321/554

【『信仰』の勇者】スサノオ

【基本設定】

ダイヤモンド型の大地に人間とエルフを初めとする亜人種、竜や妖精等の魔物達が暮らしている地球とは似て非なる異世界『アルカディア大陸』。

遥か昔に『光の神ルクス・ソーリ』と『混沌の神アザリマラス』によって造り出されたとされるこの大陸は、千年に一度、『光の神』に選ばれた『勇者』と『混沌の神』に選ばれた『魔王』が出現し、大陸の支配者の地位をかけて戦い合う………というサイクルを繰り返していた。

そして一年程前………突如として大陸各地に49体の『魔王』が出現する『異変』が発生。アルカディア大陸の住民達を恐怖のどん底へと叩き込んだ。

異世界より勇者達が召喚され始めた時には、正気を失い人を襲う現地の人間や魔獣に変貌した現地生物が獲物を求めて徘徊し、『魔王』による大殺戮と大暴虐が罷り通る魔境と化してしまっていた。

※文化や世界観などの骨組みはオーソドックスな剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジーを想定。

・『勇者』

『光の神』によって別世界からこの地に召喚された者達。

召喚直前、チュートリアルで『光の神』並びのその眷属である『光の精霊』より異変の原因である『魔王』の討伐を命じられており、見事達成した暁には願いを何でも叶えると伝えられている。

勇者はそれぞれ最低一つ特異な『加護(※チート能力)』を授かっている。加護はそれぞれ『七つの元徳』に即したもので、

・『博愛』の勇者

・『希望』の勇者

・『信仰』の勇者

・『知恵』の勇者

・『正義』の勇者

・『堅固』の勇者

・『節制』の勇者

以上7×7=49名の勇者達が召喚されており、体のどこかに必ず『勇者』の証にして『光の神』のシンボルでもある『勇者紋|(ブレイブ・クレスト。○の中に『Y』が描かれ、左右上下の斜めに太陽の光を表す波線が2本ずつ描かれているマーク)』が浮かび上がっており、加護の発動時に青白く光り輝く。

(『博愛』=右掌、『希望』=右手甲、『信仰』=左手甲、『知恵』=額、『正義』=右上腕部、『堅固』=左上腕部、『節制』=左掌)

【名前】スサノオ

【所属】『信仰』の勇者

【出身世界】アースH(ヒーロー):平行世界の地球の一つ。超人的な特殊能力や武装を有する『ヒーロー』と『スーパーヴィラン』が世界各地で日夜戦っている『特撮ヒーロー番組』や『アメコミ』を彷彿とさせる世界。

【職業】無職/天照大神の名代(自称)/カルト宗教の教祖(世間からの認識)

【年齢】34

【性別】男

【外見】

黒髪をいわゆる角髪にまとめ、髭をボーボーに伸ばした筋骨隆々な体格の男性。

薄汚れた病院の入院患者着とサンダルを着用し、その上からボロボロの布(※実はタオルケット)をマントのように羽織り、背中には常に『草薙剣』を背負っている

【趣味】酒盛りと宴

【好きなもの】日本酒、『本来あるべき』美しい日本、鶏肉、猛者との戦い、

【嫌いなもの】西洋諸国とその『悪い影響』を受けている現在の日本、横文字、米英の人間

【性格】

戦いと酒を愛する豪放磊落な男。

『神の生まれ変わり』を自称し、頑なに『事実』だと主張しているが、一方で他人がそれを信じる/信じないに関しては『自由』だと考えている。

西洋の人間や横文字が嫌いで、公然と『鬼畜米英』発言を行う。

イメージCV:立木文彦

一人称『我』

二人称『お主、貴様』

【加護&能力】

『草薙剣(くさなぎのつるぎ)』

召喚以前からの主要武器。

オレンジ色に輝き、成人男性の体格の2倍は巨大な刀身を持つ大剣。

かの皇室に伝わる『三種の神器』の一つであり、元々は熱田神宮の御神体として奉納されていた物を強奪した物。

この剣を所持している間に限り、スサノオは

・大型タンカーを片手で持ち上げられる『怪力』

・最新鋭ジェット戦闘機以上の速度での『空中飛行』

・ミサイルが直撃してもかすり傷一つ負わない『耐久力』

等の超人的能力を発揮できる。

また、剣自体にも

・巨大怪獣を一刀両断できる程の切れ味

・空に掲げると、嵐や竜巻を発生させる

・地面に突き刺せば、地震や地割れ、火山の噴火等を誘発させる

・刀身から『大神怒(おおみかみのいかり)』という破壊光線を放射

………等の神がかった力を有している。

刀身中央部には『穢レ無キ魂ヲ持ツ者ノミガ此ノ剣二宿リシ神ノ力ヲ授カルデアロウ』と刻まれており、実際、『魂が汚れている者』はこの剣を振るうどころか、持ち上げる事も不可能。

鞘の類いは無く、普段は刀身を布で包み隠して、背中に背負って持ち歩いている。

『信者達』

元の世界からついてきたスサノオの信奉者達。

約20人。

現地の教会や冒険者達と協力して、勇者達のサポートを行っている。

『信仰とは力なり《ビリーブ・イズ・ア・パワー》』

勇者としての加護。

自身を『神』として崇め敬う人間の数に応じて、元から持つ上記の力が強化されていく。

大体、信奉者50人くらいで能力が5倍強化、100人くらいで10倍強化される計算となる。

ちなみに本人は、自分の加護の名称が横文字な事に不満を抱いている。

『恵みの雨《レイン・オブ・ゴスペル》』

勇者としての加護。

空から『おにぎりの雨』を降らせる、という一風変わった加護。

この加護によって降ってくるおにぎりは、飲食可能な『本物のおにぎり』であり、三角形で海苔が巻いてあるオーソドックスな外見をしている。

中に入れられている具材は

・梅干し

・シャケ

・昆布

・ツナマヨ

・鶏の唐揚げ

の5種類で、たまに『焼おにぎり』が混ざる。

応用として

『いなり寿司の雨』

『お餅の雨』

『饅頭の雨』

『みたらし団子の雨』

『お好み焼きの雨』

『焼きそばの雨』

『ぬか漬けにされた野菜の雨』

等を降らせる事も可能。

【詳細】

日本神話に伝わる荒ぶる神『素戔嗚尊(スサノオノミコト)』の生まれ変わりを自称している男。

『スサノオ』は自称兼信奉者達からの尊称で、人間としての名前(※戸籍上の本名)は『須佐(すさ)　命(みこと)』。

元々は島根県出雲市の下水道局員だったのだが、数年前に一週間高熱にうなされ、回復すると同時に『我は西洋諸国の悪影響を受け、堕落と腐敗の道を歩む日本を浄化する為に、『天照大神の名代』として現世に転生せし素戔嗚尊の後身である』と自称しだして仕事を辞めてしまう。

心配した家族と友人達によって精神科病棟に入院させられるも、５ヶ月後に病院を脱走。

その足で熱田神宮を襲撃して、御神体である『草薙剣』を強奪。

警官隊に囲まれる中、『空を飛んで』逃亡した……。

その後は『アメリカ製電化製品の非売デモ』『各地の在日米軍基地に対する攻撃や破壊』等を行いながらも、上記の超人的能力を駆使して『日本壊滅を企むスーパーヴィランや怪獣』や『地球侵略を企む異星人』等を退治or壊滅させるヒーロー的な活動を開始。

その姿を見て、彼を『本物の神』だと信じる人々が次第に集まりだし、ちょっとした宗教団体的な集団が出来上がっていった。

その超人的能力や数々の活動により『信仰』の勇者に選ばれ、『異界の神に恩を売っておくのも良いか』と即決し、信奉者達を引き連れて異世界へと降臨。

『日本の神』として『西洋ファンタジー的な異世界』を救う事にいささかの不満を感じながらも、現地の信奉者を増やしながら魔王と戦っている。

【備考】

元の世界における大半の一般人からは『超能力に目覚めた影響で頭がおかしくなった人』だと思われている。

西洋由来の人や物が大嫌いなので、逆に『日本人が大嫌い』な『堅固』の勇者・ジョージ・ウォーカー/カーネルUSAとは犬猿の仲で、顔を合わせるとお互いに『鬼畜野郎』『クレイジーモンキー』と罵り合ってばかりいる。

感想よろしくお願いいたします。