『先代魔王が書き残した意思持つ魔導書』ブック・オブ・ラスプーチン
【基本設定】
ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。
遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。
そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。
異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。
※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。
・『現地人』
異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。
『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。
【名前】ブック・オブ・ラスプーチン
【所属】現地人
【種族】意思持つ魔導書
【年齢】1057
【職業】魔王の記した魔導書
【性別】男性人格
【外見】
竜の鞣し革で装丁された黒いハードカバーの古びた本。
表紙にロシア語(※キリル文字)で題名が刻まれている。
開くと、著者であるラスプーチンの姿(※ウィ○ペディ○参照)を模した立体映像が浮かび上がる。
【趣味】知識の収集、自身の知識を披露する事
【好きなもの】『混沌の神』、当代の『魔王』達、
【嫌いなもの】『光の神』と『勇者』達
【性格】
『混沌の神』に絶対的忠誠を誓い、『混沌の神』より選ばれた『魔王』達には協力的。
一方で『光の神』やその使徒たる『勇者』達は目の敵にしており、隙あらば洗脳しようとしてくる。
イメージCV:若本規夫
一人称・『私』
【能力】
『意思持つ魔導書』
著者の知識や記憶のみならず、人格や精神までコピーし移植されている自意識を有する書物。
本でありながら人間や亜人種と同等の自我と知性を持ち、他者とコミュニケーションを取る事が可能。
膨大な異界の魔術知識と魔力を備え、不用意に読んでしまった者を下僕として洗脳した上に、相手の肉体に自身の精神を上書きするように植え付ける事もできる。
『風の噂』によって情報が自動的に更新されるため、記載されている知識は常に最新の状態を維持している。
【詳細】
千年前の先代『魔王』の一人にして、地球では『帝政ロシアの怪僧』と呼ばれている人物『グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン』(1859年1月21日(ユリウス暦1月9日)生まれ - 1916年12月30日(ユリウス暦12月17日)没)が記した魔導書。
ラスプーチン自身の人格/記憶/魂をコピーし移植されている意思持つ魔導書で、千年前の『勇者』達との決戦直前に万が一自分が『勇者』達に倒された場合に備えて書き記した物。
本来は『読んだ者を依り代にラスプーチンを復活させる』機能があったのだが、千年前の『勇者』達に押収された後に光神教会によって厳重な封印処理を施されてしまい、『読んだ者を傀儡として洗脳する』程度にまで弱体化した状態で、光神教会で保管される事となった。
それから千年間、容易には解除できない厳重な封印処理を施された状態で光神教会本部大聖堂の地下倉庫に長らく死蔵されていたのだが………近年に入って『怠惰の魔王』の一人・ワスプ大司教によって発見され、不完全ながらも封印を一部解除されて復活。
以後、ワスプ大司教が魔導書本体を所有したまま、当代の『魔王』達に知識面及び作戦立案面で協力する参謀ポジションを務めている。
表向きは『魔王』達に協力的ながら、その裏では自身に施されている封印を完全解除し、本来の目的である『ラスプーチン復活』を果たそうと企んでいる。
【備考】
一応ワスプ大司教が所有しているのが『オリジナルの原本』なのだが、実は大陸各地に無数の写本が散逸しており、しかもその一冊一冊にラスプーチンの魂の『コピーのコピー』が宿っている。しかし、『各写本に宿る魂』と『原本に宿る魂』はそれぞれ『独立した存在』であり、記憶の共有等は行われていない。
なお、著者である先代『魔王』の一人・グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチンは、元々アースDS世界の出身で、ロマノフ朝ロシア帝国を影で操りながらクトゥルフ的な邪神の力を借りて世界を支配しようとしていた邪悪な魔術師だった。
史実に語られる通り政敵(※実は邪神に反抗する退魔師)に暗殺された後に『色欲の魔王』としてアルカディア大陸に召喚され、最後は自ら邪神のような姿に変身して当時の『勇者』達に倒されたという。
感想よろしくお願いいたします。




