第十一話 ギルドチーム
やっぱり間違えて消してしまうとやる気がなくなるorz
夜が明けるころ。
俺は朝早くから練習をしていたマリアを訪ね剣の要望を聞いた。
「細くて、切れ味の良い軽いものをお願いしたい」
「りょうかい注文はそれでいいな?」
「ああ、楽しみにしている」
「昼ごろにはできるはずだから俺が泊まっている宿屋にでも来てくれ」
それからもうすでに昼直前になっていた。俺はマリアの要望を聞いた後、武器屋のおっちゃんに鍛冶場を借りて剣を作っていた。数時間もフラガラッハの貴重な鉱石で作った剣を十分に研いだ。
「あとは補助の魔法をかければいいか・・・あんまり強すぎるのもあれだから3つほどにするか」
俺はその細剣に剣の質が落ちないようにし、切れ味を上げ、剣速を上げる補助魔法をかけておいた。
「完成だな・・・おっとやばいもう昼だ!おっちゃんありがと!」
「おぉ坊主、いい出来じゃないか!なんなら俺の弟子にでもならないか?」
「いやー遠慮しておくよ」
「勝手に弟子にするぜーまた鍛冶場を使いたいときはまた来な」
「わかったよありがと」
「あいよー」
俺は急いで宿に転移した。
「あれ?早かったなマリア、遅れてすまない」
彼女はすでに宿の俺の部屋で待っていた。
「こちらこそヒカリの許可を取ったとはいえ勝手に部屋に入ったんだ、すまない」
「あーヒカリか、剣できたぞ!剣の質が落ちないようにと、切れ味を良くしておいたぞ」
あえて従来より速く剣が振れるとは言わなかった。
「おぉ!これは・・・かなり良さそうだ」
「うーん試し斬りするものはないか」
「ああ!それならクエストでも受けにいきましょ」
いきなり俺の部屋のドアを開け、会話に割り込んできた・・・がいい案を出してくれたので良しとするか。
「それはいい案だな!」
そう俺が発言をすると、さっきまでいなかった龍華が覇龍を連れて現れた。ちなみにファイもヒカリの後ろにいる。
「ミラ様、もっといい案がありますよ」
「なんだそれは?」
「ここにいる私と覇龍様を含めた6人でギルドチームをつくるのです」
「それはいいですね!」
とファイ。
「私も賛成だ」
「もちろん私もよ」
「これで決まりましたねミラ様」
「じゃあ全員でギルドに向かうか」
そう遠くないのでギルドには歩いて向かった。
ギルドに到着し、受付のお姉さんに話しかけた。
「ギルドチームを作りたいのですが」
「はい!こちらの紙にメンバーのお名前、チーム名、エンブレム、リーダーをご記入ください」
渡された紙は結構大きなものだった。6人で囲んで記入した。
「そうだなぁチーム名か」
「リーダーのミラ様にチーム名、エンブレムをおまかせします、みなさんいいですよね?」
「「「もちろん(だ)」」」
「では全員一致なのでミラ様お願いします」
「そうか、なら勝手に決めるぞチーム名は『ゴッドドラゴン』でエンブレムは白龍と黒龍が交わってるやつな」
「いいじゃない」
「書き終わりました」
「これがギルドチームの証のカード人数分です、最初はFです、普通の単独と同じでランクも上がっていきます」
もらったカードを全員に配り終えた。
「では、クエストをお願いしたいのですが」
「わかりました、希望のクエストはありますでしょうか?」
「今あるクエストの中で一番難しいものを」
「これですね『東の森ケルベロスの群れの殲滅』ケルベロスで一番大きなものは全長50m以上のものもおりますのでお気をつけてください」
「だそうだ」
「ミラがいればどうにかなるでしょ」
「その意見に同意するわ」
「ファイもそう思う~」
「そうですね」
「とりあえず・・・みんなどこかにエンブレムをつけるか・・・でもマリアの鎧にはつけられないだろうし、各自俺につけたい場所を教えてくれ」
「では私はこの細剣に」
「じゃあ私は鎧に」
「ファイはこのお兄ちゃんがくれたやつにしてー」
「では私は服に」
「覇龍は・・・翼にしとくかな」
全員にエンブレムをつけた、俺は九魔と龍衣の両方につけておいた。
「よし!クエストに行くか」
≪我等を導け 転移≫
東の森につくとさっそくケルベロスの群れがこちらを敵とみなし体中から黒炎を出し、威嚇してきた。
「じゃあ俺とマリアで接近して倒すからファイ、龍華は魔法で対処と俺らの援護、覇龍は空からのブレス、ヒカリはファイと龍華に近づく敵を撃破しながら魔法で援護を頼む」
「「「「りょうかい!」」」」
「そうそう、マリアの剣は魔法を纏えるからな」
「そんなこともできるのか」
「まぁな」
「くるぞ!」
俺に接近したケルベロスを九魔で斬り倒した。どんどん近づいてくるケルベロスを俺とマリアはなぎ倒していく、ファイもヒカリも龍華も覇龍も順調なようだ。特に龍華は地の魔法で大岩を出し、風で大きさをそろえてケルベロスの群れに落としてく・・・あいつ強いな・・・。
「うわ・・・こいつでけぇ・・・」
『グルゥゥゥゥゥゥァァァァァァ』
俺が驚いたのは全長100mにも届きそうな大きさのケルベロスだった。全長50mとか甘いじゃないかよ。
「こいつがボスか?マリア行くぞ!」
「ああ!」
二人で斬るが、そのボスの表面にある魔力ではじかれてしまう。
「頑丈だな、こういうときは魔力を全力で剣に纏わせて斬撃を飛ばせばいい、マリア準備はいいか?」
「だいじょうぶだ」
「じゃあいくぞぉぉぉぉぉ≪すべてを喰らえ 魔神撃≫」
「私もだ!≪あるものを斬り刻め 刻斬撃≫」
『グァァァァァァァァアアアアァァア』
ケルベロスのボスは消し飛んだ。
「終わったな」
俺たちはこのあと日が暮れるまでいくつかのクエストをこなした。
「良い剣をありがとうミラ」
「どういたしまして、せっかくだし名前でもつけたらどうだ?」
「そうだな・・・『刻刀』にするよ」
「そうか、明日朝に馬車で出発するから遅れるなとみんなに伝えておいてくれ」
「ミラ今日はいろいろ本当にありがとう」
「いやいやじゃあな」
なんかクールキャラと明るいキャラが同時に出て主人公の性格が固まらない・・・
明るいようでクールなキャラでもいいかな。
キャラをいっぱいいてむずかしい・・・