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未来視の力



君影草「なかなか更新できずにスミマセン。内容は下手ですが残酷な描写があるので苦手な方はスルーで。とりながらティアラローズが未来視の力に目覚めたんだな~…ぐらいでスルーしても大丈夫です。」


 木々に囲まれた道…貴族用の馬車の周りに8人の護衛騎士?その周りには魔物が沢山…見える範囲で数十匹の魔物。


「なんだこの数は!?」

「ぐっ!」

「団長っ!」

「何故だ?!時期はずらしたはずだ!くっ。ミーシャを守れ!退路を開き、ミーシャを逃がすのだっ!」


 この魔物はオーク?でも普通のオークよりも大きいな…防具を付けているハイオークまでいる。もっと、もっと強そうな…オーク達の後方でニヤニヤしながら指示を出してる。防具も武器も周りよりかなり良さそう…まさかオークジェネラル?!


(これは…夢?でも、夢とは違う感じ…現実…うん、現実に起きている…よね?夢とは違う変な感じ…でも、私はいまここにいない。なのに…見える。なにこれ?私まだ飛べないはずなのに…飛んでる?なんで?これはなに…?)


 ぞわりと恐怖が駆け抜ける。何故ならティアラローズが見ている視点は空の上から地上を見下ろしてるのだ。


 そして、距離があった視点が切り替わり騎士達の姿が分かるようになる。


 (っ!!!あれは騎士団長?!なんでロベルト様が?!…でも凄い。)


 ロベルト様を中心に騎士達は連携をとりながらオークを倒していく。騎士達の周りには既にオークが何体か倒れている。が、数が多すぎるっ!全然減らないっ!!


「きゃーーーー!!!いやっ!なんとかしなさいっ!やだやだやだ!!!死にたくないっ!!!」


 馬車の中からずっと悲鳴が聞こえている。再び視点が変わり…これは馬車の中?座席から落ちて丸まるように体を縮め頭を抱えガタガタ震えてながらもキーキー叫ぶ貴族女性。艶やかな髪は自らの手で掴み乱れ、パニックを起こしてボロボロと涙を溢しドレスを濡らしているのも構わず泣き叫んでる。


「ミーシャ!お静かにっ!オークを刺激してしまいますっ!」


 執事服男性も顔を真っ青にしながら何とか女性が叫ばないようにと落ち着かせようとするがパニックを起こした女性は全く聞かず…無理だと判断した男性が女性の背後から抱きしめ口を押さえる。


「失礼します。オークを刺激しないでください。オークは女性を狙います。ミーシャが泣き叫ぶ程集まってきます。」


 落ち着かせようと話しかける男性だがその男性も僅かに震えており恐怖心を隠しきれていない。それはそうだ。この魔物の数では通常騎士団でも冒険者でももっと集団で対応する。確かオークはC級魔物だったはず…。集団になればなる程討伐難易度は上がる。


 視点は再び馬車の外へ。騎士の数人が既に事切れており、生きている騎士も腕が切り落とされているものもいる。


(あっ!だめっ!逃げてっ!!!)


 私が叫んでも声は届かず、騎士の一人は飛ばされ木にぶつかる。意識を失い、起き上がれない。その騎士にハイオークが近づき騎士の体を持ち上げる。


(だめっ!やだ!起きて!早く起きて!っ!なんで魔法が発動しないのっ!なんで私はなにもできないのっ!!魔法が使えたら助けられるのにっ!!!なんでっ!!!!)


 ティアラローズは魔法を発動させようとするが全く発動しない。それどころか体すら動かない。何故ならティアラローズには体がなく意識だけがそこにあるのだ。映像のように景色が切り替わりながら、どんどん騎士はやられていき、戦うことが出来なくなった騎士は生きたまま食べられていく。騎士達の断末魔が響き、耳を塞ごうとするが叶わず、騎士が食べられていく姿を見ないように目を閉じようとするがそれすらティアラローズには不可能であった。前世でいうテレビの映像のように切り替わるのにこれは現実であるとわかる感覚がティアラローズに更なる恐怖を植え付ける。


(ひぅ!誰か助けて…みんなを助けて…。見たくない…見たくない…こんなのやだ。やめて…。ここに私が入れば助けられるのに…なんで…なんで…誰か私をここに連れてきて…見ているだけなんて…やだっ。)


 身体がないのにガタガタと身体が震える感覚に視界が歪むことすらないのにボロボロと涙を溢す感覚。なにもでしない悔しさに押し潰されそうになる。


 騎士達は頑張っても集団のオーク達には叶わずとうとう騎士はロベルトしか残っていない。馬車の中には執事服を着た男性と貴族女性しかいない。戦力にはならない。


 オーク達はまだまだ沢山生きている。全く手出しすらしていないハイオークもかなりしてずっとニヤニヤと笑いながらまるで虫をいたぶる様に殺戮を楽しんでいた。今まで後方で指示を出していたオークジェネラルがロベルトに近づく。


(ロベルト様っ!!!)


 満身創痍なロベルトは片腕を無くしながらも剣を構えるが体中傷だらけで深い傷も沢山ありかなりの出血で立っているのも不思議な程だ。


(やだやだ!やめて!やめてーーーーっ!!!)


 ティアラローズの悲鳴はやはり届かず、ロベルトはオークジェネラルに斬りかかるが剣が届く前にオークジェネラルに寄って切り伏せられた。


(いやーーーーーっ!!!!)


 再び視点は空高くに変わり、ロベルトはオークジェネラルに食べられていき、馬車はハイオーク達に壊され、男性は生きたまま引きちぎられ食べられ、女性はハイオーク達に捕まり、そのまま森へ連れ去られた。残されたの破壊された馬車にボロボロに壊され変形した鎧の一部であった。


 




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇






「お嬢様っ!起きてくださいっ!」

「お嬢様っ!起きるっすよ!」

「旦那様に知らせてきますっ!」

「お願いしますっ!」

『主…っ!!!いけないっ!』


 慌ただしき声が聞こえ、目を開ければクロードの顔が…っ!近いよっ!!何だか凄い脱力感…ふわふわとして頭も回らない…今のは何?夢?夢にしてはリアルだったわ…うっ、気持ち悪い…。吐き気を押さえるようにティアラローズは口を手で覆い、体を丸める。その体はガタガタと震えている。


「お嬢様っ!大丈夫ですか?!」


 クロードが覗き込んでいるが視界は涙でぼやけていてよく見えない。


「桶とってくるっす!」

「無理しないでください。吐いても大丈夫ですよ。」


 リオンがバタバタと走る音が聞こえ、ヘンリーが背中を擦ってくれる。ボロボロと涙が溢れ続け、先程まで見ていた映像が頭から離れない。


「お嬢様。聞こえますか?!ゆっくりでいいので魔力を落ち着けてください。」


 クロードの声は聞こえたが恐怖と吐き気で返事を返すことが出来ない。…魔力?


「今お嬢様は魔力暴走を起こしています。セシル様が周りに被害が起こらないように押さえてくれています。お嬢様の魔力が体内からかなり溢れている状態ですのでそれをゆっくり内に収めてください。このままでは魔力枯渇になります。」


 ヘンリーが状況を説明してくれる。私はいま魔力暴走を起こしているの?


『…あ…るじ。おち…ついて…。今…み…たの…夢…だよ。でも…これ…から…おき…る…現実…なの。主が…主が…おしえて…くれ…なきゃ…未来は…かえ…られないっ。…うっ。』

「桶っす!って、セシル様も大丈夫っすか?!」

『…あと…少…しなら…だい…じょうぶ。』


 セシルの苦しそうな声に慌ててるリオンの声。…セシルが私の魔力暴走を?だからセシルは苦しいの?それに夢?さっきのは夢で…これから起きる現実?なら、皆に伝えなかなきゃ…ロベルト様達が危ないの。


「お嬢様。お上手です。魔力が落ち着いてきてますよ。」

「お嬢様頑張るっす!あと少しっす!」

「呼吸もゆっくりしてください。すって~…はいて~…。」


 ゆっくりと魔力を体内に留めるように流れを調節していく。朦朧としていた意識は少しずつクリアになってくるが、魔力暴走の影響か倦怠感を感じる。


『ふ~。もう大丈夫だよ。』

「セシル様。ありがとうございます。」

「ふぇ~…怪我無く落ち着いて良かったっす。」

「お嬢様…もう大丈夫です。魔力暴走は落ち着きました。怪我はありませんが医師をお呼びしますね。」

「「ティア!!!」」


 皆の声の後にバタン!勢いよく扉の開く音を聞き届けたすぐ後にティアラローズは意識を失うのであった。




 ミーシャはロベルトの妻です。ミルクティー色の髪に淡いピンクの瞳をしています。見た目庇護欲を誘う可愛らしい姿をしてますが、性格はかなりキツイ。男は皆自分を守るべき存在だと思っている。過去に魔物に襲われたことにより魔物に対する強い恐怖心がある。

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