令嬢達と交流する
君影草「キリが良いところまで書いたので長めです。」
今日は令嬢にストレッチを教える日で、すでに令嬢達は朝から私について勉強も頑張っていた。ただ、内容にはついてこれないために完全に見学であったがマナーの授業では共に頑張っていた。
久しぶりにあったリリアナ様は朝から元気いっぱいであった。あまり見えないがエメラルドの瞳をキラキラさせて意気込む姿は少し怖かったけどね。
「ティアラローズ様お久しぶりでございます。」
と、プルプルしながらだがカーテシーを頑張る姿は可愛かった。
話を聞くにマナー重視で勉強してきたらしい。食事も以前お父様と話した内容がちゃんと伝わったらしく少しずつ部屋しているとか。ただ魔術に関してはまだまだ習い始めたばかりだと聞いた。今はお昼も頂き、午後に向けてしばしの休憩中です。
「はぁ~…ティアラローズ様は凄いわ。こんな難しい勉強をされてるだけではなくマナーもキチンとされて…聞きました?王妃様の直々の授業は更に厳しいとの噂を!」
「あ。私も聞きましたわ。上級魔法まで既に使いこなせるまで教えるスパルタぶりとか。」
え?そんなことないよ?驚きでキョトリと固まる。
「先ほど教師の方に確認しましたが既に学園にレベルの勉強内容も半分は終わっていて、このまま行けば学園に入る頃には殿下同様仕事もまかせられるようになるほどと聞きましたわ。」
「まぁ!殿下って、歴代の中でもかなり優秀な方だとか!その殿下と同じぐらい優秀だなんて…流石ですわ。」
今話をされている方々は伯爵家の令嬢方。午前中の勉強見学の許可が下りたのは伯爵家までで、子爵家と男爵家の方々は午後からの訓練のみ。理由としてはアルフレッド殿下の婚約者になれる地位…上級貴族の方のみである。
「ふんっ!婚約者候補にまでなられてるのにこれぐらいできて当たり前ですわ!私もすぐにそれぐらい出来るようになるわよ!新しく素晴らしい教師の方にくるように話をつけましたもの。それに私のように可愛い女の子のほうがアルフレッド殿下も喜びますわ。」
王城での勉強見学は予定よりも令嬢が絞れたらしく今日のみとなっており、事前にリリア様より気を付けるようにと言われたのは今話されたご令嬢ガブリエラ・スタンリー。伯爵家の方で以前からアルフレッド殿下の婚約者にとしつこく話がきており、よく父親ついて王城にまでくる問題児らしい。スタンリー伯爵は野心化で娘を溺愛しており、令嬢自身も殿下を気に入っている為しつこいとの話だったかな。
今日お会いしてからずっと睨まれてるし、正直一緒にいるのは苦痛です。お茶ののみ方もお菓子の食べ方も汚くて見てるのも嫌な気持ちになる。ボロボロドレスに落ちてるのが気にならないのかな~…。
まわりの令嬢達の中でもリリアナ様はマナー重視で勉強した為か一番きれいに食べている。他の方もまだ緊張からかプルプルしながら紅茶を飲んでいるけど頑張っているのが凄くわかるのに…。
何より容姿は誰よりも丸々としていてまだ幼いのにニキビもちらほらある。顔は丸々過ぎて可愛いか可愛くないか元の顔がわからず判別出来ない…今の状態では正直私から見ると自分を可愛いと言うにはきっついかな。この世界丸々してるのが可愛いとか目が細いのが素敵とかはない。美醜の観点は前世と同じだったはずです。
先ほどの発言でガブリエラ様は令嬢達に睨まれているが全く気がついてもいないみたい。
ここにいるのはヘレン・ルーミナス伯爵令嬢、カミラ・スノードン伯爵令嬢、ソフィー・ハルミトン伯爵令嬢、アイラ・スカーレット伯爵令嬢、リリアナ・グレイディ伯爵令嬢とガブリエラ・スタンリー伯爵令嬢である。
ヘレン様は3歳年上で殿下と同い年の女性だが王妃の地位には興味がなく婚約者の方が大好きでその方に相応しくなりたいと参加された方で、カミラ様とソフィー様は一つ年上で、アイラ様は私と同い年の方で元々はアルフレッド殿下を狙っていたが今は親共々諦めて将来王宮の王妃付きの侍女になりたくて参加された。リリアナ様は純粋に私のようになるにはどうすればよいかを知りたくての参加だったかな。ただ、ガブリエラ様はまだ諦めておらず側室を狙うのではなく王妃になりたいようであるとの情報である。事前に希望理由を聞いており、ついでに王妃様の命で内密に調査もされたとか。あ、ガブリエラ様は私と同い年だよ。
ヘレン様はこのメンバーの中では流石年上なだけあり既にキチンマナーを学ばれており体型も一番細い(でもまだまだ丸々)。リリア様の話では年の近い令嬢の中では一番しっかりされといる方だとか。
「あら?ティアラローズ様以上にアルフレッド殿下に相応しい方はいないわ!天使のように可愛らしく、スリムだし、儚げで…はぁ。本当に素敵ですわ。頭も良くて魔術まで優れているなんてティアラローズ様以上に王妃に相応しい方はいませんわ。」
うっとりと私を見つめながらリリアナ様は言っていますがリリアナ様気がついてっ!ガブリエラ様めっちゃ顔怖いからっ!真っ赤になって般若の顔なんだよ?!扇子で隠してもないから丸見えなのにリリアナ様は全く気がついていないのはある意味凄いよね?!わざとなの?!
「午後からの運動が楽しみだわ。私もティアラローズ様のように痩せれるかしら?」
「ヘレン様、いきなり痩せるのは身体に負担がかかり難しいので地道に一緒に頑張っていきましょう。」
ヘレン様が不安そうに話されてますがダイエットは頑張り次第です。にっこりと答えると令嬢達が食いついてきてくれます。
それから私の日常の流れを聞かれて説明していき、なんとか話題を変えてほっとしましたが…ガブリエラ様からはずっと睨まれていました。はう、こわいよ~…。
その後、皆で移動して訓練所へ行き、部屋で運動着に着替える。以前作っていただいたデザインの服を令嬢達の体型に合わせて大きめに作られたものだ。スボンのウエストはヒモで調節できるが、足の長さは違うためにキチンと事前に調節されている。
ついでに着替えはカーテンで区切られており見えないように配慮されているが令嬢の中には個別の部屋でないことに不安があるものもいた。だが、もともと令嬢が着替えるつもりで作られていないし、王城の客室で着替えて移動するには体型のわかるスボン姿で移動することになるのを説明したら文句をいいながらもちゃんと着替えていた。
訓練所には既に数十人の令嬢達がおり、年齢は10歳過ぎている方もいた。そのあたりの方では大部痩せられてるがまだぽっちゃりとされて丸っとしている。
訓練所にはロベルト様をはじめとした騎士達もサポートとして来てくれており、更には令嬢達の家の従者や執事の方々も1人はいて令嬢達と共に教わるようになっている。帰宅しても出来るようにとの配慮である。ついでに私も訓練所にはクロードが来てくれている。
「皆様、本日はお越しいただきありがとうございます。今日はストレッチを覚えていただきます。すでにご存知の方もいると思いますが、この度無理なダイエットをされて身体に負担がかかた方もいるかと思います。ですが、痩せるのは無理なく長期計画で進めていくのが良いかと思います。食事は抜いてしまうと食べた時にリバウンドと言いまして、元の体重に戻ってしまいますし、食べてなかった分、体が蓄えようするために更に体重が増えますので食事はまず徐々に減らしていってまず1人前にするべきかと。そして、身体を動かして痩せていく方が負担なく、痩せていかれます。走ったりはいきなりしますと膝に負担がかかりますので散歩を増やしたり、ストレッチをしたりしてまずは身体を動ける状態にしていきましょう。くれぐれも無理な運動は避けてください。私がお手本でしていきますので真似をしてやってみてください。今回は分からなければ近くにいる騎士の方達がサポートしてくださいます。従者や執事の方達も家に帰られた際に教えられるようにと今回は来ていただいてます。では、はじめますね。」
腕から順番にストレッチを始める。私の真似をしている令嬢達だが恥ずかしいのがもじもじしていたりと全くできてない方もいる。
「きちんと腕を伸ばしてください。恥ずかしがって体が縮まっているとキチンとストレッチが出来ません。ダンスやマナーと同じです。キチンできていなければ醜く見えますよ。」
と、声をかければ慌て腕をちゃんと伸ばし始めた。令嬢達の多くは騎士達をチラチラみて頬を染めていたのは騎士達を意識してるのだろう。ここにいる騎士は始めに教えた近衛騎士で皆イケメンさんだ。ついでに私の隣で一緒にストレッチをしているクロードもイケメンさんな為に視線がかなり刺さっている。うん!流石のクロードだね!なんて呑気に考えているティアラローズだが、大半の視線はティアラローズに向いている。
ティアラローズに憧れている令嬢達だけでなく、従者や執事の男性達は始めてみるティアラローズの姿に魅了されてポーッとしているものもいる。アップにされた銀色の髪さらさらと揺れ光が輝き、ストレッチを教える真剣な金色の瞳は美しい。簡素な服装なのだがティアラローズの美しさは損なわれていない。
座って前屈をする頃には大量の汗を流す令嬢が殆どで、従者達は背中を押す合間でタオルで汗を拭いているのだが尋常ではない量である。しかも体が固く痛いために…
「痛いわ!離しなさい!」
「もぅ!クビにするわよ!」
なんて声も聞こえる。流石にそんなことでクビにするのはどうかとおもうがこの世界の令嬢はこんな感じなのかな~。軽くしか曲げていなかった前屈を止めて手を叩きこちらに注目を集める。
「体が痛いのはそれだけ体が固まっているからです。お腹のお肉があると身体も曲がりにくいです。痛いのはそれだけ筋肉や関節の固まっていて体が痩せにくい身体をしていると考えてください。痩せていけばこのように負担なく曲がるようになります。」
と前屈をしてペタリと胸を足につける。あまりの柔らかさに悲鳴が上がったが気にせず続ける。足を真横にくる程開き前に身体を倒すと更に悲鳴が聞こえた。
「まぁ!そんなに足を開いて恥ずかしくないのかしら?」
ニヤニヤしながらガブリエラ様が突っ込んできたが、この世界では乗馬もスボンならば股がるようにのるし、特に恥ずかしい行為ではない。
「スカートですれば恥ずかしいですがその為のズボンです。」
「まぁ。貴族令嬢ですのにはしたないわ。」
クスクスというよりはニヤニヤと笑いだしたガブリエラ様の言葉に数人の令嬢も釣られるようにニヤニヤ笑いだす。ん~…もともとストレッチをするための場所を用意して頂いて希望者が来ている中で、そのように笑いだすのはどうなのかな?ガブリエラ様も参加する希望を出してきているのにね。まぁ、親が出したのかもだとしても真面目にしないなら来ないでほしい。
「あ、ではガブリエラ様の意見に賛成な方はお帰りください。続きをされる方だけ残られて頂いて結構です。では続きをします。」
「なっ!」
ガブリエラ様は顔を真っ赤にしてプルプルと震えているが正直めんどくさい。沢山の令嬢の方々に騎士の方々まで沢山いるなかで時間をこの方に取る必要性を感じない。
ドシドシとこちらに来られるガブリエラ様は従者の方に後ろから捕まり羽交い締めにされているがバタバタと暴れながら「離しなさい!」っと言っているが、どう考えても王族の方の提供でわざわざ希望者にと開かれたこの場で問題を起こすのはスタンリー伯爵家にとっても困ることだろう。はぁ、困ったな~…。
「やぁ、ティア。なんだか騒がしいね。」
声をかけられてティアラローズが振り替えるとアルフレッドにエドワード、オリーブ、レオナルド、ルーファスと皆勢揃いである。ありゃ?来るって聞いてないよ~??首を傾げていたがアルがこちらまで来る前に立ち上がりカーテシーをする。うん、スカートがないと変な感じだね。周りも皆礼をするがガブリエラ様はパクパクと口を開け示しながら真っ赤になったまま礼をしていなかったが、従者の方に言われて慌てて礼をする。
「急に失礼したね。ほら、頭をあげて。急に来たのだし気にしないでくれ。ティアに始めての講師としての会だからね。こっそりみていたのだが…目に余ってね。」
ガブリエラ様を見ながら言うとガブリエラ様付きの従者は真っ青になっている。ガブリエラ様はニコニコと嬉しそうにしていてアルの言った意味を分かっていないみたいだよ~。ついでに私の腰に手を回さないでください。いや、身長差的に腰よりうえだけどね。ほら~…ガブリエラ様に睨まれたじゃないですか~…
「殿下。すみませんが汗をかいているので離れてください。その…汗の匂いが…」
「ん?ティアはいつもいい匂いだよ?」
ぴぇ?!頭を嗅がないでくださいっ!!!慌てて全身にクリーンをかける。
「ティアなら気にしなくて良いのに。」
「いえ。人前ですし、普通に恥ずかしいです。」
「じゃぁ二人の時にだね。」
なんてことをしてくれるんだ。ストレッチでは余り汗をかいてはいないけど緊張から変な汗はあきてるのです。ニコニコしながら言ってますが臭いを嗅ぐのは止めてほしい…。
「アルフレッド殿下。私に会いに来てくれたのですか?とっても嬉しいですわ。」
え?なにいってるの?
ドシドシとこちらにくるガブリエラ様にアルは眉を寄せる。腕に抱きつこうされるがサッ!と避けている。ついでにお兄様達も距離をとる。
「まぁ!恥ずかしがらなくてもよろしいのに。」
「いや、遠慮するよ。」
身体をくねくねさせながら照れるようにしているがそんなガブリエラ様は汗でびちゃびちゃだし、かなり汗臭い。正直同性同士でも抱きつかれたくない。
他の令嬢達は汗や臭いが恥ずかしいそうにしているのにガブリエラ様は気にならないのかな?何人かの女の子は従者達に私の様にクリーンをかけるようにはなしているのを見て「殿下。」と声をかければ頷かれたので全員にクリーンをかける。わぁ!っと声が上がった。
「して。君は帰られて結構だ。」
「まぁ、なぜ私が帰らなくてはならないの?」
おぉ…アルめっちゃ怒ってない??いつもより声が低いよ~…。そんなアルフレッドに気がつかないガブリエラは首を傾げる。
「ティアを笑い、邪魔をする君にティアの指導を受ける必要はない。」
「あら?あんな風にはしたなく足を開くのがおかしいのですわ。」
「…真面目に運動をしていてはしたないことがあるかっ!ストレッチは痩せるためだけではなく、怪我を防止や身体の疲れを残さないためにしているのだ。そもそも身体を動かす為の準備運動に過ぎない。」
「あら?ならする必要ありますの?」
え~…聞いていなかったの?理解できてないのかなにも考えていないのかガブリエラはキョトンとしている。アルフレッドは疲れたようにため息をつく。
「無理に痩せようとする令嬢達の為に母上が提案して開いた集まりだ。魅力的なティアの体型を目指す令嬢が無理なダイエットをはじめ、急な運動をしたりと身体を壊す恐れがあったから開かれたのです。」
「まぁ、そんなガリガリ娘の何が魅力的なのかしら。胸だってないではありませんか。私の身体の方がポヨポヨで気持ちいいですわよ。」
ニヤニヤしながらガブリエラはティアラローズをみながら胸を寄せるように腕を組む。いやいや、ガブリエラ様のはただの太りすぎだよね?!胸も女性の胸ってよりは太りすぎでついた脂肪でお腹も胸もわからないよ。え?もともと18禁ゲームだからこの年で身体で誘惑とかないよ。
「「「「「いやいや、君のはただの太りすぎだろ。(です。)」」」」」
うわ~…アル達我慢でかなくて声に出しちゃったよ。しかも、アル達だけでなく騎士の方も何人か口に出てたよ。もちろん口には出てないがここにいた男性達は皆思ったことである。
「まっ!失礼な!私を誰だと思っているのよ!未来の国母よ!」
「いやいやいや、君が国母になることはまずない。私にはティアがいるからね。」
「まぁ、本当にアルフレッド殿下は照れ屋さんね。」
アルフレッドが我慢できず全力で首をふり嫌がるがガブリエラは持ち前のポジティブ思考でスルーする。
「そもそも君は分かっているのか?ここにいる私の側近達は皆君よりも位が高いのだよ?同じ伯爵家でも家柄には差はあるからね。それにここにいる騎士達も皆伯爵家以上のもの達だ。」
「それがどうしたの?私はアルフレッド殿下に妻になり、国母になるのだから私が一番よ。」
「そもそも私にその様な話し方をする時点であらえない。なにより、私は君に名前で呼ぶのも許してはいないし、名乗られてすらいない。その様にブクブクして自己管理すらできぬものに私の妻になる資格はない。まず、最低限のマナーから学び直してこい。」
「???」
「もう君はこの集まりに参加しなくてよい。」
「まぁ♪やっぱり私がこれに参加する必要はなかったのね!ここにいては日にも焼けちゃうし失礼するわ。次は目一杯着飾ってくるわ♪さ、帰りますわよ!」
殿下にきちんと挨拶をすることもなく真っ青からは真っ白な顔をした従者と共にガブリエラは笑顔で去っていった。
青筋を立てたアルフレッドとドン引きした皆を残して…。
参加した令嬢達は年上も多くいたのでマナーに関してはお茶会などにも参加するために既に習っている。ティアラローズと同い年の方もティアラローズに憧れている頑張ってマナーを習った為にガブリエラの態度に悪さは理解できています。ついでに、ガブリエラと共に笑ったもの達も流石に王族に対してあればやばいとは理解できたのであった。
ガブリエラは父や母に溺愛されており、兄弟達からも甘やかされてきた為に本気で自分が一番可愛いと思っていて、両親から「ガブリエラは未来の国母になる子だ。可愛いガブリエラは殿下の妻になるんだよ。」っと幼い時から言われてきた為にそれを信じている。ついでに勉強も全くしていらず、マナーも軽く聞き流した程度と真面目にしていないために王族相手でも失礼な態度だったのです。
ついでにすぐにスタンリー伯爵には連絡がいき、娘はきちんとマナーを学ぶまではガブリエラが王城に連れてくることを禁止された為に頭を抱えるのであった。ついでに王城でのお茶会への参加も禁止されて憤怒したが、アルフレッドへの口調や態度を聞き真っ青になったとか。




