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レオナルドの才能《10歳》


 

君影草「レオナルド話が来ましたー!これと次で、攻略対象が全員の幼年期の話がかけたかな?」



 この世界にも四季はあり、夏は暑くて冬は寒い。今は夏で…王城に行く時にはドレスなのが辛い時期になっている。


 成長したティアラローズは現在10歳となり、身長は既に160センチもあり胸もC位にまで成長していた。


 鏡を見ながらティアラローズは思った。まだ顔に丸みが有るけど小説で見たティアラローズに既にかなり似てる。


 流石乙女ゲームの悪役令嬢ですね~。見た目ハイスペックです。中身は残念な私だけどね。身長が伸びる時に成長痛ってのがあるらしいけど私は胸が痛いわ。擦れたり当たるだけで激痛だし、1年前から急成長したから重くて違和感あるし寝にくいよ。なのに、小説だともっとあったよね?ってことは更に重く?


「はぁ。」


 つい下から掬い上げるように胸に手を当てて溜め息をつくティアラローズ。今日は家に居るからシンプルだけど清楚な水色のワンピースをきている。


「お嬢様。何をしてるのですか?」


 あ、部屋にクロードが居たんだった。すっかり鏡を見ながら小説の記憶に意識を向けてたから忘れてた。慌てて手を外してパタパタ動かしながら必死に弁解する。


「あ、あのね。ちょっと前世の小説のことこと思い出して…」


 あぅ。胡乱な目で見ないでください。変質者じゃないよ?ちょっと気になってつい、ついね。


「もっと重くなるから嫌だな~…って思って…」

「っ!!!…まだ成長するのか?」


 ん?顔を赤くしたクロードが何か呟いたけど聞こえなかったわ。


「なーに?」


 コテンと首を傾げたティアから目線を外すクロード。


「なんでもありません。ですが、人が居るときにその様に…触るのは如何なものかと。」

「あぅ。ごめんなさい。だって…」

「なんですか?」


 あわわわわ。そんな風に睨まないでっ!


「こ~…急に成長したらこれからもっと成長したら重くなるでしょ?ぽろっと取れないかな?って…」

「とれません!取れたら怖いですよ!!」


 あぅ。ですよね~…。こう、急に成長したから自分の体ってより付属パーツを付けたみたいな感じがしてね。だって痛いし。もしかしたら~…と。でも、この世界ブラジャーなんてちゃんとした補正のがなくて胸なんて歪みそうだし、コルセットで潰すタイプのも嫌だしさ~…それならこれぐらいで成長とまればな~…。悪役令嬢のスペック的に無理かな?はぅ。

 とりあえず、怖いクロードに前世の下着のことなど離してこれから歪んだり垂れたりするのも不安だし、既に支えがないから肩が凝るのを話したら真剣に悩んでくれました。ふぅ、怖い雰囲気が消えて良かった~。


「では、レオナルド様に相談してみましょう。」

「ふぇ?なんでレオ?」


 普通は下着を作るメーカーさん…いや、お針子さんだったわ。お針子さんに頼むのでは?


「ジャスミン家の領地は細かな細工作りから最新生地まで多いですからね。」

「あ~…生地の魔法付加に成功したんだったけ。」


 そう言えば数ヵ月前に成功して今では最新生地として人気が高いんだったかな?もともと、ネックレスなどの細工に簡単な防御や解毒などの魔法付加が出来る技術が高いジャスミン家には有能な魔術職人も多く、娘が産まれてからは更にデザインなどの加工も有名な職人を集めて、アクセサリーの魔法付加が有名な領地なの。魔法付加は難しく職人によっては数回使うと機能がなくなり只のアクセサリーになるのだが優秀な技術者を代々育てているために品質も高く、その技術も真似が出来ず、更には技術が流出することがないように徹底している。ジャスミン侯爵に娘が産まれてからはドレスに使う生地にも挑戦するようになり、無理だと言われていた生地への魔法付加が最近成功したとか。ただ、まだ量産は出来ないためにかなり高額で取引されるようになり、王家に献上した生地は素晴らしかったと聞いた。確かウィリアム陛下のシャツに冷却効果がついていて、お茶をしたときに陛下が「涼しくていいぞ!ティアにも何かつくるか!」っと言い出した時には焦ったもんだ。リリア様のはもうすぐ完成するらしい。だが、残りの生地をアルに使うのではなく何故私なのよ…陛下の私への溺愛ぶりは年々すごくなっている。ついでに、リリア様は第2子を産まれてもう1年がたつ。男の子でクリストファー様。最近少しならヨチヨチ歩けるようになり、その姿がかなり可愛い。赤ちゃんも冷却効果のある生地が大丈夫か分からないし、何より涼しい室内に居るためにクリストファー様には必要なく、アルにも伝えたら賛成しちゃうし困ったわ。結局王家に献上されたものなのですから私には使ってはいけません!っとアルに伝えてなんとか落ち着いたけどね。あの日は疲れたよ…。つい、遠い目をしてポヤーとなるティアラローズだが、何とか意識を保つ。


「はい。それにレオナルド様はお嬢様の話では将来有名デザイナーになるほどの方ですよね?」

「まぁ、小説ではね。でも、皆かなり変わってるし今の未来は分からないわ。」

「ですが、才能がおありであればお嬢様の言う…下着のデザインも出来るのでは?ワイヤーなる金属もそちらであればもしかしたら可能かもしれませんし。」

「うぅ~ん。ワイヤー無しでもいけるのもあったからワイヤーはなくてもいけるかも?魔法もあるし何とかなるかな?」

「では、レオナルド様に連絡しましょう。詳しい説明は私がします。よろしいですか?」

「うん。お願い。」


 良かった。私から一から離すのは流石に恥ずかしいから助かるよ~…。クロードは私の婚約者候補の方々と豆に手紙のやり取りをしてるらしい。情報交換をしてるんだって。なんの情報交換かな?


 ティアラローズは内容を知らないが皆ティアラローズの事に関しての情報交換をしている。ティアの警備の安全から好みや成長具合まで筒抜けだったりする。誕生日やお茶会の時にドレスやアクセサリーを送ったりするから夫になる者達として必要な情報交換なのである。






 後日の闇の日にレオ屋敷に来てくれた。


「こんにちは、ティア。」

「こんにちは、レオ。暑かったよね。部屋いこ♪涼しいよ♪」

「うん、ありがとう。」


 私の自室に行き、ソファーに並んで座る。クロードがお茶を用意してくれて、今日は部屋から出ていかずに私の説明に付き合ってくれる。男の子相手に下着の話は恥ずかしいが仕方ないと割りきる。二人っきりで話すよりはいい。この恥ずかしさに耐えよう。


「うん。大体は分かったかな。形状の保護魔法を使えば形を保つのはいけるかな。」

「そんなことが出来るの?」

「うん。柔らかい素材でも潰したりしても元に戻る魔法だね。形を長持ちさせるのであるからいけると思う。ただ、デルフィニウム家の結界魔法と違いこれは劣化するけどね。長期は無理だけど、買い換えもあるものなら手軽に出来るからね。生地を保護するのではなく、形を保存する感じだから生地に使えば普通の服みたいに傷むし汚れる。劣化もするから時間がたてば買い換えだね。」


 ふむ。ノンワイヤーで形をキープしてるブラジャーみたいなかんじかな?


「ただ形をキープするデザインがよくわかんないかな~…。」


 あ、そっか。元のデザインがわからないんだね。この世界のはチーブトップだもん。あとは数年前のスポーツブラタイプしかない。ただ、肩がでるドレスには切れないしから冬向けだったり…運動する人や子供向けのイメージが強いみたい。可愛さでいえばフリルやレースが沢山つけれるチーブトップタイプが女性には人気らしい。肩紐はリボンだったりするものもあるけど…やっぱり前世の普通のタイプのが横にも下にも流れにくいから私はそれが欲しい。

 机に準備していた紙にシンプルなデザインだけど描いてみる。ん~…難しい…。


「ティア?」

「ん~…こんな感じで生地を立体に縫って…肩の紐もしっかりしてるもので取り外しが出来て…後ろにホックが…あ、金属でこんな感じになってるのをここに引っ掻けるようにしてとめるの。」


 うん。なんとなくそれっぽく描けたかな?


「…ティア…こっちに猫描いてみてくれる?」

「ん?分かった。」


 ん~…こんな感じかな?


「あ。わかった。ティア絵が下手なんだね。」

「え?」

「…そうですね。幼い時に絵を描いてるのは見たことがありましたが…成長されてませんね。」

「え?」


 まじですか?私絵が下手なの?ってか、幼児レベルなの?かなりショックを受けるティアラローズを放置してクロードとレオナルドは話を進めていく。


「何となくポイントは分かったからいけるかな。試作しなきゃだけど…立体ってことはティアの…その、胸の形に合わせるってことだよね?」

「そうですね。垂れないようにとのことと綺麗にみえる形にですからキチンと合わせなければ胸を潰してしまいますね。」

「あ~…じゃぁ…」


 クロードとレオナルドの話が進んでいるが固まったままのティアは全く聞いてなかった。


「うん。じゃぁお願いしていいかな?」

「分かりました。それではこちらで少しお待ちください。」

「じゃぁ、ティア。いってらっしゃい。」

「ふぇ?なに?」


 レオに肩をポンポンされてびっくりしたティアラローズだが話が分からずキョロキョロする。


「僕は流石にまだ無理だからね。クロードよろしくね。」

「お任せください。」

「え?え?!」


 分からないままキョロキョロしていたティアラローズはクロードに抱き抱えられて脱衣場に運ばれてブラジャーを作るために必要な場所を計られた。首まで真っ赤に染めた顔を隠しながらぐってりと出てきたティアラローズはソファーもたれ掛かったまま暫く動けないうちに細かく書かれたメモはレオナルドに渡されたのであった。うぅ、仕方ないこととはいえ恥ずかしすぎるよ。


 後日、レオナルドが数点のブラジャーを持ってきてくれたので試着してみたらぴったりとかなり理想的なフィット具合で恥ずかしいよりもレオナルドの予想外の才能にびっくりするのであった。


 渡されたブラジャーは背中のホックまで全てレオナルドのお手製だったのだ。実はアクセサリーとかもデザインだけでなく作るのまで好きで、今まで貰っていたアクセサリーも縫いぐるみも手作りだったと明かされたティアラローズはあまりの凄さに固まった。


 え?凄くない?まだ学園にも入ってない年齢なのに職人並みの腕を持ってるよ。レオはなにを目指してるの?!小説のレオナルドより凄いよね?!








 



 ティアラローズは成長して少しずつお嬢様口調も話せるようになりましたが、基本待ったりしてる時は相変わらずの話し方です。公私を付けている反動で普段かなり気を緩めている為に幼い感じにです。

 

 登場が少なかったレオナルドの才能が明らかに!その理由は次の話で。

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