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図のない図鑑 ―ジョニー杉本キャラクターファイル―  作者: ジョニー杉本
異世界キャラクターシート 現地人編(第1部)
452/554

『キリン剣士の仲間その1。柔術使いの鴉天狗』上杉 愛

挿絵(By みてみん)

【基本設定】

ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。

遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。

そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。

異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。

※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。


・『現地人』

異世界アルカディア大陸に暮らす住民達。種族は人間に限定されない。

『別の世界で一度死亡し、前世の記憶を保持したまま改めてアルカディア大陸に生まれてきた転生者』や『偶発的事故により異世界から転移してしまった者』も存在しているが、勇者や魔王のような加護や権能の類は授かっておらず、所持並びに使用可能な技能と武器は今世で獲得したものに限られる。


【名前】上杉(かみすぎ) (あい)

【所属】現地人

【種族】異世界召喚者/鴉天狗

【年齢】約400歳

【職業】怪傑キリン剣士の仲間

【性別】女

【外見】

山伏風の着物を着用した黒髪ショートカットの女性。

背中には幅3メートルくらいのカラスのように黒い翼があるが、出し入れ自由なので人間のフリが可能。

外見年齢は20代半ば程で、中々の美人。

胸のサイズは大中小で言えば『小』。さらしを巻いているため実際よりも更に小さく見える。

【趣味】団子を食べながらお茶を飲む事、雲の上を一人で飛行する事

【好きなもの】撫子様と降魔之助様、空を飛ぶ事

【嫌いなもの】魔神一族のような見境無く人を襲う魔物、撫子様と降魔之助様を傷つける者、『おばちゃん』呼ばわりされる事

【性格】

『文武両道』『才色兼備』という言葉がとても似合う凛々しい女性。

天狗である為に非常に誇り高く、かつては人間を『愚かで下等な猿の親戚』と見下していたが、撫子や降魔之助との交流を通して角が取れていき、現在では傲慢な面はほとんど見せなくなった。

『命の恩には、命で報いる』という非常に義理堅い一面があり、自身の命の恩人である撫子と降魔之助に忠誠を誓って『様付け』で呼んでいる他、二人の友人or仲間も基本的に『様付け』で呼ぶ。

基本的に人前では敬語で喋るが、プライベートでは砕けた口調で喋る。

イメージCV:早見沙織

一人称・『私』

二人称・『あなた、貴様』

【能力】

『鴉天狗』

妖怪としての能力。

背中の出し入れ自由な黒翼を使い、最高マッハ1での『空中飛行』

数千年以上とも言われる『長い寿命』

風を自由自在に操る『妖術』

成人男性を軽々と持ち上げ、5人以上の人間を抱えながら上記の速度で飛行できる『身体能力』

剣術・体術等の『武芸百般』を高いレベルで修得

初めて見聞きした技術/言葉/概念も数時間程度で理解する『高い知性』等々……

人間よりも遥かに優れた能力を有しているが、一方で『種族としての誇りや矜持』が非常に強く、一様にして人間を『愚かで下等な猿の親戚』として見下す傲慢な一面も有している。


天狗式(てんぐしき)柔術(じゅうじゅつ)

天狗一族に伝わる格闘技で、彼女が最も得意としている戦闘技能。

人間の格闘技が『人間同士での戦い』を前提とし、『精神の鍛練』『スポーツ競技』としての側面もあるのに対し、天狗式柔術は『他の妖怪を初めとする人外との戦い』を前提とした『敵対者を素手で確実に殺傷するための技術』であり、反則/禁じ手/タブー等は一切存在しない。

名前こそ『柔術』であるが、どちらかと言えば21世紀における『総合格闘技』に近く、一説には『極めれば神獣を素手で倒す事すら可能』とも云われている。

ちなみに免許皆伝の書には序文で『あなたが『天狗式柔術である』と思うものが『天狗式柔術』です。ただし、必ずしも第三者からの同意や理解を得られるとは限りません』と書かれている。


【詳細】

かつての戦国時代、刈安(かりやす) 撫子(なでしこ)/怪傑キリン剣士と田外(たそと) 降魔之助(こうまのすけ)と共にサタンデウス率いる魔神一族と戦った仲間の一人。

撫子の持つ『勇者』の加護『集え、(サモン・)正義の為に(ジャスティス・)戦った同胞達よ(バディーズ)』によってアルカディア大陸へと召喚された。

そのため、厳密に言えば『アルカディア大陸の住人』では無いのだが……かといって『勇者』や『魔王』でも無いので、便宜的に『現地人』として紹介する。

齢400歳を数える鴉天狗の女性で、生まれ故郷である天狗一族の隠れ里を魔神一族によって焼き討ちされ、自身も瀕死の重傷を負ってしまう。

しかし、行き倒れた場所のすぐ近くの村に住んでいた撫子と降魔之助によって助けられ、降魔之助の屋敷で治療と看護を施されて九死に一生を得る事となった。

当初は『人間の(わらし)(※子供)に命を助けられた』という事実に天狗としての誇りが深く傷つき、その場で自害しようとするも………降魔之助の祖父より

『今の戦乱の世で、命が助かっただけでも非常に幸運』

『今自害すれば、降魔之助と撫子の優しさと思いを否定する事になる』

と説得され、そのまま『傷が癒えるまで』降魔之助の屋敷で過ごす事になった。

撫子と降魔之助、そして二人が住む村の住民達との交流を通し、人間の持つ『優しさ』『思いやり』『絆』『愛』『勇気』『正義』といった天狗には存在しない概念と価値観を知り、それまでの400年余りの長い時間で一方的に人間を『愚かで下等な猿の親戚』と見下し、人間について知ろうともしなかった自分を恥じるようになり、傷が癒えると同時に『命を救われた恩』に報いる為に撫子、そして降魔之助に忠誠を誓い、共に魔神一族と戦う事となったのだ。

そして、撫子達が『勇者』としてアルカディア大陸に召喚されると同時に、撫子に与えられた『集え、(サモン・)正義の為に(ジャスティス・)戦った同胞達よ(バディーズ)』の加護で即座に召喚された。

撫子と降魔之助からは年の離れた姉のように慕われており、彼女自身も二人を実の弟妹のように大切に思っている。

本来は縁も所縁もない『異界の人間』達を、見返りも褒美も求める事無く(※『魔王を倒した際に叶えてもらえる願い』についても、真剣に考えていない)助けようとしている撫子と降魔之助に内心では呆れているが、同時に『それでこそ、私が忠義を誓いし方々』と諦めにも似た納得をしており、二人と共に『魔王』達と戦っている。

【備考】

本来の正史では、魔神一族が倒され、撫子が南蛮船に乗って日本を旅立った後も降魔之助ひいては田外の一族に仕え続け、『田外家・当主』となった降魔之助を陰日向に支えながら田外家を人間・魔物関係無く内外の敵から守り続けた……と伝承されている。

元々『生粋の天狗』である為、

・人間に裸や入浴姿を見られても羞恥心を感じない(※曰く「人間だって、犬猫やカラスに裸を見られても『きゃあ恥ずかしい!』とか思わないでしょ?」とのこと)

・同族ではない異種族を『恋愛や性欲の対象』として見る事(いわゆる『異類婚姻譚』的な恋愛関係)が理解できない(※曰く「犬猫や猿を見て一目惚れしたり劣情を抱いたりする人間は変態扱いされるのに、何故『見た目が自分達と似ているだけの違う種族』に一目惚れするのは良いのです?例え姿形が自分達によく似ていても、全く違う種族なのだから獣姦と同じではないですか?」とのこと)

・見下さなくなった現在も人間の事は『猿の親戚』と認識している(※ただし「肌が白かろうが黒かろうが、目が黄色かろうが青かろうが……私からすれば『人間』は『人間』、『猿の親戚』に過ぎません」と考えている為、『外見』『身分』『出身地』等で差別する事無く、『一人の人間』として扱う『ある種の公平さ』に繋がっている)

・敵対者、特に自分や撫子or降魔之助に危害を加えようとした相手を殺傷する事に躊躇いや迷いが一切無い(※これは撫子や降魔之助に助けられるまで『優しさ』や『情け』といった感情や概念を知らなかったから、というのも大きい)

………等々、人間とは異なる天狗特有の浮世離れした価値観を持っている。

自分達から見て『数百年以上も後の世』から召喚された他の『勇者』達からの話で、『撫子の名前や魔神一族との戦いが、数百年以上も後々まで語り継がれている』事を自分の事のように喜びつつも、自分達(天狗)を初めとする妖怪/もののけ/魔物の類いが『おとぎ話の中だけの存在』または『実在はしているけれど、人間社会の裏側に寄生するように隠れ潜み、一部を除いた大半の人間からはただの伝説だと思われている』という事実には複雑な心境を抱いている。

坂亀 涼介/海中戦士ヴァッサーX、シュテラ・アストリート・フォン・エーレンライヒ、天空の怪獣女神 ファルラ、ベルゼビュート・ディアボルス、スサノオ、女王シルフィード、朝鮮守護獣 ヘテラ、真冬 猛/マイティスミロドンマン、アストライア、マオルブル、犬神 力丸……等の『人外の種族でありながら『勇者』として異世界の人間達を救おうとしている者達』に興味を抱いており、機会があればじっくり話をしたいと思っている。

撫子達以外では、自分と同じく『勇者』の仲間であるフロストドラゴンのシグルズと仲が良く、『シグルズ様』『カラスの』と呼びあっている。


感想よろしくお願いいたします。

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