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ストレッチ



君影草「きりがよいのですこし短めです。」



 只今、ティアラローズである私は何故か訓練所にいる。


 いや、理由は分かっているが何となく現実を受け止めたくないのである。私は今は伸縮性のあるシンプルな黒いスボンにシャツを着て髪はアップに纏めている。首もとは苦しくなく、ボタンではなく飾りヒモがついている。中には黒色のスポーツブラを着ている。全く成長していないので必要か怪しいが、胸が見えないための処置なので良しであろう。

 ついでにこの世界にはワイヤーのある補正のブラジャーはないらしい。夜会では胸元まであるコルセット型の下着がメインで、あとは簡単はノンワイヤーのブラジャー…ほぼ肩ヒモでささえてあるタイプのチューブトップブラで胸元もヒモで調節するタイプなのだとか。伸縮性のある生地がやっと手に入った為にスポーツブラタイプなら作れるとリリア様がはしゃいでいた。ついでにカップはないらしく、刺繍やフリルなど対策してたりするらしい。きちんとしたブラの作り方をリリア様は知らない為に作れないらしい。私もよく分からない。「背中のホックを作れればいけるのでは?」とは話したがどうなったのやら…。

 ついでに、年齢的にスポーツブラが透けるかも?なのは気にならない。と、いっても真っ白ではなくベージュのような色で、びしゃびしゃにならない限り透けない生地なのは確認済みだ。汗ぐらいなら大丈夫なのは自宅で確認した。


 ついでに、騎士達は普段の訓練中も騎士服である。所属で騎士の制服は分かれており、白は近衛騎士の第一部隊。赤は第二部隊。青は第三部隊。緑は第四部隊。黒は見習い騎士となっている。ついでに表彰式や夜会の正装の騎士服とは別の日常用の服である。騎士には色々な状況での種類の騎士服があるらしい。ついでに上の服を脱ぐとシンプルなシャツで、首元のヒモ飾りの色が分かれている。訓練中には脱ぐ場合もあるが、仕事中常に長袖の騎士の服なのは暑そうだよね。


 ついでに今私の前にいる近衛騎士団長のロベルト・クロッカス様はきちんと長袖の騎士の服を着ていたためにそんなことを考えてしまったのだ。うん、暑そう…。今夏前だけど流石に長袖は暑いよ?


「ティアラローズ嬢、今日はよろしくお願いします。」

「「「よろしくお願いします。」」」


 ロベルトの挨拶に会わせてビシッ!と姿勢良く正されられ挨拶されたのは近衛騎士の第一部隊の皆様である。ここにいるのは30人程の一部らしい。リリア様が転生者と知っておられる方達で特に信頼の置ける者達らしく、万が一にも私が転生者とバレても危険のない方々らしい。ロベルト様に関しては気にしなくてよいのが助かる。


「今日はこちらのティアラローズ嬢が我々にストレッチを教えてくださる。怪我の予防にもなるためしっかりと覚えるように。リリア様から指示だ。しっかりと学ぶように。」

「「「はっ!」」」

「ティアラローズ嬢挨拶をお願いします。」


 うぅ…なんでこんなことになったの?ティアラローズは内心しくしく悲しみながらもにっこりと笑い挨拶をする。


「ティアラローズ・アリウムと申します。今日はよろしくお願いいたします。」


 ティアラローズが笑顔で挨拶をすると「可愛い。」「小さいな。」「天使だ。」「だが、大丈夫なのか?」「王妃様の指示だ。あの方のご推薦なら確かだろう。」などとぼそぼそ小声で話してる騎士達はロベルトに睨まれて口を閉ざす。


「…このような幼い私からでは不安な方もおられると思います。ストレッチは運動前の準備運動で体のスジや筋肉を痛めないようにの予防にもなります。できれば皆様にもストレッチをしていただけると嬉しいですが私からの強制ではありません。まずは皆様もしてみてからからだの具合などから考えて頂けると助かります。」


 いきなり7歳児に教えられてやれと言われても嫌だよね。実践あるのみだよ。


「では、まず腕から…いっち、にっ、さん、し、ごう、ろく、しち、はち。」


 と、腕から順番に伸ばしていく。騎士達も真似をするが全体的に皆体が固くないかな?


「いででででっ!!!」

「うっ。」


 等とあちらこちらから聞こえる。


「え~と、無理のない範囲でしてください。」


 ついでに沢山の騎士がいるので、私は訓練中に訓練内に声が聞こえるように拡声器…マイクのような魔道具があるのだがそれは使わずに魔法でしている。ついでに私の魔法の訓練にもなるからね。


「次は上半身を前に倒します。膝を曲げないでように気をつけてここを伸ばしていきます。」

 

 太ももの後ろをやふくらはぎの後ろを触りながら説明するが、何故か周りが静かになった。あれ?っと思い顔をあげると皆口を開けてポカーンとしている。


「どうかされましたか?」

「いや…体はそんなに曲がりますか?完全に折り畳まれてますよ?」


 首を傾げているとおずおずとした感じでロベルト様が聞いてきた。そう、ティアラローズはまだ幼い上、ストレッチをずっとしていたのでかなり体が柔らかいのである。地面に手のひらが届くどころが腕まで曲がる。


「???固くなければ普通かと。体は伸ばさなければ固くなりますし、関節周り…股関節なども固くなります。柔らかいと…よっ。ほら?」


 ティアラローズは股関節の分かりやすさを見せるためにYの字バランスを取る。ついでにバランス能力も高いので普通に体が揺れたりもしない。


「「「えぇ~…」」」

「ついでにまだ広がりますよ?」


 そのまま腕を足に回して足を引き寄せてIの字バランスの様になる。


「「「えぇーーーーーっ!!!」」」


 もう、訓練所からは悲鳴に近い叫びがする。ん~…そんなに驚くことかな?前世の知識では新体操などする方は柔らかかったし、運動する人ってまぁ柔らかいよね?


「ストレッチを頑張ればここまでは無理でも普通にこのぐらいまでならいけるかと…。」


 そういってYの字バランスに戻し、その後普通に足を戻した。


「え?本当ですか?」

「はい。Yの字バランス…今さっきのは片足立ちになるのでバランスもとらなくてはいけませんが、前屈…え~と…前に体を倒すぐらいならストレッチを頑張ればいけます。体が柔らかいと怪我も減りますよ。」

「なるほど。体が柔らかいと他にはどのようなことが出来ますか?」

「え~と…。」


 とりあえず、側転やバグ転をしてみる。うん、前世ではしたこともある知識だったが今世でもいけるね。良かった。


「「「えぇーーーーーつ!すごっ!!!!」」」

「え?普通に騎士様達なら出来るのでは?」

「「「いやいやいや!無理ですっ。」」」


 え?無理なの??


「確認ですが、身体強化は使われてますか?」

「いえ。体の筋肉のみです。身体強化を使えばたぶん色々出来ますよ?もしかして、今ぐらいのでも身体強化を使うのですか?」

「…はい。」

「あ~…では、身体強化なしに出来ると身体強化した際には更に今までより凄く体が動くかと。ついでに体が柔らかいと受け身とかもとりやすくなるかと、」


 まじですか~…魔法があると弊害があるのね。確かに身体強化すれば走るのも早いし、ジャンプ力も上がるし、力も強くなる。なるほど…この世界は魔法による力任せな体の使い方なのですね。


「よし。皆ストレッチをやろう!!!!」

「「「はっ!!!!」」」


 ロベルトだけではなく、騎士隊員達の目は輝いている。実は皆、かなりの頻度で怪我をするだが、それが予防される上、魔法を使わなくても体が動けばそれだけ魔力を他に使えるということはそれだけでも危険は減り、攻撃の手段も上がるのだと理解したのだ。


「あ。運動前にすれば体を痛めにくくなりますし、運動後にすれば筋肉痛も酷くなりませんよ?あと、入浴後にすれば体が柔らかくなりやすいです。しっかり体を解して寝れば眠りも深くなりますし、翌日の疲れも違うと思います。」


 筋肉痛は治癒出来ないし、少しは違うとおもうよ~♪むしろ、今までストレッチをしようとするのが腕ぐらいで、あとは手足をブラブラするぐらいのこの世界がおかしいよ。魔法に頼りすぎ。


「皆、実践するように!よいな!」

「「「はっ!」」」

「では、続きをお願いします。」

「「「お願いします。」」」

「…はい。」


 なんか迫力は凄いよ…。おかしいな…はじめより私を見る目が怖いのは気のせいかな?

 尊敬の眼差しを向ける騎士達なのだが、体格差もあるため恐怖を感じるほど圧倒されるティアラローズなのであった。


 そのままストレッチを続けたが騎士達の余りの固さに驚くより呆れるティアラローズと、ティアラローズの体の柔らかさに驚き憧れる騎士達なのであった。ついでに座って前屈するときに背中をおす隊員は痛がる隊員をみてついニヤニヤしてしまう場面もあった。うん、気持ちは分かるよ。ただ、あなたも後からされるからね。


 それから、数日続けた隊員達は筋肉痛な違いに驚き、更には訓練中の細かな怪我や痛みが減り更に驚かされることになる。

 ストレッチの検証が行われ、効果が出てきた為に騎士団全体でされるようになった。近距離での戦いを得意とするものはより効果を実感してティアラローズを崇拝するように見るようになるのだがそれはティアラローズの知らないことであった。

 ストレッチをすることにより怪我が減った為に騎士団で使われる回復薬も減り予算も他に回せるようになり備品なども新しくなったり、ティアラローズが使用している伸縮性のあるシャツを購入する隊員も増えた為に騎士達の着る訓練時のシャツやスボン等伸縮性のある生地が使われるようになったのであった。

 ついでに、リリアの発案によりトランクスタイプであった男性用の下着はボクサータイプなども作られるようになったとか。輸入品の生地の中にはゴムのような素材もあったのだ。それにより女性用の下着も種類が増えていったのだが、七歳のティアラローズが知ることではなかったのだった。


 





 まさかの身体強化の使われ方のせいで元となる体を疎かになっているのである。怪我は魔法で治るために筋肉痛以外はすぐに治癒してしまうのが問題であった。実は光魔法で治癒ができるが、水魔法でも軽度であれば治癒が出来る世界なのだ。体の流れをよくして活性化させ簡単な傷や痛みは治せる為に魔法による治癒は一般的なのであった。光魔法では大怪我などのもある程度治せるが、内臓や四肢の欠損を治せるものは現在いない。止血をして治るのを助けるイメージだ。

 なので、軽い怪我ぐらいであれば魔法で治すし、治癒の魔法が使えないものも回復薬などで治す。その為に軽い怪我であれば怪我をしないために…との考えが少ない世界なのだ。


 あと、身体能力的には前世よりも結婚なども早いために体の作り自体もすこし早めに設定しています。前世での体の動かし方を知っているためにティアラローズは早くからかなり体が動く子だと考えて貰えたら助かります。

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