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247話 いざ覚醒!

――天上要塞覚醒の泉


「ここが覚醒の泉……神々しい場所だぜ」

「そうでしょ? やっぱり見た目って大事なのよ!」

「その言い方……作った感が凄いな」

「フィアン、作ったに決まっているでしょう? 実際君も神々しいって思ったはずよ」

「ハイ。まんまと思いましたとも」


 神はいないだの、この神々しい場所は人工的に作っただのもう言いたい放題だな……女神様だったサクエルよ帰って来てくれ!


「さて、泉の力がいつ尽きてもおかしくないわ。早速始めたいところなんだけれど……」


 サクエルはケイト達4人に向かって指を指した。


「あの山の環境はしっかりと克服した? 最後まで辛くて耐え難かった人はすぐに言って頂戴! 覚醒の泉で死ぬ可能性があるわ」

「え……死ぬ可能性があるとか俺の時言ってた……?」


「まぁ、大体試練を越えてきたものは精神・力共にクリアしている場合が多いわ。死亡事故は一度も起こったことが無いの。特に、君たちの様に死の渕から戻ってきた事がある人達はまず覚醒出来ているわ」


 死に掛けたら強くなる的な……? 何だか聞いた事があるようなあれだな……


「だから試練内容が皆違うのよ。その人に合わせた、死に掛けるくらいの試練を用意しているからね」

「あはは……そういう事だったんですね」


 妙に納得は出来たが、何とも言えない気持ちになった。


「さておしゃべりが過ぎたわ! どうなの? 4人とも!」

「最初は正直辛かったぜ? でも最終的には全く問題なかったぜ!」


 ケイトがそう伝え、4人も同時にうなずいていた。


「本当? フィアン、最後辛そうな人はいなかった?」

「そうだな、最初は心配だったが、最終的には大丈夫そうだったよ。シャドウキメラもあの瘴気の中で走り回って倒していたし……な? ネビア」

「そうですね。僕らが思っているより遥かに4人は強くなっていましたよ。頼もしい限りです」

「そう、なら早速始めましょうか!」


「ついに覚醒できるんだにゃ!」

「おうそうだぜ! 皆でしっかり覚醒しような!」

「その前に、一気に入れるのは3人までなのよね。どういう順番で入る?」

「あー、じゃあ私が最後でいいぜ! 一応隊長だし、皆を見届けてから覚醒するぜ!」

「わかったわ。じゃぁシーン、リッタ、オリア早速だけど準備はいいかしら?」

「いつでもオッケーだにゃ!」


 3人はそれぞれ準備完了をサクエルに伝えた。


「じゃぁ、精神を落ち着けてからゆっくりと入水しなさい」


 3人は深呼吸をし、各々落ち着いた時点で覚醒の泉に入水していった。


「こうやって覚醒する瞬間を見るのは初めてだよな……」

「そうですね」


 そう話している内に3人は一瞬で姿が消え、泉の中へと消えていった。


・・・

・・


「もう10分くらい経ってるけど大丈夫なのか……?」

「あら、フィアン君たちの時は20分くらい出てこなかったわよ?」

「え、そうだったのか……」


・・・


「ぶっは! 苦しかったにゃ!」


「お、出てきた」


 最初にリッタが泉から出てきて、その後続けて3人とも泉から這い上がってきた。


「皆、天衣名は授かったかしら?」


 3人ともさっきより少し若くなったように見える。どうやら皆無事に授かる事が出来たようだ。

 そして、顔を見合わせ、笑みをこぼした。


「ふふ。無事に授かったようね。流石だわ!」

「3人ともお疲れ! 後は私がサクッと覚醒してくるぜ!」

「そうね。じゃぁ早速入水しましょう!」


 そういってケイトも精神を落ち着けた後、入水した。


・・・


 だが……30分待ってもまだ出てこない。

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