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御披露目パーティー(2)



君影草「ティアの可愛さに皆やばいのです。」



 緊張の中、何とか歩き続けると一段高い場所に陛下と王妃であられるリリア様とアル…アルフレッド殿下の姿が見えた。うわ、いつもと違って迫力ある…陛下なんて正装姿で表情も国王って感じでいつもとは別人みたい。リリア様との勉強の合間のお茶してる時に「私も一緒にお茶していいかい?♪」っと、ルンルンと参加する陛下に見えない…。ついでに大体が抜け出してきてる為に宰相やお父様にバレて連れ戻されている。

 アルフレッド殿下もザ!王子様!って感じできらびやかだ。金髪に青い瞳、白い正装姿は絵本の中の王子様みたいだよ。リリア様も濃い青のドレスが素敵だわ。陛下の瞳の色かな?


 陛下達の前に進みお父様達が立ち止まった。私も皆に遅れないようゆっくりと丁寧に…綺麗にみえますようにと願いながらカーテシーをする。あぅ、緊張から変に力が入ってプルプルしちゃいそう…我慢よティア!私ならできる!今まで頑張って勉強したんだから!と渇を入れながら何とかカーテシーをキープする。


「おお、アリウム公待っていたぞ。公爵婦人は久しいな。」


 陛下のそのお言葉に周りが更にざわついた。陛下の声喜んでるのがすごく分かる…。あれ?確かこちらが挨拶をしてから陛下からお声がかかるんじゃなかったっけ?


「アリウム公爵家の当主リチャード・アリウム。只今参りました。」

「リチャードの妻フリージア・アリウム。只今参りました。お久しぶりでございます。」

「アリウム家の長男エドワード・アリウムです。こちらは婚約者であり妹でもあるティアラローズです。」

「アリウム家の長女ティアラローズ・アリウムです。本日はお招き頂きありがとうございます。」


 この国では、このような場…陛下と謁見する場合はまず、当主が家名を名乗り名前を言う。妻は夫の名前のあとに名前をつける。私達の場合は家名になん番目の子供であるか、そして名前を名乗る。ついでに貴族に嫁いだ妻は貴族の夫を向かえる度に家名が増える…のでかなり長い名前になり、誰の妻として同行したかが分かるように付き添いパートナーの名を伝えるのである。貴族の夫が増える度に家名を全て名乗るのってめんどくさそうだよね…


「面をあげよ。して、リチャードよ。予想よりも注目を集めていたな。」

「見たいですね…。」

「では、私の案を行ってもよいな?ティアの安全の為でもある。」

「…はぁ、よろしくお願いします。」


 陛下めっちゃ嬉しそうですね?何があったんだろー??対して、お父様は渋々了承してる感もあるが諦めた感じかな?お父様?ため息つくのは流石に不敬では??

 ティアラローズは気がついていないが陛下がティアを愛称で呼んだことにより周りは更にざわついている。


「公爵婦人も…エドワードもよいな?」

「もちろんですわ。その方が手間もなく安全もますでしょうし、私はもともと反対ではありませんわ。」

「よろしくお願いします。」


 あれー?これ私だけ分かってない感じかな??ニコニコしてるお母様に真剣なお兄様…あぅ、私だけ話が分かんないよ…。


「ティアしょげるな。可愛いな…お主の話だ。あとで分かるから楽しみにしていてくれ。」

「…分かりました。」


 ちょっとしょんぼりしたままだが返事をする。あぅ~…気になるよ~…


「そうよ?そんな可愛い顔をしていたら変な虫が増えるわよ?」

「え?虫ですか?」


 きょとんととしたティアラローズがキョロキョロするとリリア様はクスクス笑う。


「ふふふ。まだティアには分からないわね。」

「母上、ティア…ティアラローズ嬢の場合は元々の性格もあるかと…。父上、ティアラローズ嬢への祝いの言葉をお忘れです。」

「おぉ!そうじゃった!ティアよ。無事7歳になることができて良かった。おめでとう。これからも成長を楽しみにしているぞ。」

「ありがとうございます。」


 相変わらず仲良しな方達だね。ふぅ、陛下達を見ていたら緊張が解けました。おかしいな~…普通は逆で一番緊張する相手なはずなのに。

 自然と頬が緩み笑顔になったティアラローズは丁寧にカーテシーをした。その瞬間ざわついてた周りが一瞬で静かになった。皆ティアラローズの笑顔に魅了されたからだ。


「…ふむ。これはやばいな。出来るだけ早めに呼ぶ。良いな?」

「その方が良さそうです。よろしくお願いします。では、失礼します。」

「あぁ。(気を付けろよ。)」

「…。(分かっています。)」


 頷き合う陛下とお父様。ん~…よく分かんないけど無事挨拶は終わったのかな?よかった~♪確かこの後はお父様とお母様とは別行動だったよね。


 陛下から離れるとお父様達が立ち止まりこちらを向く。周りに聞こえないよう小さな声で話し出す。


「エド、ティア予定が変わった。もう少しの間側にいなさい。」

「?分かりました。」

「はい。陛下の挨拶が終われば呼ばれるのですね。」

「そうだ。」


 どうやらお兄様にはお父様が言いたいことがやっぱり伝わってるみたい。もしかして事前に予定が変わる場合のことも打ち合わせをしていたのかも?っと、首を傾げるティアラローズの頭をフリージアは優しく撫でる。


「大丈夫よ。悪いようにはならないわ。寧ろ、安全になるわね。予想よりも私の娘は可愛かったのよ。ふふふふ。」


 なにやら上機嫌なお母様…すっごく嬉しそう…はぅ、ナデナデ気持ちいいです。これはお母様が私を安心させるように魔力を流してくれてるんだね。最近やっと魔力を流してくる時の感覚が分かるようになったんだ!ナデナデだけでも落ち着くけど魔力がプラスされるとホワホワして身をまかせたくなる気持ちにまですぐになる。


 やっとリラックス出来て周りが見えるようになってきた。あれ?私達遠巻きにされてない??あ!あっちにお菓子コーナーがある!近くにデーブルとイスもあるから座れるのね♪いいなー美味しそー。…あれ?あの女の子…。キョロキョロと周りの女の子達を見るが…あれ?全体的に女の子達丸くないですか?服も皆似たようなドレスだし…。


 エスコートから手を繋いでいたお兄様をくいくいっと引っ張り、こっそりと耳打ちする。


「ねぇねぇお兄様。」

「どうしたの?」

「あのね、女の子達ですが…その…失礼かと思いますが…皆に丸くないですか?」

「あぁ、そうだね。この世界では幼い時はあれが普通なんだよ。」

「え?!そうなの?」

「女の子は甘やかされて育つからね。それに運動もしない。」


 真顔でコクンと頷くお兄様…え?これが普通?ビックリして表情が固まったままだが周りをもう一度見る。

 視界に入る範囲の女の子達は皆すっっっごく丸い…。女の子だけでなく婦人である女性達も全体的にふっくらしている…いや、まっるい方もいる。お母様やリリア様は細くてスタイルもいいのに…。

 女の子達は前世で言えば肥満児と言われるような体型をしていて、更にはドレスも色合い微妙に違うがピンクや白と膨張色で更に丸く見えるのにフリルやリボンをめっちゃ隙間なくつけていて…正直ドレスのデザインゴテゴテ過ぎて可愛くない…そして、丸いのが更に丸くて…丸い顔にバランスボールの様な体型を更にドレスで膨張させてるから転けたらコロコロ転がっていきそう…。転けたらどうするんだろ?しかも顔が目とかが埋もれて瞳の色は分かりにくいから…これは髪の色で判断するしかないのかな?


「お兄様?こけた場合はどうやっておきるのですか?」

「ぷっ!!…まって、気になるのそこ?」


 あれ?笑いました?変なこと言ったかな??お兄様顔を背けてプルプルしてる。ん~…でも、気になるよね?あんなに丸かったら生活するのも困りそう。お兄様は暫くプルプルしてました。


「あぁ~…ティアは面白いね。」

「?」


 ん?お兄様笑いがやっと止まったのね。さて、転けた場合はどうやって起きるのかな?あの服だと手をついて起きるにしてもかなり難しそうだよね?魔法かな?


「ん~…やっぱり魔法かな?」

「んんっ!?まさか起きたを悩んでたの?」

「はい。手をついてはかなり難しいかと…ですが体を浮かせる魔法はリリア様から成功していないと聞いたので魔法も違うのでしょうか?体を浮かせるのではなく地面に起きやすいように段差をつけるとか?ん~…」

「いや、普通に周りが起こすからね。魔法はまだ使えないと思うよ?」

「あ~…なるほど。その方が早そうですね。…え?」

「一般的にまだ魔力循環しはじめて魔力操作が出来てたら凄い方だとおもうよ?」

「…そうなのですね。」


 あ~…リリア様と訓練してたからすっかり忘れてました。転生者は魔法チートでした。


「「「おはよう、ティア。」」


 呼ばれて振り替えるとオリーブ、レオナルド、ルーファス達がいた。


「おはようございます。オリーブ様、レオナルド様、ルーファス様。」


 きちんとカーテシーをして挨拶をすると皆もボウ・アンド・スクレープをして挨拶をしてくれた。前世ではわからないが、この世界では膝を曲げる角度などで地位上の方が相手だと深くなる。その為、私は陛下の時には最上級の礼をしたためにかなり足がプルプルしそうになったのだ。


 ついでに騎士礼の仕方や、手の甲にキスなどの挨拶のしかたも男性はあるが、場面に寄って使い分けの仕方は乙女ゲームの世界のイメージの感じのままである。ただ、正式な挨拶であれば女性はカーテシーをする。

 手の甲へのキスは地位が高い女性の場合下の地位ものにならば手の甲にキスを求める様に手を差し出す。男性が女性の手の甲にキス求める場合もあるがこの世界では気の無い相手にはしないし、男性の場合でも自分より下の地位のものにしか出来ない。あなたが気になっていますとアピールする感じらしい。

 ただ、本当に口をつけるわけではなくフリなのだが、この世界では好意を互いにもって入れば、女性から求められた場合、男性から触れる場合もある。婚約者同士の場合や婚約者候補の場合でも正式なものであれば男性から手をとりキスをし、触れるのは大丈夫である。そうでない場合で男性から手をとり女性にキスするのはマナー違反である。

 何故いきなりこんな話をって?理由は私の目の前の状態がいまこの状態だからである。挨拶をしたあとに素早くオリーが私の手取りちゅ。入れ替わり、レオがちゅ。また入れ替わり、ルーがちゅ。っと…しかもわざわざ周りに解るように音を出してキスを落としていった為に思考を飛ばしてしまったのである。あ~…びっくりしたよ~…。


 ティアラローズはびっくりして目をパチパチと瞬きをしているが、三人達は周りに解るようにティアラローズの婚約者又は婚約者候補であると解るようにアピールして滅茶滅茶笑顔である。


「ふふ。じゃぁ僕も♪」


 お兄様まで手にちゅ。って…え~…これはどうすればいいのー?困ってここにいないアルに助けを求めて視線を向ければ…ひぇ!なんか怒ってる?!と体をびくりと揺らしてしまったが、すぐににこやかな表情になり手をヒラヒラ降ってくれた。つい、私もヒラヒラ振り替えしてしまった。

 すると、周りがかなりざわつき出してびっくりした。ふぇ~…なんなの~…パーティーってこんななの?


「あぁ、殿下ってば自分だけティアの手にキス出来てないから拗ねちゃったね。」

「え?怒ってなくて拗ねたの?」

「おぅ、殿下はこれぐらいじゃ怒らない。」

「そっか、ならよかった。」


 レオがニコニコしながら拗ねたっ言ってるけど…そうなの?…ルーも怒らないって言ってるし…まぁいっか~。


「ティア、今日はいつもに増して綺麗ですね。」

「くすくす。オリーもかっこいいよ♪」

「ありがとうございます。」

「本当に天使様みたい♪ティアなよく似合ってるよ。」

「うん、ティアが一番可愛い。」

「ふふ、レオもルーも2人もかっこいいよ♪」


 皆が愛称で呼ぶから私も愛称で呼んじゃお。皆に様付けって変な感じするもん。皆でニコニコ話していたら、陛下からの挨拶が始まると声がかかり皆静になり陛下のほうを向き礼をする。


「面をあげよ。今年も無事7歳を向かえることが出来た子達が居て嬉しくおもう。これからは皆、貴族の子息、令嬢として頑張っていくであろう。皆の成長を楽しみにしておる。」


 この世界では前世ほど医療技術は発達していない為、7歳までに病気に亡くなる子供や魔力が高い貴族の子供は人によって魔力が制御ができずに体を苦しめる場合もあるのだが、6~7歳あたりで魔力が制御しやすくなるために1つの節目とされている。これから、貴族の子供達はお茶会などから初めて交流を広めていったり、勉学、魔術、剣術、マナーなどもキチンとしていかなければならない。最低限この御披露目パーティーに参加できるぐらいの知識を教えられたぐらいの子供も多いらしい。


「そして、今年は皆に伝えたいことがある。我が息子であるアルフレッドに婚約者候補が決まった。ティア来なさい。」


 え?私?…そこにいくの?チラリとお父様を見ると頷かれた。うぅ…いかなきゃダメです…よね?はぅ。

 




 1人ティアラローズの側にいけなかったアルフレッドは皆が先に婚約者候補とアピールしたことに拗ねてます(笑)本当は自分がティアラローズの婚約者候補だと先にアピールしたかったのに、オリーブ達がティアラローズを見つめる子息達に危険を感じ先に行動してしまったのであった。


 ついでに陛下はわざとティアラローズをティアラローズ嬢ではなく、ティアと愛称で呼んでます。陛下が愛称で呼ぶほどのお気に入りと皆に示しています。

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