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図のない図鑑 ―ジョニー杉本キャラクターファイル―  作者: ジョニー杉本
異世界キャラクターシート 現地人編(第1部)
461/554

『夢破れた中年小人』スコット・パルマー

挿絵(By みてみん)

【基本設定】

ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。

遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。

そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。

異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。

※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。


・『現地人』

異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。

『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。



【名前】スコット・パルマー

【所属】現地人

【種族】小人族

【年齢】38

【職業】冒険者

【性別】男

【外見】

人間の成人男性の膝までの身長しかない、幼児よりも小柄な体躯を持つ男性。

ただし『人相』自体は年相応であり、生え際が後退しつつある赤茶色の髪を七三分けにして、口元にマ○オのような髭を生やしている。

白いシャツに緑のズボン、上げ底ブーツに赤いスカーフ、そしてカウボーイが被るような鍔広帽子を着用し、腰には大工が使うようなウエストバッグを下げている。

【趣味】酒場でのやけ酒と愚痴、口髭の手入れ

【好きなもの】『大きな男』、夢、冒険、蜂蜜酒、自分の口髭

【嫌いなもの】夢が破れた現在の自分、理想どおりに行かない現実の厳しさ、子供に間違われるor子供扱いされる事

【性格】

『夢』を持って田舎から出てきたものの、その夢が破れてやさぐれてしまった典型的負け組の中年。

酒場でのやけ酒が唯一の楽しみで、時々新人冒険者や酒場の店員等に管を巻いている。

小人族なので『せめて顔だけでも大人に見られるように』と口髭を生やしており、毎朝の手入れを欠かさない程にこだわっている。

イメージCV:宮内敦士

一人称・『俺』

【能力】

『小人族』

亜人種としての種族的特性。

大人でも人間の成人男性の膝までの身長しかない小柄な体躯を持ち、体が小さい分『身のこなし』がネコ系獣人に勝るとも劣らないレベルで素早く、一度見聞きしたり触れたりした道具やからくり細工等を意図も容易く再現できてしまう程に『手先』が器用。

また、体が小さいので人間の大人では入れないような小さく狭い空間にも楽々と侵入可能。


『D級冒険者』

冒険者としての実力。

最下位の『D級』の為、戦闘は苦手だが、ナマズネコ5匹orゴブリン2匹くらいなら余裕で倒せる。


『ナマズネコブレイカー』

愛用武器であるハンマー。

ドワーフの戦士が使用するような『戦鎚』ではなく、大工が使うような小振りの『金槌』で、柄は木製で鎚頭は青銅製。

『竜の鱗』は無理だが、『ナマズネコの頭蓋骨』ならば簡単に砕ける威力があるため『ナマズネコブレイカー』と名付けられた。


『ウエストバッグ』

腰に装着している大工が使うような道具入れ。

主な中身は

ナマズネコブレイカー×1

傷薬×3

非常食の乾パン×5

緊急逃走用の煙玉×3

メガミクロンクッキーの入った紙袋×1

蜂蜜酒の入った酒瓶×1


『メガミクロンクッキー』

小人族秘蔵の特製クッキー。

見た目はごく普通のチョコチップクッキーだが、食べると『体の大きさ』を変化させる作用があり、青いチップ入りのクッキーを食べると『クッキー一枚につき10mまで巨大化』、赤いチップのクッキーを食べると『クッキー一枚につき約1.2cmまで縮小化』する。

彼にとって『切り札的なアイテム』なのだが、小人族以外の種族が食べても同様の効果を発揮する為、めったに他者に分け与える事はない。

ちなみに衣服や武器等の『身に付けている品』も一緒に大きさが変化する。


【詳細】

人間よりも遥かに小さな体躯を持つ亜人種『小人族』の男性で、アヴァロン王国の冒険者ギルドに所属しているD級冒険者。

18歳の時に伝説の勇者や物語に出てくる英雄のような『大きな男』になる事を夢見て田舎から王都キャメロンドに上京し、冒険者となった………のだが、元々の種族的特性か?はたまた本人の才能の問題か?

いくら依頼(クエスト)をこなして経験値を積んでも、『最弱モンスター』とされるナマズネコやゴブリンくらいにしか勝つ事ができず、竜等の最強種はおろか、中級ボスモンスターには手も足も出ずに完敗してしまう程度の実力しか無い為に、冒険者としての級も万年最下位を記録し続け…………いつの間にか、最下位のD級冒険者のままアラフォーを迎えてしまった。

『大きな男』になろうと田舎から出てきたのに、アラフォーになっても『小さな男』のままである自分に嫌気が差し、とはいえ、今さら田舎に帰っても家族や友人から馬鹿にされるのは確実だし………そうして半ば惰性で冒険者を続けながら、酒場でやけ酒を飲む日々を送っていた。

幸か不幸か、『異変』発生時にはシンドバッド商会所属の知り合いの買い付けに同行して王都・キャメロンドを離れていた為、『傲慢の魔王(プライド)』の一人・ヌアズによる王都進軍や『色欲の魔王(ラスト)』の一人・ジューン・ザ・エンチャントレスの蜂起を逃れる事ができた。

伝説に伝わる『魔王出現』という事態に『今度こそ大きな男になれるチャンス』と当初は息巻いていたもの………『ベテラン冒険者』と言えば聞こえは良いが、『アラフォーの万年最下位冒険者』が『魔王』に立ち向かえる訳もなく………結局は各地の避難所を渡り歩きながら、その片隅で蜂蜜酒をやけ飲みする日々を送っている。

避難所を渡り歩く中で自分同様に冒険者であるセリア・クリスタとガスパール、マティルダ・シュヴァルベ、アリーシャ・カーフとは面識ができ、釜戸 午之助とは飲み友達になった。

【備考】

故郷の実家は6代続く老舗大工で、装備品が大工っぽいのもその影響。

キャメロンドに上京する際に父親とケンカ別れしており、20年以上もの間、完全に音信不通となっている。

『異変』発生後は、家族の行方や安否すらも不明の状態になっている。


感想よろしくお願いいたします。

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