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貴族令嬢の価値…前半アルフレッド視点



君影草「誤字報告、感想ありがとうございます!」




ーーーーーアルフレッド視点ーーーーー


 スタンリー伯爵家の令嬢が帰った後、ティアを笑ったもの達を見れば鼻を鳴らしティアを一睨みして帰っていく者と顔色悪くしながらも謝罪を口にすることが出来ず帰る者とティアに反抗的だった令嬢達はいなくなった。

 どこの家の者かは把握している。王族にまともな挨拶も出来ず、御披露目パーティーでも陛下に溺愛されているティア…私の婚約者(候補)に牙を向いたのだ。無知であったでは済まされない。そもそも最低限のマナーすら出来ぬ娘を王城に連れてくる方がおかしいのだ。


 ティアを邪魔するものは居なくなり、残った令嬢達はティアに憧れている者と婚約者に恋をしている為に真剣にティアラローズの教えを学ぼうと来た者達のみとなった。

 訓練所には騎士達も訓練しているために令嬢に危険が及ばないように結界が張られている。ティアが令嬢達を気遣いしたものだが、無詠唱の為に令嬢達は気がついてないのだろう。母上が言うには紫外線?なるものまでカットしてある優れた結界魔法だと聞いた。日に焼けるのを嫌がるだろうと貴族令嬢達の立場を気にしてティアが考えた新しい結界魔法なのだが、騎士達でさえ母上と同じ魔法だと思っているし、令嬢達は気がついて居ないみたいだ。解除するときにはティアの魔力でキラキラと輝きながら消えるとの報告もありそれも合わせて見たくて来てみたのだ。


 ストレッチをするティアはシンプルな装いだがやはりキレイだ。いつもよりもピンクに染まる頬に、じんわりと汗をかく姿には7歳の女の子なのに色気がありドキドキする。スラッとした足の形があるスボンはティアが履くと…はぁ、凄く良い。

 ティアから視線を反らせば丸々とした塊が…いや、令嬢が目にはいる。特に激しい運動でもないのに汗でびちゃびちゃになる姿は…正直醜い。さっきティアが生活魔法のクリーン(またの名は清浄魔法)を使ったよな?なんで、ストレッチであんなに汗をかくのだ?何よりも臭いがキツイ。汗だけでもキツイのに香水が更に…うっ。


 我慢できず眉をしかめれば気がついてくれたティアがサッ!とクリーンを使ってくれる。うん、ありがとう。風向き的にこちらにくるがダメだね。令嬢側からティア側に向かって風が来てるからずっといたティアもきついだろうな~…。

 ストレッチが終わる頃にはティアはかなり疲労していた。上級魔法以上の技術の結界に、簡単な生活魔法だが頻繁に使ったクリーン。途中からはティア自身には使わずに令嬢達だけ使うように魔力を節約していたあたりかなりの疲労だろう。同時に魔法を発動させるのはかなりの経験と実力がいる。例え片方が生活魔法だとしてもキツイはずだ。現に私達ではまだ出来ない技術である。


「大丈夫か?!」


 少しふらつくティアのクロードが支えた。慌てて駆け寄ると魔法訓練では余り汗をかかないティアが額から流れた汗が顎まで伝い、ポタリと落ちていた。はふはふと息をつくティアの姿は…見てはいけないものを見てしまったような情緒的姿だった。なによりめっちゃ良い匂いが香る。え?ティアの汗って汗までキレイなのか?その香りも甘くて凄く良い匂い…。


 流れる汗を拭いたクロードがクリーンをティアに使うとへにゃりと笑い、「ありがとう。」と溢すと私をみて「結界を解除しますので令嬢達に影に移動するようにお願いできますか?」と頼んできたので頷くとティアを抱えてクロードは影まで移動していった。あのクリーンは完全にティアのあの姿を隠すためと匂い消しの為にしよな。はぁ、確かに私達以外には見せたくない姿だよね。


「これからティアが結界をとく。令嬢達は日焼けしない様に影に移動を!騎士達もすまないが訓練を一時停止。休憩に入ってくれ。」


 指示を出すと令嬢達は第一部隊に誘導されながら影があるスペースに移動して、他の部隊のもの達も休憩に入った。

 皆ティアを心配そうにチラチラと視線を送っているので説明することにした。


 ティアが母上直伝の結界魔法を張っていたこと。更にそれを工夫して令嬢達が日焼けしないようにする技術まで入っていたことを話すと皆顎が外れんばかりの驚きようだった。その瞬間に結界は解除され、頭上からティアの魔力がキラキラと降り注がれ幻想的な雰囲気に思わずティアに視線を向ければ壁に背を預けながらも光に触れるように手を伸ばしてニコニコと笑っている姿は簡素な服装の筈なのに本当に美しく絵画を見ているようだった。周りもうっとりと眺めていたが結界魔法だけでなく、更に生活魔法を平行して使っていたことに気がついた者達からその話が広がっていった。騒がしくなりはじめた頃にはティアが申し訳なさそうな顔をしながらこちらにきて「ご心配お掛けしてすみません。」と皆に謝罪するが令嬢達に囲まれて「私達のためにありがとうございますっ!」と感謝されていた。


 そのまま着替えてお茶会に移動をして仲良くしている姿を見て安心して私達は執務室へと移動するのであった。






ーーーーーティアラローズ視点ーーーーー





 ふぇ~…なんとか訓練が終わり今は室内でゆっくりとお茶を頂いています。ながーい机に並んでゆっくりとお茶を頂いているのだけど…なんで私が一番偉い方が座る位置なんだろ?指導者の立場だったから?もしくは令嬢達の中で私が一番位が高いからかな。ん~…着替えた後にアルに誘導されて座ったんだけどさ。アルは私の髪にちゅってキスした後にすぐ去っていったんだよね。ついでにお兄様、オリー、レオ、ルーもしていったよ…。あぅ、人前ではかなり恥ずかしいからやめてほしい。


「本当にティアラローズ様は殿下達に愛されていますわ。」

「本当素敵ですわ。」


 うっとりとしながらこちらを見ないでください。まだ恥ずかしいの。うっすらと頬を赤く染めているティアラローズをみて夢心地のようにしている令嬢達。


「あ!ティアラローズ様っ!先程は魔法を私達のためにありがとうございました。」


 リリアナ様の声に続き皆ティアラローズに感謝を伝える。


「結界だけでなく生活魔法まで…私まだ使えませんので本当に助かりましたわ。あの魔法は早急に学ばなくてはいけませんね!汗だけでなく服も乾いて臭いまで…まさか汗があんな匂いがするなんて知らなかったわ。」


 恥ずかしそうに喋るリリアナ様の言葉に令嬢達も顔を赤くしながらこくこくと力強く頷く。


「なのにティアラローズ様は…その…なんでそんなに良い香りなのですか?」

「ふぇ?」


 あ。つい変な声が…。


「ん。失礼しました。私は特に香水とかは使っていないです。」

「え?!じゃぁなんで?!っ。すみません。」


 つい突っ込みをいれてしょんぼりされたのはアイラ様。私に近い位置には伯爵家方達が座っています。


「失礼な話しになるかもしれませんが臭いに関しては体型が理由でもあると思います。」

「体型…」


 あぅ、私の身体と比べてしょんぼりしないでください。


「正直に申しますがよろしいですか?ぼかしてはなしていては説明しにくいので…」

「もちろんですわ!ご教授くださいませ!!!」


 おぉ、ソフィー様拳を握り力強いです。それに同意するように皆頷く。


「こほん。では、説明します。私の体型とは違い、皆様は…その、ふくよかでございます。その分脂肪が溜まり老廃物が溜まっているのです。」

「老廃物…ですか?」

「はい。それは本来身体かは排出されるもので…溜まると体に良くありません。そして、その体に悪いものが汗により流れ出てくるので臭いが出てきます。」

「それが臭い原因ですか?」


 おふっ!リリアナ様可愛らしく首を傾げていますがハッキリ言いますね~…


「そうですね。溜まっていた悪いものを流れ出てきているので臭います。なので、痩せていけば体に溜まっていた悪いものもなくなるので臭いか減ります。匂ったとしても汗の香りだけで…その…臭いとまではいかないかと思います。」

「なるほど、あの鼻をつまみたくなる程の異臭は痩せると違いますのね!私頑張りますわ!」

「ほんと臭かったわ!」

「自分からあんな臭いが出るなんて知らなかったわ。」


 ソフィー様に続き皆ズバズバ言いますね。あれかな?思ったことがつい口に出ちゃうのかな?

 前世の知識でテレビでそんなこと話してるのがあったのよね~…ベタベタとした汗は臭いもきつくてサラサラとした汗と比較して~…なんてやつ。自分がどっちなのかわからなくて、とりあえずストレッチ、ヨガ、筋トレなんてのを頑張ってしたって記憶がある。前世の私は体型を気にしていたのかな?


「痩せればティアラローズ様みたいに甘い香りがするかしら?」


 え?甘い香り?!私甘い匂いなの?それは臭くはないのかな?!自分で自分の香りがわからないティアラローズは顔色悪くなるが、令嬢達は気が付かず盛り上がる。やめて!そんな私の匂いで盛り上がらないでーーーっ!!!例え内容が「香水いらず」「良い香り」などと言われても正直辛い…。


「痩せると匂いは変わるとおもいますが私と同じ香りではないと思います。体臭は一人一人違いますので。ですが、その…臭さは減りますし、汗の量も減ります。」

「まぁ!汗も?!確かにティアラローズ様はあまり汗をかいていませんでしたね!それに生活魔法のクリーンでしたか?あちらは凄く良かったですわ。」

「生活魔法は簡単なのですが重宝しますよ。その…やっぱり汗や汚れはすぐに落としたいですので。」


 チラリとクロードを見て目元を赤くするティアラローズに皆驚く。


「その…ティアラローズ様みたいに良い香りでも…その恥ずかしいのですか?」

「っ!…はい。」

「そうなのですね。では…その…先程は失礼しました。」


 体臭の話だよね。こくりと謝罪を受けとる。


「はぅ。本当に可愛らしいですわ。」


 リリアナ様はくねくねしながら悶える。


「あの、ティアラローズ様はどうしてそのようにスリムなのですか?」


 アイラ様は首を傾げながら疑問を口にする。


「えっと…元々幼い時から抱きかかえられるよりも歩きたかったのもあるのですが…物心ついてからは…その、私はお菓子が大好きなので太らないように気をつけていたのです。」

「まぁ!自主的に動いてましたの?!」


 ヘレン様だけでなく皆もかなり驚いているけど…だって…チラリとクロードをみる。皆もクロードをみる。


「私の周りの方々は皆可愛くてかっこいいので抱っこされるのも恥ずかしいので太りたくなかったのです。今も出来るだけ…その、お兄様やクロードの隣に可愛くいたいので太らないように動いてます。」

「まぁ!婚約者の方のために?!」

「…はい。」


 もともとはね?抱っこが恥ずかしくて歩いてただけなんだけどね。可愛くてかっこいいお兄様やクロードの横に太った姿でいたくなかったんだもん。お兄様もクロードも可愛かったんだよ?!むりむりそんな横に丸々しいのが並ぶとか!でも、お菓子食べたいから散歩増やしたり、夜にストレッチしたりするようになったの。最近では筋トレもしてるけど…恥ずかしい。


「わかりますわ!私も今までは気にしてなかったのですが、ティアラローズ様をみた後では恥ずかしくて…私もお兄様達と婚約してるのですが今は横に並びたくないの。痩せてティアラローズ様みたいにお兄様達の隣に相応しくなりたいの。」

「わかりますわ!私もです。」

「まぁ、ソフィー様も?」

「はい。その…少しでも…体型だけでも痩せたいのです。私も婚約している方がが大好きなので。」


 貴族でもこの世界は恋愛結婚もできるので既に好きな方と婚約してる人も多い。ヘレン様やソフィー様は婚約者の方が本当に好きなのね。魔力の相性で選ぶから合わない方とは婚約しないから惹かれていくのかな。


 その後は皆で婚約者の方について盛り上がりました。どうやらアルフレッド殿下を狙っていた方も居たみたいですが、魔力の相性は皆様普通で、相性の良い私がいて、側室を目指すなんてのも考えられないとまで赤裸々に語られました。

 みんなズバズバ言いたいことを言う性格なのか隠し事は出来ないみたい。アルフレッド殿下やお兄様達みんな格好いいとも話ながらも最終的には何故か私の側にいられるのが羨ましいなんて話しになっていった。


 おかしいな?嫉妬や妬まれたりする方が多いかと思っていたけど…皆魔力相性重視なのかあまり容姿だけでは惹かれないんだって。でも、眺めるのは別だし、親に言われて仕方なくとか…ね。どうやらこの世界の女の子は容姿よりも魔力の相性で、先に魔力の相性が良い方を知っているとそっちの方が気になるんだって。はわわわわ、これがこの世界の考え方なのね。



 



 健康番組って昔からついみちゃう作者です。記憶の内容が間違ってるかもしれないので、へ~…ぐらいで軽く流して貰えたら助かります。ティアラローズ達みたいにまだ幼いと汗ぐらいしか匂いは気にならないよね。年をとると…うぅ。

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