月に望むもの
またまた遅刻です。
ごめんなさい。
ともあれ更新9日目、だったっけ?
あの後俺は泣き疲れたのか寝てしまったらしく、目が覚めた時には病室は真っ暗だった。
「くらい……」
あぁ、家の抱き枕が恋しい……。
俺はあれがないと夜も眠れ無いタチなのだ。
「母さん、なんで持って来てくれてないんだよぉ……」
我ながら乙女な奴だ。
でももう十分寝たから日が出て来たら眠ろう。
そう思い立った俺は早速院内を散策して見るコトにした。
「やっぱり、夜の病院って怖いんだな……」
早速ではあるが足が震えているのが分かる。
歩幅もいつの間にか俺の握りこぶし3こ分くらいになっている。
参考程度に、俺の握りこぶしは野球ボールより少し大きいくらいだ。
つまり、そういうコトだ。
滅っっっっっ茶苦茶、怖い。
ど、どうしよう、もう自分の病室にすら帰るコトができない……っ!
もう俺は廊下で夜を明かすコトになるだろう。
見回りの看護師さんが来てくれるコトを願うばかりだ。
とはいえ俺は少しずつ前進している。
いつの間にやら病院の屋上まで着いていた。
その道中までは悪霊に襲われ無いか、異形の化け物に襲われないかなどとビビりまくっていて、進む方向すら考えるコトが出来なかった。
俺は恐る恐るノブに手をかけてみる。
扉は金属の重い音が鳴って開いた。
金属製の見るからに重そうな見た目とは違い、俺の弱い力でも開くコトが出来たのは意外だった。
屋上には人影があった。
「望月、……先輩?」
望月看実。
元、中学校時代の弓道部の先輩。
俺の初恋の相手。
「あら、迷い猫かしら」
彼女は俺を軽く眺めていた。
あの元気のあった先輩がなぜこんな場所に……?
「あらあら、私も人気になったものね。こんなにじっと目詰められるなんて」
先輩は一人で身体をくねらせてキャーキャー言っている。
外見の凛々しさはともかく中身は相変わらずの様だ。
「何か私に用かしら。まさか、同性からの告白なんて……!」
ああ、こんな人に恋に落ちただなんて。
昔の自分を存分に呪ってやりたい。
こんな姿を見て思った俺であった。
今回は時間がなくて短くなってしまいました。
次回はもう少し長めにします。




