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脳移植したら世界が変わっただと?!  作者: 猫夏れい
第一章「脳移植と変化」
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駆けて懸けて

昨日予約投稿してたと思ったら忘れていた件について。

まず最初に着いたのは病院の屋上。誰もいなくて静まり返っている。どうやらハズレのようだ。

時刻は昼下がりだが、余裕をこいてたら時間が足りない。ほかの場所も回ってみることにしよう。


小走りで病院をでて、思い出の公園だった場所にたどり着く。公園だって形跡は一切なく、土だった場所はアスファルトの駐車場とコンビニに変わってしまっている。中にも、外にも望月先輩の姿はない。

つまりハズレだ。


あきらめが悪く少し時間をかけてその周辺も探したが、それらしき人影は一切見当たることは無かった。

そりゃあそうか、幸運にも外に出掛けてただなんてないだろうし。


念の為にもほかの心当たりも探ってみる。俺の母校である中学校。職員室の先生には正体を明かすことなく誰か来ていないか尋ねたが当然のごとく外れ。

他にも一緒によく行ったジャンクフードの店やらショッピングモール、どれもこれもハズレだった。


やっぱり、会えないのだろうか。

面会時間もギリギリだが、念の為に病院に行ってみる。


「あの、すみません……?」

「はい、なんでしょう?」


ナースセンターに行くとなんとなく慌ただしい感じがあった。


「っ、君って昼過ぎに来た子だよね!?」


後ろの方で焦っていた看護師さんが俺の方に駆け寄ってくる。この状態は一体どうしたのだろうか。


「望月看美ちゃん、どこかで見なかったかい!?」

「……どうかしたんですか?」

「10分くらい前から病室からいなくなったんだ!」


それを聞いて俺は思わず駆け出した。

俺が先程まで必死に駆けずり回ったことは水の泡になった訳だが、今外にいるということが確実なら探すことが出来る。点滴をずっとしていたのでこの短時間で遠い場所には行けないはず。


それなら今まで回った場所を見て回る必要がある。

ここから近い

とするなら公園の跡地か俺の自宅だ。……もしかするとあとひとつ、近くの神社に言っている可能性もある。ただ、あそこは階段が少し長いので望月先輩が行くのは厳しいはず。


ただ、あそこは俺が告白した場所でもあるし、望月先輩が俺を振った場所でもある。


なら、いる可能性もある。


凛ちゃん、身体を雑に扱って本当に申し訳ない! だけどこのままにしておく訳にはいかないんだ。

一縷の望みに託して俺は最後のひと踏ん張りとして走ることにした。


神社の位置は病院から走って2,3分と言ったところだろうか。体感としては1分も走っていなかったような気がするが、妙に募っていく焦りのせいなのだろうか。


神社を一段飛ばしかつ駆け足で登っていく。途中転んで擦りむいたが気にしていられない。


そして15秒ほど登ると見えてくる神社。足はもうパンパンだ。


「……慧君」

「望月先輩……」


こうしてお騒がせの元凶を見つけることが出来たのだ。


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