パーティーに舞い降りた天使…周りの方々の視点。
君影草「昨日投稿出来てなかったので今日は2話投稿します。」
ーーーーーとある護衛騎士視点ーーーーー
今日は年に一回ある御披露目パーティーの日だ。俺は今日のパーティーの為に王城入り口付近での護衛担当だ。パーティーが始まれば俺のような臨時の護衛騎士はパーティーが終わる前まで休憩になる為に実はこのパーティーの際には人気の護衛場所である。
続々と今日の招待客達が入っていき…あとは公爵家の方々だけとなった。よし!あと少しで休憩だっ!!!
だが、これからくる方々は皆美形揃いの方々な為に入口付近で一目見ようと来てるやつらもいる。まぁ、わかるぞ。今日はアリウム家のご令嬢が初めて御披露目パーティーに参加するために公爵婦人であるフリージア様がくる筈だからな。確かご子息の時にも来ていた。体が弱いためにそれ以降は見られず、夜会にも滅多に参加されない為にフリージア様をみられる機会は少ない。
学園のマドンナであられたフリージア様。心優しく愛らしくお美しいフリージア様は体が弱くとも人気のご令嬢だった。数少ない女性の中で体が弱いのは不利であり人気もないはずなのにフリージア様は美貌だけではなく気遣いも素晴らしくマナーもお美しく本当高嶺の花であり、何人ものご子息が夫になりたいとお声をかけたがフラれ涙を流したとか。俺か?俺は男爵家の次男だからな。俺なんかがお声をかけれるかたじゃねぇよ。憧れの女性ではあるが今では青春の思い出だ。
お?アリウム家の馬車が来たな。はぁ、いつみてもアリウム公はこっえぇがやっぱ美形だな~…冷たい視線はマジできっついがな。貴婦人達はあの眼差しが素敵だとか言ってるが男からしたら怖いだけだ。あの方は幼い頃からのフリージア様の婚約者であり、フリージア様のナイトでもあった。剣の腕もすっごいが魔術もやっべぇの。今は陛下の側近として勤めているが、領地経営もしっかりされており、領民にも人気が高い。領地が王都の隣と近いために普段は王都の屋敷にいるが定期的に領地にもご子息と行き日帰りで仕事をしてくることもあるとの噂だ。
アリウム公に続き公爵婦人であられるフリージア様が降りてこられた。はぁ…やっぱりお美しい…本当に綺麗な方だよな~…。あ、ご子息が降りられてきた。ご子息は殿下のご友人であり側近としても優秀であるためによく城でも見かけるが…まじでアリウム公そっくりで幼いながらに笑顔なんで見たことがない…。噂では殿下達と話されている時にはたまに笑顔を見せるようになったらしいがその時こっそり聞こえた護衛の話では毎回妹であるご令嬢の話の時のみらしい。
お?ご子息が手を差し出して…ってことはご令嬢だな。お?始めてみたが笑うとご子息は可愛い顔なんだな。
「っ!!!!」
ご令嬢が降りられた際には周りがざわついた。俺だってビックリした…降りられたご令嬢は天使のように可愛らしく儚げなご令嬢だったからだ。
アリウム公の魔力の銀色の髪は艶々と輝き、降りるときにはサラサラと風に揺れ美しい。フリージア様の魔力の金色の瞳は神秘的で…金と銀なんて、はではでしい組み合わせなイメージだったがあの子は…あの方はそんなことはなく7歳でありながらも可愛らしいだけでなくお美しい。くりくりとした目にぱっちりとした二重、小ぶりな鼻はすっと通り、ぷっくりとした小さめな口にピンクに色付く頬。ドレスも貴族令嬢独特のリボンやレースでゴテゴテと飾られたものではなく、淡い紫色のドレスは銀の刺繍がされおり品が良い。え?あんなご令嬢この世にいるの?!え?実はマジで天使とか???
うわうわうわっ!ご子息に微笑みかける笑顔めっちゃ可愛いっ!!!はぁ~…すっげー…マジですっげー…お綺麗だ。天使の生まれ変わりじゃねぇのか?え?あの方が行かれる園庭の護衛大丈夫か?!足りてるか?!園庭の護衛って不人気だが、今日はマジで羨ましいなっ!…いや、俺ここの臨時護衛だし、パーティーが終わる頃までは休憩なら隊長に頼めば園庭の護衛にまわれるんじゃ…よし、招待客が全員くれば隊長に聞いてみるか。
チラリと比較的近くにいた同僚を見れば、同僚も丁度こちらに視線を向けてきた所で頷いている。なるほど、考えることは同じか。
その後俺は…いや、臨時でここの護衛騎士をしていたやつらは皆園庭の護衛へと向かったのであった。御披露目パーティーの護衛人数は異例の人数になったのは言わなくても分かるだろう。
ーーーーーとある貴族令息視点ーーーーー
僕は伯爵家の長男であり妹と婚約者している。僕は10才で妹は今年7才になり初めての御披露目パーティーではしゃいでる姿を見ると嬉しくなる。妹は丸々とコロコロしていて可愛い。幼い時から傲慢ではあるが僕には懐いているからか甘えることもあり、国一番の可愛い女の子ではないかと思っていたが…その認識は今日から変わることになった。
パーティー会場である園庭の入口のあたりがざわついていた。
「まぁ、天使がいるわ。なんて可愛いの?」
「…綺麗。」
「可愛いな~…。」
「公爵家のご令嬢はあの方以外他にはいなかったはずだ。ってことはあの子が今日の子供達の中で一番地位の高いご令嬢か。」
「みてみて!お父様お母様!天使がいるよ!」
「まぁ、本当に可愛らしくてお綺麗ね。」
「僕あの天使と結婚したい!」
「ふむ。では、あの天使…じゃなくて、あの方にお前のことをちゃんとアピールしろ。私は公爵と話をしなくては。」
似た様な会話が飛び交う中を進み、そちらに向かって妹と共に見に行くと…そこには天使がいた。
艶やかな銀色の髪は太陽の光を浴び輝いていて光加減では白銀にも見える。金色の瞳にぱっちりとした二重の目には長いまつげで縁取られ、淡い紫色のドレスは派手ではなく清楚であり美しい…まるでそこ天使が舞い降りたみたいで別空間ではないかと感じるほどで遠く離れているにも関わらずハッキリと認識できるのに天使の儚げな姿は今にも幻であったかのように消えてなくなりそうだ…。
隣の令息を見れば、確かアリウム家のご子息であるエドワード様がだったかな?以前のパーティーで挨拶ぐらいならしたことがあるが…ってことは、あの天使はエドワード様の妹かっ?!ドレスの色を見るにもう婚約者であり、周りへの牽制もあるのか。羨ましいな…天使の婚約者になれるなんて…。
チラリと妹を見ればポーッと天使に見惚れている。これは天使を見てるのか?それともエドワード様か?エドワード様であれば婚約者がいる方の為に妹の初恋は儚く壊れることになる。そして、僕の初恋も実らない…。あまりの天使の美しさに一目惚れしたが…僕は妹の婚約者だ。父が決めたことではあるが、僕も妹も同意したことだ。恋愛感情はないにしろ可愛い妹の婚約者に慣れたことを喜んでいたが…少し後悔してしまった。なんて僕はダメな婚約者なんだ…。
「お兄様っ!あの方は誰なの?!」
僕に飛びかかり服を掴み揺らしまくる妹は…おかしい、さっきまで可愛く見えていたのに野獣の様な姿…いや、勢いだ。
「アリウム家の方々だろう。ご子息であられるエドワード様に惚れたか?」
「違いますわよっ!確かに綺麗な方が他にもいましたが私が言ってるのは天使のことよっ!あの子はだれ?!私あの子が欲しいわ!」
「っ!リリアナ!口に気付けなさい。あの方はリリーよりも地位の高い公爵家のご令嬢だ。名前は知らないし、初めて見たから今日は初参加っとことはリリーと同じく7歳になられたご令嬢だろう。あの子はモノではない。なによりも高位貴族である公爵家の方だ。」
はぁ、まさか地位の高い方を欲しいものと同じように欲しがるなんて…流石にやばいぞ。これは帰り次第父さんにマナーや勉強を予定より厳しくして貰うように頼んだ方が良さそうだね。
「むぅ。なんでよ。私が欲しいって言ってるのよ?!なんで、私のモノにならないのよ!おかしいわっ!」
「人はモノではない。リリー、仲良くなりたいのか?」
「当たり前でしょ?!」
ぬぉ?!揺らすな!グラグラし過ぎて酔いそうだよ。う、マジで気持ち悪くなり出した…。なんとか妹の手を離させ、揺らされないように掴んだまま話を続ける。
「じゃぁ、友達になるように頑張らないとね。」
「友達?」
「あぁ、友達になれば天使に会えるし、手紙も交換できるし遊べるよ。」
「ほんと?!わかったわ!友達になる!」
「ちゃんとモノではなく友達になりたいことを伝えるんだぞ?あの方はリリアナ。お前よりも地位の高いご令嬢であることを忘れるな。わかった?」
「友達ね♪まかせて!ちゃんと伝えるわ!!」
目をキラキラさせてる妹は可愛いが…本当にわかっているのかな?それに、鼻息荒くない?おかしいな~、今まで気にならなかった事がめっちゃ気になり出したよ。はぁ、妹が上手く友達になれば僕も会える機会は増えるかな?好きになってしまったが例え妹が婚約者でなくても僕が結婚できる様な方ではないだろう。せめて僕も友達になりたいな。
とりあえず今にも突っ込んで行きそうになってる妹を捕まえとかなきゃ。天使が陛下と挨拶を終えるまでは突撃しないようにさせなきゃだね。あの天使を見たあとだと、僕の可愛い妹は凶暴な野獣に感じるのはなんでだろ…はぁ、天使…いや、公爵家の方だし天使様だね。天使様…本当に可愛くて綺麗だな~…。
ティアラローズは知らないうちに様々な人々に影響を与えるのであった。一目惚れした令息の数知れず、信者のように心を掴まれた方々も数多くいた。もちろん、話には出ていなかったが僅かに嫉妬をするものや苦虫を噛み潰したような顔をしたものもいた。エドワードに惚れていた令嬢達に、エドワードの妻にと娘を進めていた者達である。お~…こわっ。
ついでにまだティアラローズの婚約者や婚約者候補の事は発表されていないが、御披露目パーティーでの初参加するご令嬢にのみ婚約者がいる場合には相手の魔力の色を纏いくるのが常識であった。その為にエドワードが婚約者であることはその知識が有るものには分かることであった。




