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仮タイトル  アレ  作者: 八味とうがらし
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仮タイトル アレ 異変

カナヤマと職員は現地を離れ所長室に帰った。

「では私は職場に戻ります。何かございましたらお呼びください」

部屋に一人になったカナヤマはこれからどうやって一日を過ごすかを考えた。

「まぁオレが手を上げた時の奴等の驚いた顔ったらなかったぜ!そりゃそうだな、こんなとこ誰も来たくはないだろうから。しかしなんだ山下って奴ぁこんなに痩せこけるまで働かなくったってもっと職員を上手に使えばいいんだよ。馬車馬の様にウワハハハハ」

内線がなった。

「所長本日の業務を終了します。お疲れ様でした。また明日宜しくお願いします」

「オウわかった」

カナヤマは部屋の時計を見上げた。

「15:00かぁ。そうかここは9:00〜15:00の労働しかできない決まりなんだったな」

カナヤマはこの施設の職員規約に目を通した。

「結構緩い規約となっているな!これならもっとしっかり働かせられるな」

翌日までの長い時間をカナヤマは部屋に籠り職員の行動管理なるものを作成していた。

翌朝目覚めると既に職員達は持ち場で作業を開始していた。

「カナヤマ所長様おはようございます。お目覚めでしか」

「おうみんな早いな・・・」

「ありがとうございます。みなカナヤマ所長様着任に気合いが入っている様です・・・」

「それはいいことだな・・・」

内線を切るとカナヤマそのままベッドに横になった。

(なんだか喉がいがらっぽいな・・一日中エアコンの中で乾燥した部屋だったからな・・)

なんとか頭を上げコーヒーを飲み干しシャワーを浴びて頭をスッキリさせた。

「よし一日の始まりだ。全館見回りに行って状況把握だ」

カナヤマはエレベーターに乗り込み最上階に向かった。

「展望デッキか・・・一面黄色くくすんでいやがるな・・・この黄色ゾーンが立入禁止エリアわかりやすいじゃねえか・・・勝手に入ったら射殺okだったなガハハハハハ」

最上階から一階ずつ降りていった。どこもかしこもがらんとした部屋ばかりで何もないな。職員達はどこで作業してるんだ?」

一度所長室に戻ったカナヤマは内線で職員を呼び寄せた。

「お呼びでしょうか?」

「おうすまんな忙しいところ・・・ところでお前たちはどこで作業をしているんだ?今最上階から一階ずつ降りてきたが誰もおらんぞ」

「はいすみません我々は最下層で作業を行なっております。なので最上階から一階までは誰もおりません。所長だけです。いらっしゃるのは」

「それで本日はなんの作業なんだ?」

「はい。昨日見られた物体から放たれる物質の観測と、物質が周りに滲み出ない様防護壁の建設です。詳しくは昨日の書類に記載されています。ご確認ください」

説明が終わると職員は部屋を出ていった。

(カナヤマ所長・・・)

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