ハレな電車、気になる彼女クラスハレ
僕が学校に早く着くようになったその日からはとても気分が楽だ。
遅刻2個前の電車に時間の余裕を持つと肩荷が下りる気分。
まだおじさんじゃないけど。
自分の使う電車は朝もサラリーマンで賑わう、いつもの遅刻ギリギリの電車は割と学生がいる。
いつもの僕とおんなじ思考だ。同調ってやつかな。
そう、でも今の僕は違うのだ。
朝練のように早く出過ぎる訳でもなく、遅刻をしない電車の乗り降りがスムーズな時間帯。
そして教室に着けば、友達から「おはよ、今日お前早いじゃん?」なんて言われる。
僕は別に優等生じゃなければ、文武両道平行線を辿っていくまでだしぃ。
ここで、遅い電車での最大の違いがあっり
そう、何故か美少女なウチの高校の制服を着た女子がいるのだ。
ここ最近見かけるようになってきたその真意は如何に。
すると、うちの学年で見たことがある?これはもしや既視感?
俺はサーチをかけてみた。レッツ素性。
そして今日も電車ですれ違ったあの子は…なんと…うちの隣のクラスでしたぁー?
なんだろう、もっと接点あるかなとかクラスメイトかなとか勝手に教室で見た気がして。
まぁ、女の子との接点て難しいよなー自分ごとですが何か?
まぁ、高校というわけで中学からノコノコとついてくる者もいるわけだが。
え?誰もついてきてないって?
勘違いは恥ずかしいよ。
自爆しちゃうな。うん、めちゃ恥ず。
俺の友達は朝練タイムで朝からお疲れ様ですわ。
体が悲鳴を上げているよあれは。
よーし、ではゲームに詳しい三井くんとでも話すか。
おー三井くん?勉強かい?
へー今回いい点数でカセット1つ買って貰えるのか。
そか、頑張って。邪魔したらまずいからな。
暇な、それな、じゃあ黒板でも掃除しようかな。
クリーナーで黒板消しを綺麗にして、力を込めてスーと端から端まで。あ、女子がこっち見てる。
あ、大丈夫大丈夫暇だからなんとなくやっただけ。
あ、そうだね、当番決まってたね、勝手にやってごめんね。…ふぅ。
あの子の教室まで少し見に行ってみるか。
いや、何しているかだろ普通。
え?
勉強?
そんなの分かってるよ。
だから敢えて僕から電車のことで話に行って話せたらいいんじゃないかって。
で?
なにを話すかって?
それは電車の話…たしかに盛り上がる話ではないけれども、ほら、友達づきあいは慎重にね。
急に距離縮めると影でコソコソ言われるていうじゃ
ん。
しかも関係は未然にして僕たちは男と女なんだから。
合わない話はある。具体的にはって?
まぁ、それは好きな歌手とか甘いものでどれが好きとか、ふ、服装はこれは個性じゃないかな。
え?
それは進みすぎだって?
そうか、まぁいいよじゃあ教室入るよガラガラガラ。
あ!三鶴城先生
「何の用ですか?」キリッ
(目がぁぁねの圧が)
「あ、いやその、桜庭さんに用があって」
「…桜庭、呼んでるぞ。」
「…」
あ、これあれだわ、妹と同じ機嫌悪い顔だわ乙。