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妖精の服は?



君影草「誤字報告いつもありがとうございます。これからは更新が不定期になりますが、書くのをやめたわけではありません。寝る前に主に書いており寝落ちもあり、更には季節がわりで体調がよく悪くなるので…更新されない場合は気長にお待ちいただけると助かります。ストックもないので…すみません。」



 ティアラローズの寝室。当の本人はまだ夢の中だが、その枕元にはふわふわと浮いた妖精…セシルがいた。


 そのセシルの表情は幸せいっぱいでふにゃふにゃと表情を崩していた。

 部屋に入室したクロード、リオン、ヘンリー、マリーはその姿を微笑ましく思いながら挨拶をする。


「「「「おはようございます。セシル様。」」」」

『うん。おはよう。』


 挨拶をかえすセシルだが視線はティアラローズから外れない。


「早起きっすね。セシル様。」

『…起きたら主いないと思った。でも、起きても主いた。嬉しい。』

 

 リオンは小声でセシルに声をかける。セシルがアリウム家にきて初めての朝を迎えた。

 実はあのまますぐに寝たが夜中には目が覚めたのだった。セシルはティアラローズの部屋にいてベッドで寝ているティアラローズを見つけ、嬉しくてずっと見つめていた。そして、そのまま時間はたち朝を迎えたのであった。


「お嬢様、朝ですよ。」


 マリーはティアラローズの肩を軽く揺する。クロードとヘンリーは着替えの準備をはじめ、リオンはカーテンを開けていく。


「…ん」

「おはようございます。」

『主!おはよう!』

「…うにゅ」


 こくりと頷きながらモソモソと布団から出て、いつものようにボーッとしたままだがちゃんと顔を洗い、着替えをするのであった。その姿にセシルは首を傾げた。

 指示を貰い、ゆっくりゆっくり動いてるティアラローズをみてセシルは首を傾げる。セシルにはリオンがついて動いていた。セシル用に小さめな器を用意し顔を洗って貰い、タオルを渡していた。タオルは流石に大きいままだが、リオンが持ったままでセシルが裾を持ちあげて拭いており不便はなさそうである。


『主どうしたの?』

「あ~…ティアお嬢様は朝に弱いんっすよ~。なかなか起きれないんっす。」

『へぇ~…。』

「あ。セシル様妖精の着替えはどんなかんじなんっすか?お作りしましょうか?」


 セシル用の着替えがないことにリオンは気がつきセシルに確認をとる。そんなリオンの方をはじめて向き首を傾げる。実は顔を洗う時以外はずっとティアラローズをみていたのであった。


『服?』

「はい。今着ていらっしゃるのは服…ですよね?」

『…服?なのかな?僕が着てるのは僕の魔力だよ?妖精は生まれた時からこれを着てるよ。…人間みたいに着替えた方が良いの?』

「魔力なんっすか?!いえ、大丈夫ですよ~。」


 キョロキョロとティアラローズとリオンを見比べてセシルは不安そうな顔をしたが、リオンの言葉にほっと息をつく。


『妖精が服や装飾品を変えることもできるよ。元になるものがあれば魔力を流せばサイズを変えれるから人間の服も着れるの。』

「そうなんっすか?!」

『うん。契約者から貰ったものを身につける妖精もいるから。もし、貰えるなら主と同じがいい。』


 その言葉にリオンはぎょ?!っとしてセシルをみる。


「セシル様女の子だったんっすか?!ドレス所望?!」

『違うよ?!それに妖精に基本性別はないよ!!!』


 今度はセシルが驚きのあまり叫ぶように声をはる。その声にびっくりして皆セシルをみる。もちろん、びっくりして目が覚めたティアラローズも。その視線にぶぁ!っと顔を赤くし、キョロキョロと視線をさ迷わせながら言葉を探す。


『あ~…貴族?…人間って同じのを身に付けたり…相手の色をつけたり…する…んじゃ…ない…の?』


 自信なさげに紡がれた言葉だった。セシルも数百年生きているために貴族の人間も見たことがある。その貴族はお互いの色の服を着て仲良さげな雰囲気をしていたのを知っていたのだ。それに平民でも仲良いペアが同じのを身に付けていたのを知っていた。ちょっと羨ましく思っていたのだった。


「あ!なるほど。そういう意味ですか~。」


 納得したように頷くリオン。ティアラローズも意味を理解し、用意されていた2つあったリボンを1つ手にとりセシルの側にいく。


「セシル。おはよう。」

『主っ!おはよっ!!主は今日も綺麗だね。』


 さらっと誉めるセシルに少し驚きティアラローズは目を丸くする。キラキラとした瞳でティアラローズをみつめるセシルはティアラローズに話しかけられて嬉しさいっぱいっ!と全身で表していた。うっ!セシル本当に可愛い!!!っと内心悶えているのを出さないように気をつくながらセシルの前にリボンを差し出す。きょとんとしながらセシルは首を傾げた。


「今日私がつけるリボンだよ。セシルもお揃いでつける?」

『っ!!!…あ、主がつけて欲しいなら…つけてあげてもいい…よ?』


 一瞬めちゃくちゃ嬉しそうな顔をした後に視線をそらし、恥ずかしげに指を合わせてモジモジし…視リボンをチラチラと見ている。


(うきゃー!!!なんでいきなりツンデレですか?!可愛すぎてツンは少ないけどね!セシルマジ可愛いっ!!!なにこの子?!私をどうしたいのーーーっ!!!)


 内心盛大に悶えているティアラローズだが、表情はニコニコと笑っている。


「私もセシルとお揃いだと嬉しいな♪」

『っ!主が嬉しいなら仕方ないな~♪付けてあげるよ。…えへへ♪』


 セシルは触れたリボンに魔力を流すとふわふわとリボンは浮き小さく…セシルサイズになる。そのままふわふわセシルの髪に行き手も使わずに綺麗にセシルの髪は束ねられた。

 そして、セシルは鏡に向かい飛んでいきくるくる周りながらによによと表情を崩している。

 そんな姿にティアラローズだけでなく、皆内心可愛さのあまり悶えていたが、表には出さず作業を続けている。


 ティアラローズは今日はサイドに流れるように編み込みをしてセシルと同じリボンで結んでいる。


 今日は淡い水色の部屋用ドレスをきており、リボンも水色に白のレースである。中性的なセシルには女の子らしいリボンであるが3頭身の可愛らしい姿には凄くにあっていた。いい感じに真っ白は服の差し色になっている。性別のない妖精にとって装飾品や服は男性用も女性用も特に気にしない。気にするのは似合うか似合わないか、好みか好みじゃないか、ぐらいである。


 セシルがによによしながらくるくるとずっと飛んでいる姿鏡の前に行き、ティアラローズもセシルの真似をしてくるっと回る。


「ふふ、一緒だね♪」

『うんっ!…主…あのね?』

「ん?なぁに?」

『…リボン貸してくれて…ありがとう。』

「ふふ。どういたしまして…それにリボンはプレゼントしてもいいんだよ?」


 首を傾げながら聞くがセシルは首をふるふるとふる。


『これは主のだから…それに…あ~…う~…』


 言いにくそうに口パクパク開け示しながら唸るセシルをじっと待つ。セシルは恥ずかしがり屋さんだね~♪


『明日も…主がお揃いが良かったら…主と同じの…つけて…つけてあげてもいいよっ!』


 頑張って言葉にして最後には声を張り上げながら紡いだ言葉は…うん。可愛すぎる。


「ふふ。じゃあ、明日もお揃いね♪」

『っ!うんっ!!!』


 私が笑って答えればセシルもにぱっ!と笑って手を胸元で力一杯握りコクコク頷く。


 今までセシルは妖精だけでなく、人との関わりがなかった。正確には妖精とは数百年ちゃんとした関わりがなかった。その為、セシルは生まれてはじめての事に幸せいっぱいだったのだ。そんな感情がすぐに表情にでるセシルと天使のように可愛らしいティアラローズをみてクロードもリオンもヘンリーも…更にはマリーまで嬉しそうに微笑み眺めていた。まぁ、マリーはすぐにいつもの無表情に戻っており、誰もマリーの貴重な微笑み姿を目にしていなかった。


「では、お嬢様。食堂に向かいましょう。セシル様は…」

『僕も行く。主と一緒。』

「わかりました。では、こちらになります。」


 セシルはティアラローズの肩に止まりそのままクロードの案内で食堂にむかうのであった。

 



 ついでに、妖精が食事ができることは西の森で軽食を食べているときにセシルが説明済みです。ただ、会話にはありません。皆で食べたとのみあります。妖精の食事=嗜好品であり、食べる必要がないこともセシルはティアラローズとクロードとルーファスに話しています。妖精に必要なのは魔力で魔力が人の食事と同じであることも。


 次はセシルの食事の話になります。

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