あなたの部屋は
例の教師は冷蔵庫から麦茶をだして勝手に飲み始めた。
「よく冷えてるわね。」と妙なことで感心している。
人の家だという自覚はないんだろうか?
てか、ちゃんと話しをまだしてもらってないし・・・
「ちゃんと話しをしてもらいたいのだけど・・・白神さん。」
ちょうど彼女は二杯目の麦茶を注いでる時だった。
「さっき、言ったでしょ?あなたの腐った根性を叩き直すために私はやってきたのよ。」
「いや、なんで俺に透視能力があることをおまえが知ってるんだ?第一、おまえを派遣したというのはどこのどいつだ!?」
「日本超能力学会。あんたの透視能力のこともそれが調査したことよ。ちなみに私は、そこの
・・・んー、工作員みたいなもん?」
どんどん話しが日常からずれていく気がする・・・ていうか、日本超能力学会とかネーミングしょぼ・・・
「どうゆう調査をすればそんなことわかるんだ?」
「この部屋やけに暑いはね。クーラーついてんの?」
どうやら俺の質問はことごとく無視されたらしい。
「もう質問はないわね?」
本当はもっと聞きたいことがあるが、答えてくれそうにない。
「じゃあ、とっとと私の部屋を用意しなさい、今日はもう遅いしね。」
「おまえこの家に住むつもりなのか!?」
「あんた話し聞いてたの?私、ご厄介になりますって言ったわよね?」
せめてもの抵抗としてとってほしかったんだな・・・
素直この人を泊めて良いのか疑問だ。
こうして教師さんとの生活は唐突に始まった。