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お菓子作り



君影草「なかなか登場しないルーファスの話です。」



 とある闇の日。王城での勉強もない為に、ティアラローズはルーファスと共にアリウム家の厨房にいた。


 以前御披露目パーティーでの話題に上がった甘くないクッキーをつくることにしました。塩クッキーはあるからそれ以外をね。一応ルーとのデートの日なのだけど…チラリとルーを見るとウキウキとご機嫌で黒いエプロンを付けている。実は既に何度かアリウム家で料理をしているルーは専用のエプロンが我が家にある。年の割に高身長のルーは見習い騎士となってからは体つきもしっかりとしている。…同い年なのにずるいよ。ぷくっ。


「ん?どうした?」


 頬をぷくりと膨らまして拗ねるティアラローズを見てルーファスは首を傾げながらツンツンと頬をつつく。


「なぁなぁ~♪はやくつくろっ♪」


 見た目の割に性格はやっぱり幼いんだけどね。知り合った時には俺っていわないように頑張って僕っていってたけど今では(結構すぐに)素で話してくれるようになった。


「むぅ~…ルーまたおっきくなってない?ルーばっかりずるい~…。」

「ずるくない。俺鍛えてるからな!まだおっきくなるぞ!ティアは女の子だから仕方ないよ。」

「むむむ~…。」


 きーーーっ!やっぱりずるいよ!私だってたくさん食べてるのにーーーーっ!!!腕を組んでぷんぷん怒る…いや、拗ねてるティアラローズの頭を撫でるルーファスはニコニコしてる。


「ティアだってそのうち大きくなるよ。そんなことより早くお菓子作ろう!な?」

「…わかった。」

「よし!やるぞ!」

 

 時間も勿体ないし作ることにしよ~…背が伸びるにはカルシウム?なに食べればいいのかな~…お菓子に使うならチーズかな。と、粉チーズだす。この世界には前世のように粉チーズも売られている。結構前世の食材はあるのに、料理に関しては偏りがあるんだよね…。リリア様曰く、料理が出来る転生者から広がってるみたいなんだけど、前世一般人だったら詳しくレシピまで知らないからか種類に偏りがあるんだって。食べたことはあっても作れないってのは転生者あるあるなのかもいれない。


 ついでに魔道具も元々乙女ゲームだからか、前世の家電もかなりある。最近気が付いたのはフードプロセッサー!こんな便利なものがあるならもっと前に知りたかったよ!ただ、有るけどハンバーグ専用になっているみたい…。数年前にハンバーグが作られだした時にフードプロセッサーも売られるようになったんだって。うん、絶対転生者だよね。ついでにフードプロセッサーは魔道粉砕機との名前らしい。それを最近発見したの!たまたま夕食前に厨房にいったら使ってたんだよねー。その日の夕食はハンバーグでした。だから、今日はそれを使って簡単にはクッキーを作ります!!!手作業辛いからね…。


「ルー!今日頑張ってくれるのは魔道粉砕機さんです!」


 パチパチパチー♪


「…魔道粉砕機?」

「ハンバーグを作るときに簡単に大量のお肉をミンチに出来る優れものです!」

「おぉー!ハンバーグ美味しいよね!!!」


 どうやら、食いしん坊のルーはハンバーグが好きみたい。一瞬、ルーに耳や尻尾があってブンブン尻尾を振ってる姿が見えたよ。


「今日は沢山のクッキーを作るので私の腕が辛くならないようにこれを使うね♪」

「おぅ!いっつも混ぜるの辛そうだもんな。地味にきついよなー。鍛えるにはいいけど。」


 そう、お菓子作りは地味に力仕事だし、幼い体では上手く混ざらないからね。時間がかかって固くなっちゃったりするから魔道具粉砕機があるならそれを使うよ!ドレス着るのにムキムキの腕はヤバイのです。チラリと腕を見る。うん、まだセーフな腕かな。

 ついでに魔道粉砕機はお菓子を作るのに使いたいのを料理長に話したらお父様に伝わって最新式のを買ってくれました!これはお菓子用にしよう。


 魔道粉砕機に薄力粉、粉チーズ、グラニュー糖、ガリガリ削った黒胡椒を入れて~。がががががー!!!!


「おぉ~!すごい音っ!!!」 


 ついでに、粉砕機の作りは前世のままで蓋を押すとスイッチが入る。それをルーがしてくれて私は材料を入れる係。次にバターを入れて~…がががががー!!!!…ちら。


「ん~…もうちょっと。」

「どんぐらいするの?」

「う~ん、バターが粉々になってポロポロするぐらい?」

「わかった!」


 ルンルンで蓋に手を乗せて押すルーファスは料理をしてるってよりはオモチャを与えられた子供はみたい。ちょこちょこ楽しそう覗いてる姿は年相応である。


 その間に卵をといて~…投入!がががががー!!!!


「なぁなぁ、纏まってきたよー♪これ楽でいいねー♪」

「うん、便利だよね♪」

「俺も買って貰おっ♪これ楽しいっ!」

「次のとき交代ね♪」

「おぅ♪」


 一纏めになったのは、ラップはないので、ツルツルとした料理に使う紙に包む。これはクッキングシートみたいにツルツルなんだけど加熱はできないんだって。クッキー生地はそのまま冷蔵庫に。


「よし!次はどうする?」

「ん~…チーズは入れて胡椒じゃなくてハーブにしよっか。」

「おう!俺チーズ大好きだから嬉しい♪」


 ふむ。ルーファスの体がおっきいのはやはりカルシウム?チーズ好きだから?よし、やっぱりカルシウムクッキー…じゃなかった、チーズクッキーのバリエーションを増やそう。


「パセリとバジルとローズマリー、オレガノあたりかなー?」

「どれが美味しいの?」

「ん~…わかんない。」

「う~ん。」


 ドライハーブはあるけどクッキーには何がつかえるんだろー?ローズマリーとオレガノのクッキーは知識にあるけど食べたことはないみたいだよ~…。無難に美味しかったとあるパセリとバジルをしようかな。ルーもくんくん匂いを嗅ぎながら首をかしげてる。


「とりあえず、パセリとバジルの二種類しよっか。」

「おう!」


 再びがががががー!!!!っと交代しながら生地を作り包んで冷蔵庫に。ついでに普通のプレーンのチーズクッキーも作ったよ。はじめの生地を一時間は休ませたかったから、ついでに魔道粉砕機を使って紅茶のスコーンとチョコのスコーンも作りました。チョコレートがある世界でよかったー♪ただ、前世のすぐ食べれる板状のチョコではなく、ガッツリ製菓用の塊の状態なのでルーに頑張って切って貰ってから魔道粉砕機で混ぜた生地を取り出して折り重ねる時に入れてみたよ。


「ふぅ。そろそろ初めのが焼けるかなー?」

「焼く時に休憩だね。」

「うん。」


 混ぜなくても計るだけでも疲れたよ…。クッキングシートはないからバターを鉄板に塗ってから今日はシンプルに丸く型抜きにしようかな?あ!数もあるし切っちゃおうかな。ルーは包丁使えるし。私はまだお父様から許可がおりないんだけどね。


「ねぇねぇ、ルー?」

「なーに?」

「沢山あるし、包丁で長細く切っちゃおう!」

「え?クッキーだよね?」

「うん。長細く切ると食べやすいし、ワインと一緒になら可愛らしい感じより長細い方がかっこよくないかな?食べやすいし。」

「ん~…どうなんだろ?見たことないから想像出来ないしやってみよっか。」

「うん!」


 伸ばした生地をスティック状にルー切ってもらって並べて行き、焼くのは料理長に任せる。ついでに公爵家にあるオーブンは大きくてかなりの量をいっぺんに沢山焼けるの♪ただ、私では大人にならなきゃ鉄板は持てそうにない…。たぶん過保護の家族が許可もくれないと思う。貴族令嬢が火傷したら大変だもんね。しょぼーん。しかも、ここにあるオーブンは魔道具ではなくて普通に火を使うから火加減も難しい。オーブンの魔道具もあるらしいけどサイズは前世の家庭用で、魔石がかなり大きいのを使うのにそれは電源みたいにしか使えなくて温度調節は自分の魔力を入れて調節とかなり面倒な上、かなりの魔力を使うらしい。完全に転生者使用のもので、値段も高くて売れず…注文して作って貰うオーダーメイド製らしい。リリア様は王宮の厨房に持っていて、たまに使うと聞いた。王妃になる前に凄く簡単な料理ならしていたらしく、陛下がリリア様用にと作らせたらしい。ついでにそのオーブン自体はかなり昔からあるけど滅多に注文が無いもので、かなり前の転生者が作ったんじゃないかな?っとリリア様が言っていた。

 いつか欲しいけど高いと聞いたらわざわざ買わなくてもいいかなー。とも、思っちゃっておねだりはしていないし、お父様にバレないようにしてるけどバレたらポン!と買っちゃいそうだよね~…。


「あー!めっちゃいい匂いっ!!!はやく食べたいー。やばい。ティア、ここにいたらやばい。我慢できなくなるから違うとこで休憩にしない?」

「うん、そうしよっか。チーズの香りがダメだね。あつあつでも食べたくなっちゃう。」

「だよね!逃げよう。」


 片付けをしていたらチーズの香りがかなりし始めて…はぅ、これはルーが言うようにやばいよ~…良い匂い。


 焼くのは料理長達がしてくるので、ついでにスコーンも頼んでからサロンに避難しました。

 マリーがお茶の準備をしてくれてて、移動してからすぐに美味しい紅茶が飲めて幸せ♪お菓子を後から食べるからなしにしてもらって甘いミルクティー♪はぅ♪美味し~♪

 ついでに、私はソファーにいるが安定の膝の上です。皆膝に乗せたがる。もちろん、それはルーもなんだよね。はふ。と息をつくとルーが頭を撫でてくれる。

 

「お疲れ。」

「ん。ルーもお疲れ様です。」

「おう。ほら、少し休んでなよ。」


 私の頭をそのまま体に引き寄せてもたれ掛からせてくれる。時間も昼過ぎてからしたから疲れもあって眠くなっちゃう…。


「ティアは俺と違ってまだちっさいから疲れるよね。せっかくの休みなんだしゆっくりしよう。」

「…ん。ありがとう…」


 頭を撫でてくれてるのが気持ちよくて…ふぁ…眠くなってきちゃった…。


「るー…てぃあ…ちょっと…ねりゅね…。」

「おぅ。おやすみ。」

「…おやしゅみ…なしゃい…。」


 ぎゅって抱き締められて…背中トントンされて…はぅ…幼子扱いは恥ずかしいのに…もう…ねむくて…ぐぅ。おやすみなさい。








 体格は攻略対象達の中で一番年下なのに既に一番背が高いルーファスです。その為ティアはかなり小さくてつい背中トントンと幼子扱いをしてしまうルーファスなのであった。ついでに今はレオナルドが年齢も低いために小さいが成長すればアルフレッドやエドワードとさほどかわりません。ただし、ルーファスは一番背が高いままの予定です。

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