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平手打ち 2
死にたくて。
死にたくて。
どうしようもない感情を抱えて。
生きていくにはつらすぎて。
だけど。
私の意識が飛ばされたあの場所で。
私は確かに笑っていた。
それも心から。
辛いこと苦しいことばかりだけで。
だけどそうやって笑えるようになるのは。
どうして??
そう疑問に思ったから。
私は凛子に言った。
「…でも私はもうバカなことしないから。」
「…え?」
「あんたが悲しむようなことはもう絶対にしない。
約束するから。」
それはある意味口に出した決意だった。
「…真理?」
「…恭介にも悪いことしたって思うから。
もう心配かけないから。」
私が言うと。
佐伯凛子は私に抱き着いた。