お菓子作り…ルーファス視点
君影草「せっかくのルーファス視点ですが短めです。」
腕の中にすっぽりと収まりスゥスゥと穏やかに寝てあるティアはいつもより幼く感じる。俺には殿下達みたいにティアが特別大好きだとまでの感情は分からない。分かんないけどティアは周りの子達よりは可愛いし、優しい子だとは思う。友達位には大切だけど今の俺には殿下やエドワード、オリーブにレオナルドと同じぐらい大切な存在であるのは確かだ。普通の女の子よりも痩せているティアは身長は他の女の子と変わらなくても凄く小さく見える。そんな姿を見ると守りたいとも思う。でも、未来のヒロインが現れて…もし、その女の子が可愛くて優しい子だったら好きになるのか?と言われたら正直分からない。俺とレオナルドは殿下達ほどティアに執着はしてないと思うから未来はわかんない。今は女の子の中ではティアが一番可愛くて守りたいけど…皆をみてると俺の気持ちは皆とは違うように感じる。特にオリーブの変わりようにはびっくりした。あんな風にかわるのが好きってことなのかな?でも、殿下はあんまり変わらないし…俺にはやっぱりよくわかんないや。
ティアはしっかりしていて、勉強もできるし、魔術なんか本当に凄くて格好いい。特に大人と話しているときは時は少しお姉さんな感じがする。でも、俺といる時のティアは年が同じだからか皆よりも気を抜いてるのか結構子供っぽかったり、拗ねたり怒ったりも普通にしてて可愛い。うん、笑顔のティアも可愛いけどあの姿は凄く可愛い。そんな時には妹がいたらこんなんなのかな?って思うから俺は女の子ってよりは姉や妹のような気持ちでいるんだと思う。まぁ、他の女の子達よりは断然特別だけどね。
それに料理上手だし、マナーもしっかりしてるし、なのに可愛くて綺麗で天使みたいなティア。しかも、そのお菓子は絶品っ!!!!
はぁ、恋愛として好きってのは今の俺には分からないけど成長したらわかるのかなー。ティアに対する好きってのが恋愛なのかは皆を見てるとなんか違う気はするけど…俺にとっては今の気持ちでも他の子よりは十分特別で大切なんだけどなー。
「ん。」
お?起きたのかな?俺の胸元にスリスリすり寄ってへにゃりと笑ってまたスゥスゥ寝始めた。うん、猫みたいで可愛い。ティアが笑うと凄くドキドキする。あまりの可愛さに我慢できなくてギュッと少し力を入れて抱き締めちゃった。頭にキスを落とし足り、スリスリしても全く起きない。うん、無防備で不安になるけど俺だけ…いや、俺達にだけならまぁいっかな。
ティアからはお菓子の甘い香りやお花の香りとは違う…もっとドキドキするような安心するような甘い匂いがする。はぁ、癒される。
王妃教育も、魔術訓練もだけでなく、最近はお茶会に令嬢達の運動にと大忙しなティアが倒れないか心配。だから、俺といる時は極力ティアの屋敷でゆっくり過ごしたい。少しでも休ませてやりたい。俺と違って柔らかくて小さなティアはしっかりしてるけど頑張りすぎだと思う。
ティアも休めて、俺も癒されて、更にはティアのお菓子が食べれるとか最高だよ。あぁー。お菓子はやく食べたい。でも、もっとティアを抱き締めていたい。
あーあ。サロンじゃなくてティアの部屋にいけばよかったな~…。あの部屋だとティアの匂いがいっぱいで凄くドキドキするけど凄く癒されるんだよな~…。ティアって癒し効果半端ないよね。そう考えたらちょっと失敗したな~…。でも、部屋だと2人にはしてくれないかな?今も一応扉は開いてるから、ティアの部屋でも同じ感じかな?ん~…俺は皆みたいに頭がいいわけじゃないからよくわかんないや。次のときに聞いてみよー。
色々考えながらずっと寝ているティアをぎゅうぎゅうしたりスリスリしたり…時々頭や顔にキスして過ごした。あ、もちろん口にはしてないよ。それはティアが起きてる時にしたいからね。でも、ティアが起きてたら頭や髪にするぐらいの勇気しかないんだけどね。
「…うにゃ?」
ゆっくりと瞼が開きボーとしてるティアから可愛い声が聞こえた。やっぱ、猫だな。それに毎回目覚めが悪いのかまだ寝ぼけてるのがまた可愛い。
「おはよ。起きる?」
「う~…おきてう。」
「うん。起きてないな。舌回ってないぞ~♪」
頬をつつけば、頑張って起きようと目をクシクシ擦るティアは可愛いけど肌を痛めそうで怖い…。
「擦らない。ほら、赤くなってる。」
手をとり目元から離せば…あぁ、ほらすぐ赤くなるんだから。やっぱり俺の肌より弱いよ…柔らかいしプニプニしてるし。
「そろそろお菓子も焼けて良いぐらいになってるだろうし移動しような~。」
寝惚けてるティアをお姫様抱っこして厨房に移動する。ティアは寝惚けていても慣れてるからか普通に抱きついてきて首にスリスリしてくる。クロードが言うようにティアは寝惚けると甘えん坊になる。殿下達は寝惚けてるティアの可愛さをしらないみたいだけど損してるとおもうなー。こんなに可愛いのに。
「あれ?」
お、厨房につく前には毎回起きるよね。残念だが下ろそう。恥ずかしがるのも可愛いけど初めてしたとき恥ずかしがって暴れて危なかったからすぐに下ろすようにしてる。もっと成長したら安全そうだがいまの俺では不安だから我慢している。本当は抱っこしてたいけど…。まだ身体強化も甘い俺では万が一怪我させたらいけないからな。
「お!美味しそう。」
「うん!良い匂いだね♪」
厨房につけばすぐに料理長が見せてくれた。チーズの良い匂いがやばい。
「ティア食べても良い?」
「もちろん!味見だね♪」
にぱっ!と笑ったティアと一緒に食べる。
「「んーーーっ♪」」
ニコニコしたティアが俺をみてコクコク頷く。わかる。美味しい!これはワインに合うな。俺も早いけど少し飲んだことあるけど、普通のクッキーより砂糖はかなり少なくて甘くないのにチーズが入ったからか濃厚で香りもいい。ピリッとする胡椒がまた旨いっ!試作品っていってたが迷わず計ってたしレシピをちゃんと覚えてたやつにしたんだな。ティアの前世の記憶の料理って凄いよな~…知ってるティアも凄いけどさ。前に聞いたけど料理本ってのを読んで知識があるあたりきっと作ってたんだろうな。
「チーズ美味しいね♪」
「おぅ。胡椒もいいな~♪おやつに食べるならチーズだけのがいっかな?」
「うんうん!」
「しかも食べやすいしいいな。さすがティアだな。」
ちゃんと飲み込んでから喋る辺りティア偉いよな~。ティアが飲み込むまでに待てなくてハーブのも食べちまったよ。香りもいいし旨い。俺的にはまだ酒が飲めないからチーズだけのでも全然いいな。おやつに食べるなら胡椒なしのが紅茶にも合うとおもう。
「あ!ルー食べすぎないでね。スコーンも食べて欲しいから。」
「全然食べれるから大丈夫。お!スコーンも美味しいっ!チョコの好きだ!」
「ルーは甘いのが好きだよね♪良かった♪」
「みんなにも食べて貰おうぜ!よし、包むか!」
「リリア様にも渡すの約束してるから陛下にも包まなきゃ。」
「ん~…ならかなりの人数になるし、二枚ずつぐらいか?」
「だね!えーと…足りるね。残りは私とルーで分けよっか♪」
「おう♪」
頑張って明日殿下達にも配るように一緒に包んだ。俺達の分を毎回俺に沢山くれるあたり本当優しい。あ!チーズだけのとチョコのは全部俺にくれてる。俺が好きっていったからか?あぁぁぁぁあっ!マジいい子だよなっ!!!しかも、一応俺も遠慮したが本音は食べたい。俺が食べたいのを分かってるティアは「ルーはおっきいんだし、ルーも一緒に頑張ってくれたんだもん。沢山食べて欲しいの。だめ?」なんて可愛く上目遣いで首をこてんって傾げて言われたら余計に喜んで貰うよっ!しかも、父さんの分もあるとか流石だな。
持って帰る分以外でいま食べるやつを次はティアの部屋で食べた。ティアの部屋も良い匂いだし、サロンよりリラックスしてるティアは更に可愛い。クッキーもスコーンも美味しくて…膝にはティアがいて…あ~…幸せだな。
ルーファスは見た目よりも中身がまだ幼いために恋愛ってのがよく分かっていません。好き!嫌い!ぐらいのはっきりとしたのはわかるが、好きと愛の違いも分からないし、アルフレッド達も大切だし、ティアも大切だから友達や家族みたいに好きなんだと思ってます。ですが、ちゃんと恋愛として好きだけど殿下やオリーブほど執着してないために違うとかな?っと思ってます。周りが重いだけなんだけど気がついてません。




