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第6話 学ばなイカ?

掃除も終わり俺は書庫室に(アリスさんに案内してもらって)来ていた。

とりあえずはここで、少しお勉強しておこうかと思う。





「んぁーもうこんな時間か……。」


少し集中し過ぎて、時間を忘れてしまっていた。もうあたりは真っ暗だ。


「腹減ったな……。」


とりあえず呼んでいた本を元に戻そうとして、アリスさんに言われたことを思い出した


(読みたい本があれば、自由に持って行ってもらってかまいませんよ)


「うーん、どうしようかなぁ。」


俺はこの本を自分の部屋に持って帰るか少し迷った。だが、結局


「持って帰るかな。」


持って帰っても読まない可能性があるからな。まぁでも一応ってことで。


「やっぱ遠いよなぁ。」


書庫室から食堂までかなりの道のりがある。やっぱ城だからなぁ。正直広くてめんどくさい。

とりあえず、今日調べたことを整理してみるか……。


まず魔法についてだ。


自分がもっている魔力を使い、敵に攻撃する方法のことを魔法というらしい。

魔法を使う上で大切なのは、自分がどれくらいの魔力をもっているかということだ。

人によって、持っている魔力の量は決まっている。

魔力はたくさんもっている人もいれば持っていない人もいる。そのため、魔法を使えない人間ももちろんいるし、使えても一回限りな人なんてのもたくさんいる。

これは努力ではどうにもならず、まさに才能があるかないかで別れてしまう。

また魔力は使えば使うほど、運動能力に支障がでてしまう。

たとえば魔力が100ある人間が10の魔力を使う魔法を使っても平気だが、そのあとに80の魔力を使う魔法をつかうと、まず支えなしでは立ってはいられなくなる。

基本的には自分の持っている魔力の半分をすぎると、すこしだるくなってくる。

そして自分の限界を超えてしまった場合に起きる、暴走状態。人は魔力で動いているといっても過言ではない。その魔力も少しくらいなら1日2日で元に戻るのだが、自分の限界を超えてしまう、つまり己の力量異常のものをつかう、あるいは何度も何度も魔法をつかいすぎる場合には、魔力が無くなってしまい、体が自然に魔力を求めていく。わずかながら、草や木などにも魔力が込められており、それらを自分の体に取り込んでいく。しかし、人には決められた量の魔力しか入ることができない。そのため、魔力をどんどん取りこんでいくと、空気を入れ過ぎた風船のように簡単にはじけ飛ぶ。また、暴走状態中は、自我を失い、近くのものを壊してまわる獣になってしまう。そういった事が起きないように、作られたアイテムがある。魔法学の第一人者ガース教授の開発した、封印の腕輪だ。この腕輪はしている状態で、魔力を使いきることはできない。この腕輪が装備者の魔力がどれくらい残っているのかを感知し、暴走状態になる決定的な魔法を使う前に、特殊な針が肌をさし、気絶させるからだ。これが開発されてからは、暴走状態になる人間は、ほぼ0となった。また、魔法を使う物は場合この腕輪をつけなければならないという義務がある。それを破ったものは、家族がまとめて処刑されるという法律まである。


ということである。


まだきちんと最後まで調べきれていないが、だいたいの事はつかんだ気がする。

ただ、自分の魔力はどうやったらわかるのか、魔法を使う際の呪文とかはどんなのかとはまだわからない。


と頭の中を整理しているうちに食堂に着いた。


「まだ、残ってるかな~?」


いろんなところを探してみるが、なかなか見当たらない……。


「まさか、もう残飯にしてしまったのか……。」


「いえ、ここに置いてありますよ。」


「っ!アリスさん!」


全く気付かなかったけど奥の方にアリスさんがいた。そのままアリスさんは俺のところまで料理をもってきてくれた。


「ありがとうございます。」


俺がそういうと、アリスさんは少しだけ微笑ん出くれた気がする。すこしうれしくなって、俺はあることを聞いてみた。


「もしかして、待ってくれていたんですか?」


そうだったらうれしいな~とか思っちゃうけど、多分たまたまいただけだろう。


「いえ、ユリス様の紅茶を作りにきていただけです。」


「そうですか。」


わかってたから、別にショックじゃねーし。……ショックじゃねーし。


そのまま、アリスさんと少し話をしながら飯をたいらげた俺は、部屋に戻ることにした。


「じゃあ俺帰るんで、おやすみなさい。」


「はい、ごゆっくりお休みください、マイキさん。」



部屋に着いてから、アリスさんに魔力の測り方とか聞いておけばよかったなーとかおもったけど後の祭り。明日聞くことにしよう。

とかなんたら考えているとなにかが近づいてくる音がする。


「……なんだ?」


不気味な足音だ。ゆっくり俺の部屋に近づいてくる気がする。こえーよ。

俺は一応、武器を手に取り、カタカタ震えながら、何者かがくるかもしれないという恐怖と闘っていた。


「(こないでください。こないでください。こないでください。)」


俺の必死の願いもかなわず。不気味な足音は俺の部屋の前でとまり、ドアが少しずつ開いていく。


「あばばばばばbbんbっばば。」


そして、ドアが完全に開いた。

かなり更新が遅れました。すいません。


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