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後日の驚愕…ウィリアム視点



君影草「誤字報告ありがとうございます!」



 御披露目パーティーが終わりいつもの日常になるかと思いきや王城では国王であるウィリアムに続き、ティアラローズの父であるリチャードは頭を抱えていた。


「ティアはホントに何をしでかしたのだっ?!」

「ですから、私の方でエドワードにも確認を取りましたが先ほど説明した通り、ティアはマナーや教育を教えただけです。殿下から見てもそうだったのでだろう?」

「だかっ!たがな!あの我が儘でどうにもならぬ令嬢達がこぞってマナーを学び、口調を改めるようになり、勉強に励み、更にはダイエットだぞ!?ただただ、マナーについて教えただけで納得いくか?!」

「うちの娘は可愛いからな。憧れるのも仕方あるまい

。」

「ティアが可愛いのは分かっておる。憧れるのも分かるまかさ7歳にしてここまでの影響力があるとは思わぬだろ?!」

「まぁ…確かにな…。」


 頭を抱えるウィリアムだがリチャードもアリウム家に来た数々の手紙を思い出し遠い目をする。

 そう、あのパーティーにいた貴族令嬢達はティアラローズと会話をしたものだけではなく、ティアラローズがリリアナ・グレイディと話をしてる時に見ていた令嬢達は皆ティアラローズへ憧れ、翌日には真面目に勉強をするようになりダイエットまで始めたのである。

 それに対する感謝の手紙がアリウム家にだけではなく、何故か婚約者候補までであるにもかかわらず陛下にまでも届いている。ただ、内容が問題になのだ。

 

 大体の手紙の初めは貴族令嬢達が進んで勉強をして我が儘を我慢するようになったことを感謝する内容である。実は毎年御披露目パーティーでマナー不足が問題となっており、問題になったことでやっと少しマナーを頑張って習おうとする令嬢がごく僅かに出てくるようになるのだ。まぁ、大体は嫌がり、やらないために頑張って勉強させようと親や兄弟が必死になり無理やり少しでも教えていく感じなのだが、今年は令嬢達が自ら頑張って勉強をしはじめたのだ。ただ、問題が慣れ親しんだ口調がなかなか治らないことや女性も少ないために見本になる教師がなかなか捕まらないこと。何よりも令嬢達の憧れであるティアラローズ様をみて学びたいと令嬢達が必死に親に頼み込んでるのだ。

 通常親であるアリウム家にだけティアとの交流を求むのは分かるが、私がティアと親しくしているのを理解している貴族からは王城でもティアと交流をできる場を作る…遠回しにティアを見本として令嬢達に教育をしてほしいとの内容が来ているのだ。それが、まさか今までアルフレッドの…王妃の地位を狙っていた家からも来ておるのだ。しかも、内容が王妃が無理なら側室に…ではなく、ティアが王妃となった時の側仕えのメイドとしてのアピールが半端ないのである。令嬢達自身がティアラローズを見た後では王妃を狙いたくはなく、側室も嫌がっておりティアラローズ付きのメイド希望なのだ。調べさせれば、ティアラローズにマナーに容姿が勝てるはずがないことやアルフレッドにティアラローズより愛されると思うのかを父親に対して怒ってきた令嬢もいたらしい。しかも、父親もティアラローズを見ては無理だなと素直に納得して、娘をやる気にさせてくれて、娘が憧れるティアラローズを次期王妃にとの声が高まってるのだ。寧ろ、本人達の気持ち云々の前にティアラローズを王妃にするためにも婚約者候補から婚約者へと移行するべきだとの声が増えているのだ。

 ティアラローズに対して政略結婚が出来ない為、何とか息子との交流をさせたいと悩む親達がお茶会を開くので来てくれないかとの手紙がアリウム家には来ている。令嬢とのお茶会で息子も紹介してティアラローズと交流をさせて恋愛へと、と企んでいる貴族がかなりいると、情報が多く集まっている。


「7歳でこれではこの先どうなるのだろうな…アルフレッドにはマジで頑張って貰わねばならなくなったし…あぁぁぁぁぁあ、今更ティアに息子も婚約者にしてくれなんて言えないだろ?!」

「そうだな。殿下の場合はもしもの可能性もあるからな。私は絶対に学園卒業までは賛成はしない。ティアも殿下に惚れれば別だかな。むしろ、王妃にならなくても良い。我が家にずっと居てくれる方が嬉しいからな。…それにしても次期王妃の地位を狙うやからから反感を買う可能性を考えていたのにまさか敵であった者達を味方にしてくるなんて流石に思わなかったな。」

「…全てではないが減ったことは良かったな。しかも味方に変わったのが大きいな。」


 そう、ティアラローズの年に近い令嬢の親はティアラローズを推す側になった。ただ、アルフレッドの年の令嬢やその上の令嬢達は諦めていない。丁度ティアラローズとグレイディ令嬢との会話を見ていなかった者やアルフレッドにベタボレしてる令嬢だな。


「ふむ。とりあえずこれからティアは王妃教育だけではなくお茶会を増やすしかないな。」

「こちらはどうしますか?」


 リチャードに渡された手紙を見ると…はぁ、これをどうしろと…。内容はティアラローズに憧れた令嬢がダイエットの為に食事を食べない等の内容だ。食べる量を減らし運動をすれば良いのだが素直に令嬢はいうことを聞かないらしい。何よりもこの年齢の令嬢達がティアラローズの様に細いことがなかった為にどうすれば良いのかが親たちもわからないのだが…どうすればティアのような体型になるのかを聞かれてもティアは今までずっとスリムである。痩せたわけではなく太っていないのだ。しかも、リチャードからの指示ではなくティアラローズ自らで動いているので分からないのだ。


「う~ん。すまないがティアに相談してみてくれないか?もし場所が必要ならこちらが用意しよう。」

「わかりました。」

「話しは終わりましたか?」


 リチャードとの会話が一段落するとすっかり存在を忘れていた宰相であるゼノールが話し掛けてきた。


「なんだ?」

「ティアラローズ嬢の影響ですが調べる限りデザイナー達まで影響を与えてるみたいですよ。」

「は?」


 なんだそれは?


「どうやらパーティー会場でティアラローズ嬢が着ていた服のようにリボンを少なめで刺繍を中心部に品の良いデザインの服が人気が高くなり注文が殺到しているみたいです。」


 なるほど。あの毎回ピンクでゴテゴテした服をやめる令嬢が増えたわけか。


「ついでに、下町での噂の天使はアリウム家の令嬢ではないかと話がまわってるみたいですね。帰った令嬢達が使用人達にティアラローズ嬢の特徴を話した為にそこから下町でも噂が広がったみたいですね。私の調べた情報では噂の天使はアリウム家のご令嬢であるとの話題がどこに言っても聞くみたいですよ。」

「なんだそれは?」


 噂の天使とは?ウィリアムは意味が分からず眉間にシワが寄る。


「ウィルは知らなかったのか?うちの娘は下町が好きでな。王妃教育を受ける前までは息子達と下町に遊びに言ってたんだ。」

「ついこないだは私の息子のオリーブがティアラローズ嬢と下町でデートをしたのですよ。ティアラローズ嬢は下町では商家の娘のような服を着てますが大変可愛らしくて、ティアラローズ嬢の寄る店は人気店になることから『幸運を運ぶ天使』と言われてるのですよ。」

「は?」

「しかも、素性が分からない状態でありながらも平民達は商家の娘ではなく貴族令嬢のお忍びと分かりながらもティアラローズ嬢の優しさに心を打たれて『天使を見守る会』と呼ばれるファンクラブまで出来ているそうです。」

「…ティアにどうがんばって商家の娘の服を着せようが、平民の一般的な服を着せようが平民には見えないだろう…。なんだそのファンクラブってのは。」

「天使であるティアラローズ嬢に宜しくない娘や女性は近寄らせず、素行の悪い男性等も近寄らせないように誘導してティアラローズ嬢と出会わないようにしたり、ティアラローズ嬢がまた下町に来てくれるように安全を守り、心ゆくまで楽しんで貰うための会ですね。」


 驚愕の顔で固まるウィリアムだがゼノールの話しはまだ続く。


「その天使がアリウム家の令嬢と判明してからは元々人気のあるアリウム家ですが更に人気が高まり、そこから令嬢達も天使がティアラローズ嬢とわかり、天使が着ていたデザインの服まで真似する令嬢が増えてるそうです。そして、下町では既に殿下の婚約者候補の話しは婚約者となっており、次期王妃となられる方とまで話が広がり、民は喜びで祭りのような状態にもなっているそうです。」

「…正式な発表でもないのに祭り騒ぎに…か?」


 祭りでは騒ぎすぎた民が怪我をしたりなどあるが、今は警備を増やしたりしてるわけではない。巡回する騎士を増やすべきか?


「そうですね。天使は次期王妃になられるお方だ!この国は安泰だ!と、大騒ぎですが、問題を起こせば天使に迷惑がかかると皆節度をもち、昼間には『天使を見守る会』のメンバーが騒ぎすぎないように声をかけており、夜も住人達が自ら互いに声かけをして騒がないようにしているみたいですね。寧ろ、今までよりも治安は安定してますね。」

「ティアはどれだけの影響力があるのだ…なぁ、もし王家がティアを逃した場合どうなる?」


 アルフレッドがティアラローズと結婚出来なかった場合、もしくはティアラローズにフラれたり、試験の際になにか問題が起こりティアラローズに危険が及んだ場合…かなりやばいのではないか?

 ウィリアムは顔色悪くなりながらゼノールに確認する。


「王家の人気は確実に落ちるでしょう。もし、ティアラローズ嬢に危険が及び…そうですね。小説のような展開にでもなれば反乱が起きるでしょうね。どう考えても冤罪だと思われるでしょうし、ティアラローズ嬢が問題を起こすことはないでしょうから学園にいた場合見ていた令嬢や子息たちからも反感を買うことになるかと。もし、ヒロインが魅了魔法の使い手でも対策されてる現状で学園の皆に魔法をかけることは難しいでしょうし、魅了がかかってるかかかってないかは貸出魔道具で分かるようにはなってるので教会にすぐに解除にいくように指示はだしてあるので、もし殿下に魔法がかかりティアラローズ嬢を危険に晒した場合どの様な反感を買うかは想像できませんが…今のティアラローズ嬢の人気を考えてもかなり大変なことになるのは確実ですね。」


 アルよ…お主の想い人は想像以上の大物だぞ…。お願いだからなんとかティアの気持ちを射止めてくれ…。私もティアを娘に欲しいんだ…うぅ…。

 




 

 



 ヘタレなウィリアムはやはりティアラローズに婚約者候補から婚約者への変更を頼めないのであった。ティアラローズを危険に晒したくないし、ティアラローズにきらわれたくないしと完全にアルフレッド任せとなるのであった…。

 ついでにアルフレッドも今の話を聞きティアラローズのあまりの人気に頬が引きつるのはしかたなかったことであろう。まさかのプレッシャーである。だが、それだけティアラローズが人気なのだと燃え、頑張ってティアラローズの心を射止めると決意するのであった。

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