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御披露目パーティー(4)


君影草「毎回誤字がありスミマセン。誤字報告本当に助かりますっ!ありがとうございますっ!!」



「さて、ティアは疲れたみたいだしお菓子でも食べるかい?」

「はいっ♪」


 やった♪お菓子だ~♪っと目をキラキラさせるのを見てアルフレッドはへにゃりと表情を崩した。


「では、あちらが空いてますね。行きましょう。」


 オリーブに言われて椅子とテーブルがある方を見るが…チラリとお菓子を見る。座るってことは自分で選べないのかな?キョロキョロと周りを見ると女の子達は執事や男の子達に取っ手きて貰ってる…え~…男の子達は自分で選んでるし確か習ったのだと自分でお菓子を取ってもマナー違反にはならない。むしろ、女の子はなんで男の子達をあんな風にしてるの???むぅ、見てて嫌だな~…。

 その男の子達は自らの婚約者に取ってきてるのであるが女の子達のご機嫌とりの為でもあった。ティアラローズに見とれていた為に少し気まずくていつも以上に進んで動いていたのであった。その様なものは爵位が低く、魔力の相性からの政略結婚で親から女の子の機嫌を損なわないように言われているのである。


「お兄様。」

「わかったよ。一緒にいこ?」


 詳しく話さなくても解ってくれるお兄様流石ですっ♪


「ん?待っていてもいいのだよ?」


 お兄様以外は首を傾げているけど…むぅ。


「ふふ。大丈夫だよ?ティア。お菓子を選びたいんでしょ?」

「…はい。皆と選んで好きなのを食べたいです。折角のパーティーなのにいつもと同じように頂くなんてつまらないです。」


 拗ねたようにしょんぼりするティアラローズを見て皆真っ赤になる。ティアラローズがこの様に拗ねるのは滅多にないのである。エドワードは見たことはあるが、見慣れない殿下達は挙動不審である。ついでに、周りの子供達だけでなく、給仕の為にいる執事達までティアラローズを凝視しているがティアラローズは気がついていない。


「んんっ!わかった。なら皆でいこう。」


 その言葉にぱぁぁぁぁあ♪っと一気に笑顔になったティアラローズの可愛さを見てあまりの衝撃から顔を赤く染め、祈るように手を胸の前で組む者や更には鼻血を出したものまでいた。「可愛すぎる。」「天使様だ。」「あ…う。やべ。鼻血が…。」「はぁ、きれい。」などと周りがザワザワしているがお菓子で頭がいっぱいのティアラローズはやはり気が付かずにルンルンとお菓子コーナーに移動して、皆で和気あいあいとお菓子を選び合いテーブルへ移動するのであった。ついでに、今日はパーティーなのでちゃんと椅子に座って自分でお菓子を食べることができたのであった。


 ふわ~♪沢山種類があってちょっと迷ったけどマカロン2つ、クッキー二枚、ショコラケーキ、イチゴケーキ、チーズケーキ。ケーキは可愛らしい食べやすい小さなサイズ♪クッキーはジャムクッキーとバタークッキー。席につくとオリーブが執事に指示をだして紅茶を持ってきていただいて、ハチミツとミルクを入れて~♪いただいます♪ん~っ!!!おいしっ!!!バタークッキーでも家のと王城ではやはり味が違う。リリア様とお茶をする時に頂くけど王城のバタークッキーも美味しくて大好き♪ジャムクッキーも美味しい♪紅茶のハチミツは少なめにしたから飲むと甘すぎなくてでもハチミツの香りが良くて…はぅ、おいし~♪よし、次はマカロン食べて~♪ケーキかな♪


 ルンルンで食べるティアラローズを皆ニコニコと眺めながら紅茶を飲む。ケーキなども持ってきているがお菓子を食べ始めたティアラローズが疲れたからか?いつも以上に美味しそうにうっとりしながら食べてる為に目が話せないでいた。

 ただルーファスだけはモグモグとかなりの量のクッキーを食べながら眺めていた。実はルーファスはティアラローズ並みに甘いものが好きなのである。とりあえず、手当たり次第全種類のクッキーを2枚ずつ取ってきていたルーファスは1つのクッキーがいつもと違い塩が縁に付いてあることに気がついて執事に追加でそのクッキーを頼んでいた。ついでに、ティアラローズを見つめているがアルフレッド達は会話をしているが、ティアラローズの耳には入らない。いつものことなので皆気にしていない。ついでに、追加で持ってきて貰った塩クッキーは甘さ控えめでアルフレッド達にも食べやすく盛り上がっていた。どうやらリリアが料理人に伝えて作って貰った新作である。この世界のクッキーはシンプルな型抜きクッキーや絞りクッキー、ジャムクッキー、ココアクッキーなどはあり下町等では砂糖を減らして甘さ控えめな素朴なクッキーはあるが、塩クッキーはなかった。食べれないわけではないがあまり甘いものを沢山は食べれないアルフレッドからティアラローズとのお茶の際に食べやすいクッキーがあれば…的な話から思い出されて作られた塩クッキーであった。貴族のお菓子は砂糖もバターも沢山使い甘いものが多いのでアルフレッドのような甘さが少なめを好む者には食べやすかったみたいである。ついでに普段ティアラローズとのお茶の時間にはアルフレッドは甘さ控えめなスコーンを良く食べている。


 ついでに座っているのは丸いテーブルでティアラローズから左回りにエドワード、オリーブ、ルーファス、レオナルド、アルフレッド。アルフレッドの隣にティアラローズが来るようになっている。

 1通り食べて落ち着いたティアラローズはやっと皆が食べてる塩クッキーに気がついた。あれ?見かけないクッキーだ~…。皆食べてるってことは美味しかったのかな?っと思い取りに行くか悩んでたらエドワードがティアラローズの口元にクッキーを持ってきた。


「甘さ控えめで周りに塩がついていて美味しいよ。あーん。」

「あむ。…ん!」


 美味しいっ!と、コクコク頷きながらモグモグしている。


「母上に相談して甘さ控えめで食べやすいクッキーを料理長に頼んで作って貰ったんだ。」


 なるほど、前世の知識からですね。確かリリア様は料理やお菓子は前世では簡単なのしか作ったことがなく市販のものばかり食べていたから再現しようとするとレシピを知らなくて料理長に相談して頑張って作って貰ってるんだったかな。


「なるほど。アル…ブレッド殿下は甘いものが苦手でしたね。」

「あぁ、食べれないわけではないが得意ではないんだ。幼い時には普通に食べれたんだが最近はあまりね。」


 苦笑いを浮かべるアルだけど確かに成長してから甘いものが苦手な男性がいると知識にある。ブラックコーヒーを好むものは男女問わずいたし、好みの問題だろうけどこの世界では確かに甘いものは多いが塩っけのあるお菓子は見ないかな。そういえばクッキーはあるがクラッカーはおやつでは出てこない。お父様がおつまみにワインを飲みながら食べていたのはみたけど…その時もチーズやハムとかがおつまみだったような?前世の知識に甘さが少ないクッキーが確かあったはず…ん~…


「確か黒胡椒やハーブが入ってるものがあったような…」


 考えていた言葉は小声であるがつい出てしまった。あ、危ない危ない。前世の知識は目立っちゃダメなの。転生者ってばれちゃ…ふぇ?!

 急にアルフレッドに手を握られたティアラローズはびっくりして顔をあげると嬉しそうに目をキラキラさせてるアルフレッドの顔があった。


「ティアのお菓子は美味しいよね。私もそれを食べてみたいな。」

「えっと…分かりました。作ってみますが美味しく出きるか分かりませんよ?」

「もちろんだ。責任をもって私が食べるよ。」


 いやいや、どこに試作品…いや失敗作かも知れないものを王子に食べさせるですか。困ったな~…っと皆に視線を向けるが、皆の目もキラキラしていた。あれ~?


「ふふ、普通のお菓子も美味しいですが楽しみですね。」


 ニコニコと嬉しそうにしているオリーは確実に食べる気ですね。


「黒胡椒がクッキーにはいるの?面白そう♪おいしいのかな?♪」


 楽しそうにワクワクしているレオ…えっと…面白いのかな?あー。確かに普段食べないものに挑戦するのは楽しいのかな?ただ、美味しいかは好みかと思う。


「ティア。心配するな。失敗作は俺が食べるから気にせず作っていいよ。むしろ、俺も一緒に作りたい。」


 最近男らしくなってきたルーファスだが、甘いものもご飯も大好きな食いしん坊さんだ。最近では私が料理していると厨房にきて作るときもあるほどだ。ルー用のエプロンが我が家にはある。どうやら騎士は遠征などで夜営をする時に料理をすることもあると知ったらしく、出来れば美味しいのが食べたいと料理に興味を持ったらしい。ついでに、ルーファスは今は王城で見習い騎士として訓練を受けている。見習い騎士は夜営訓練もあるらしく、それがはじまるまでに少しは料理に慣れたいと家でも練習してるとか。この国には女性騎士はおらず、騎士は男性ばかりでそれなら甘いものが苦手な方は沢山いそうだ。クッキーのように保存がきき、手軽に食べれるものは夜営時だけでなくても喜ばれそうかな。


「ティア、諦めてみんなに作るしかないね。僕も最近は昔より甘さを控えたもののが食べやすくなってきてるかな。まぁ、甘いものも普通に食べれるけどね。」


 苦笑いしながら頭をなでるお兄様…確かにお兄様は普通甘いものも食べるけど量は食べないよね?


「ん。分かりました。皆成長して口が…味の好みが変わりだしたのですね。」


 確かこの世界では10才辺りからはワインに慣れるように少しずつ飲むようにしていく、12才…社交界デビューする頃には普通にワインを飲むようになる。その為にお兄様だけではなく…アルやオリーもうワインを飲むようになってるはず。全体的に体の成長も前世よりも早いイメージがあるし口も早く大人に向けて変わってきてるのかもしれない。


「お兄様は知っていますが、殿下やオリーブ様も…ワインは飲まれてるのですか?」


 何となく10才からお酒って周りに聞こえといいのが不安になってしまうのは前世からの知識だと分かってるけど、声のボリュームを落とし聞くと頷いてくれた。なるほど、やっぱりもう飲んでるのですね。


「私は既に夜会にも出てるからね。もう少し前から慣らしている。」


 あぁ~、公務ですね。王子様は大変だ~…。最近では書類仕事も増えてきてるのに、もう夜会ですか~。


「それは…お疲れ様です。」


 つい苦笑いを浮かべて労ってしまうと、お礼を言われながら頭を撫でられた。


「お父様はワインを飲むときにチーズやハムと一緒に食べてるので塩っけのあるものとの相性がよいのですよね?」

「なるほど、確かにワインを頂くようになってから塩っけのあるものや甘さが控えめなモノを好むようになってきた気が…。」

「私もそうですね。夜には今まで紅茶を頂いていた時間にワインを嗜むようになりだしてチーズが今までより好きになりました。」

「はい。ですので、ワインや塩気のあるものを食べるようになったので、味の好みも変わり出したのかと。時間がある時に試作してみます。」


 これは上手く出来たら一応リリア様にも作って相談してみようかな。


「少しよろしいかしら?」


 声をかけられたので皆でそちらを見ると真ん丸なピンクのドレスがいた。…いや、ピンクのドレスを着た女の子がいました。横に緊張してる感じの男の子もいる。


「私ですか?」


 首を傾げて聞いてみる。ここには私だけでなく殿下やお兄様たちもいるからね。視線は私を見てるけど一応確認しなきゃかな~…と。


「そうよ!あなた、(わたくし)とお友達になりなさい!」


 鼻息荒く、興奮したように大きな声で言われたセリフにティアラローズは固まってしまうのであった。アルフレッド達からは表情が抜け落ち、隣にいた男の子は真っ青になっていた。周りもしーんと静まり返っていた。



 



 ついでに、周りにした男の子達も状況が理解できるものは皆顔色悪くなっています。分かっていない男の子や女の子は急に響き渡った大きな声にきょとんとしています。

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