ50倍。
【詳細】
『信仰』の勇者の一人・マオルブルのアルカディア大陸における最初の仲間。
地中に生息する『土』属性の竜の一種『ロックドラゴン』の一体で、その中でも人間換算で言えば10代から20代の間に位置する年若い個体。
元々は、現在『強欲の魔王』の一人・フアンディーが支配する『コンロン帝国』が存在している大陸東部地域の山岳地帯の地中に同胞達と静かに暮らしていた。
しかし、一年前の『異変』発生時にフアンディー配下の『新種の魔物』達(=中国伝来の妖怪や魔神達)によって同胞達や他種の魔物達と共に捕えられ、フアンディーが作った闘技場に無理矢理連行されてしまった。
この闘技場はフアンディーが『贄集めを飽きさせない為の暇潰し』目的で建造した一種の『見世物小屋』であり、フアンディーを初めとする『魔王』達やその軍勢に提供する『娯楽』として、毎日毎日『魔王』の配下や時には自身と同じく無理矢理連行された人間やエルフ、同胞である他のロックドラゴンとも戦わされ………敗北した者はフアンディー配下の妖怪達や魔神達に食われていったのだ。
一年に渡って望まぬ殺し合いを強制され、そして『我が身かわいさ』に同胞の命まで間接的に奪っていき、その心は金ヤスリにかけらたように磨り減り、傷ついていった。
そんなある日、自身が捕えられている闘技場をアルカディア大陸に召喚されたばかりのマオルブルが強襲し、闘技場は完膚なきまでに破壊されて、彼を初めとする捕えられていた者達も解放された。
彼はマオルブルの強さや勇敢さ、そして気高さに心酔し、我が身かわいさに同胞達や罪も無い者達を死に追いやってしまった自身を恥じ、その『償い』を果たすと決意。
マオルブルに自ら頼み込んで(※マオルブルの種族『ミクトバルバ人』は地底怪獣を家畜化しているので、地底怪獣と意思疎通が可能)マオルブルの『アルカディア大陸における最初の仲間』となったのだ。
マオルブルの事を自身の『主』として忠誠を誓っており、マオルブルに呼ばれれば遥か地底のマントル層に居ても駆けつけてくる。
【備考】
『ロッキー・ザ・ロックドラゴン』という名前は、闘技場に連行された際に付けられたリングネーム。
『闘技場時代の自分の行いと罪』を忘れないように、あえてこの名前を名乗っている。
なお、上記の通り『人間の言葉を喋る事』はできないが、マオルブルとは意思の疎通が可能であり、他にも水篠 由亜を初めとする『博愛』の勇者達や、ファルラやシグルズ等の『人間同等の高い知能を持つ魔物・怪獣』、オガリ・カプゥやメープル・ドッグラン、セリア・クリスタ等の『獣人系の亜人種』とも当たり前のようにコミュニケーション可能。
感想よろしくお願いいたします。




