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図のない図鑑 ―ジョニー杉本キャラクターファイル―  作者: ジョニー杉本
異世界キャラクターシート 魔王編
361/554

【魔王ラース(憤怒)】イフリート

挿絵(By みてみん)

【基本設定】

ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。

遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。

そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。

異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。

※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。


・『魔王』

一年前の『異変』と同時に現れた人類の敵対者。

・魔王『プライド』(傲慢)

・魔王『ラスト』(色欲)

・魔王『スロウス』(怠惰)

・魔王『グリード』(強欲)

・魔王『エンヴィー』(嫉妬)

・魔王『グラトニー』(暴食)

・魔王『ラース』(憤怒)

上記の7×7=49体が存在し、それぞれ『七つの大罪』に即した『権能(※勇者にとっての加護に相当するチート能力)』を行使する。

魔王は『混沌の神』と称される超越存在の使徒であり、目的は必要となる『贄』の確保。

魔王たちはそれぞれ無数の魔物や配下たちを率いて、たった一年足らずでアルカディア大陸全土を地獄に変えてしまった。

本編開始時には大陸住民の殆どが犠牲になっており、それを阻止する勢力である勇者の抹殺を全員が命じられている。

魔王たちの過去や原点は、『勇者のように別世界から召喚もしくは転生された者』、『混沌の神に目をつけられた現地の存在』『そもそも人じゃない者』等々……まさに多種多様。

共通して体のどこかに『魔王』の証にして『混沌の神』のシンボルでもある『魔王紋|(サタン・スティグマ。『Ω』の中心部の空白に十字架が描かれているようなマーク)』が刻まれ、権能発動時に赤紫に輝く。

(『傲慢』=顎、『色欲』=胸元、『怠惰』=尻、『強欲』=左頬、『嫉妬』=右頬、『暴食』=腹部のへその真上付近、『憤怒』=背中)


【名前】イフリート

【所属】魔王ラース(憤怒)

【種族】元人間・現魔人

【性別】男

【出身世界】アースH(ヒーロー):平行世界の地球の一つ。超人的な特殊能力や武装を有する『ヒーロー』と『スーパーヴィラン』が世界各地で日夜戦っている『特撮ヒーロー番組』や『アメコミ』を彷彿とさせる世界

【外見】

白い長袖シャツと白い長ズボン、白い手袋と白い紐無しの靴を着用し、顎髭をたくわえた褐色肌に黒い短髪のアラブ系の男性

普段は手袋と靴に隠れて分からないが、左腕と両足が個体化した真紅の炎でできている

【職業】魔王

【年齢】36

【趣味】混沌の神への祈り、世界への復讐

【好きなもの】今は亡き家族、混沌の神、ケバブ

【嫌いなもの】いくら祈っても救いの手を差し出さない神、アメリカ、神の作った世界

【性格】

かつてはイスラムの教えを守る敬虔なムスリムであり、家族や友人を大切にする優しい男だったが、現在はアラーへの信仰を捨てて混沌の神にその身を捧げており、心の中には常に世界への『怒りの炎』が燃えている。

イメージCV:中尾隆聖

一人称・『俺』

【権能&能力】

『炎の魔人』

魔王の権能。

肉体そのものが燃え盛る真紅の炎によって構成された魔人に変身する。

怒りの感情をエネルギー源にして火炎を自在に操り、体の大きさも最大1000mまで巨大化可能。

怒れば怒るほどに体を包む炎の勢いと温度は上がっていき、自身の周囲に存在するあらゆる物体を炎上させる事もできる。


『火炎による物体生成』

魔王としての権能。

火炎を『物体』として固定化する。

人間態時の左腕と両足は、この権能によって作られた義手と義足であり、生身の手足と遜色無い機能を有している。


『炎の眷族』

魔王としての権能。

炎で作られた使い魔を無尽蔵に生み出す。

この使い魔達は彼自身の半分程の大きさを持ち、彼の命令に忠実に従う。


【詳細】

地球・イラク出身のアラブ人男性。

かつては毎日アラーへの祈りを絶やさず行い、コーランの教えを守る敬虔なムスリムであり、小さな農村地域で両親や妻、幼い息子と共に慎ましくも穏やかに暮らしていたのだが………イラク戦争のおりに住んでいた村が米軍の攻撃を受け、両親と妻は死亡。息子は全身に重度の火傷に負って半身不随の寝たきりとなり、自身も左腕と両足を失ってしまう。

それでも毎日のようにアラーへの祈りを捧げたのだが……結局息子は回復する事無く、病院で息を引き取った。

家族を失い、家も失い、肉体の一部すらも失ってしまったが……どれだけ祈りを捧げても慈悲深い『はずの』アラーは彼に救いの手を差し出す事はなく、むしろ苦しみと悲しみが増していくばかりである事に絶望し、それまでの信仰を捨てて(アラー)(アラー)が生み出した世界への激しい憎悪を抱くようになった。

その深い絶望と激しい憎悪を『混沌の神』によって見出だされ、『憤怒の魔王(ラース)』の一人に選ばれた。

彼は神と世界への復讐の力を与えてくれた『混沌の神』に帰依し、アラーの信徒としてのかつての名前を捨て、以後『イフリート|(※アラビアの伝説に伝わる炎の魔人)』と名乗る事を決めた。

アルカディア大陸への召喚後は権能によって生み出した炎の使い魔達の軍団と共に大陸各地を火の海に包んでおり、大陸を滅ぼした後は権能を保持したまま自分の出身世界に戻り、出身世界を滅ぼそうと考えている。

【備考】

実は彼の家族が住んでいた村は、イラク戦争当時『アルカイダの拠点の一つ』となっており、アメリカ政府からの指令を受けたカーネルUSA率いる特殊部隊によって攻撃されてしまったのだ。

『魔王』になる前の人間としての名前は『モハメッド・イブン・アルマーン』。


感想よろしくお願いいたします。

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