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ハレは始まりの合図  作者: まっきよ
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プロローグ 秋天気お姉さん個性妹機嫌悪い

「今日も晴れ日和でしょう。」


お天気お姉さんはそういう。


原稿にもあるんだろう。けど、それを聞いて僕は安心する。今日雨降らないんだなと。


もちろん、スマホのニュースでも天気アプリでも降水確率がどうとか簡単に分かるのかもしれない。


けれども、気象庁がどうたらとかせっかく朝一からニュースでやっているのは新聞の独自の記事のようにチャンネルの個人差のようなものがあって、見ていて楽しみもある。


あ、この芸人さんこのニュースの司会にも顔出しているんだとか、このアナウンサー最近の人だとか小さな発見がある。


ニュースはやっぱりテレビでなくちゃと。


まぁ少しアナログな自分が学校での話について行けなくなるのは嫌な癖だなと思ったりするけど、個性として振り切ろうと思う。


人の個性は邪魔させない。


さてと、朝は学校で早いし電車だしと時間にルーズだと間に合わない。


僕の名前は春巻湊。高校1年生で沢徳高校に通っている。


あだ名は「ハルミー」。頭と後ろつけただけ。


うちの高校は公立なのに生徒が多めだからクラス替えがある学校なのだ。


これ割と重要だから高校生でも。


母さんは仕事に出かけていて、俺と妹の分のベーコンエッグとトーストがラップで閉じられている。


あ、妹もきた。通称円香。


でも、絶対機嫌悪いな。睨むなしぃ。


朝から構うなとかこっちからしたら理不尽を向けられそうでいい気はしない。


妹は小学四年生。


上級生の仲間入りだ。


いいな、僕も懐かしいな。あの頃は私服で友達と通学路でくっちゃべりながら通学路をとことこ歩いてたんだっけな。


いかんいかん、俺はもう高校一年生だった。


時間は浸らせてはくれない。


朝練のある部活はもっと苦しいはずだ。


まだ自分には考える時間がある。


このまま家でギリギリまで引き延ばしても外はもう秋で寒くなってくるんだから先に出ておこう。


駅まで徒歩5分、近いほうだと僕は思う。


向かいの家に立てかけられている花束に一礼をして僕は足早に駅へと向かった。

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