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魔法を習います



君影草「やっと魔法きたー!チートきたー!」



「あら。真っ赤だわ。」


 リリア様はくすくす笑って…絶対からかってるよね?むぅ。そのことに気がついたティアラローズは無意識に頬をプクっと膨らませる。


「あらあら♪かわいっ♪」


 リリア様に頬をツンツンされる。ティアラローズは気がついていないがエドワードやアルフレッド達も真っ赤になっていた。


「ティア。これも知っておかなきゃ大変なことになるのよ。もし知らなくて、夜会でダンスをしてる時にティアが魔力を流したら大変でしょ?だいたい男性がダンスをしながら相性を確認する為に流すのよ?もし相性がよくて、相手から流されてるときにティアが流しちゃったら大変でしょ?」


 え?…ダンス中に男性からの魔力相性の確認中に私が流しちゃうと?それで相性が良かったら…やっっっばいことになりますね。ティアは気がついた瞬間に物凄い勢いで頷きを繰り返す。


「あらあら、首を痛めちゃうわよ(笑)ちゃんと覚えておきなさい。まぁ、ティアから夜会中に魔力を流さなかったり、普段も魔力を相手に流さないようにしていればいいわ。」

「…はい。」

「じゃ♪楽しいことを覚えましょう♪魔法の練習をしましょう♪」

「っ!はいっ!!!」


 萎れていたと言っても過言ではなかったティアラローズが一気に目をキラキラさせ始めたのをみてリリアは満足そうに頷いた。その様子にエドワード達も冷静さを徐々に取り戻せていった。


「通常魔法はまずどの様なのがあるのかを教師から教えて貰い、実演で見てから少しずつ出来るようになりますが、ティアラはゲームでの魔法をしってますね?」

「はいっ!乙女ゲームはしてませんが、ほのぼの系の育成?生活?系のゲーム中心でしたが、たまにRPG系?もしたことがある記憶は知識としてあります。小説やマンガでは魔法を使うものは沢山知っています。」

「ふふ。十分ね♪じゃぁ大体の魔法はすぐに使えるはずよ。コントロールの練習ぐらいかしらね。」


 ニコニコ話すティアラローズとリリアだが、アルフレッド達は意味がわからない顔をしている。


「あの、母上。何故大体の魔法が使えるのですか?コントロールよりもまずは魔法が発動するかではないのですか?」


 そんなアルフレッド達にリリアはニンマリとした顔を見せる。


「ふふふ。転生者には知識があるの。それだけでこの世界ではチートなのよっ!!!」


 楽しそうに無邪気な姿見せるリリアは王妃というよりも本来のリリアの姿であった。母が転生者であることを知っていたアルフレッドも普段以上にはしゃぐ母の姿にびっくりする。

 リリアはウィリアムと結婚したときに王妃となったので、普段は王妃として振る舞うようにして、本来の姿はウィリアムと二人っきりの時ぐらいで、アルフレッドにはここまでの姿は見せていなかった。周りの目もある為である。

 そんなアルフレッド達の驚きには気がつくがリリアは放置してティアラローズと魔法を使うことに意識を向ける。前世の記憶があり、更には王妃ではあるが姪という身内にもなるティアラローズには前世の話も出来るし可愛がりたい気持ちもあり転生者であることも偽らないで済むので正直はっちゃけてしまっている。転生者で前世の記憶がハッキリあるリリアにとってこの世界はストレスが溜まってしまうものでもあったためである。生活や考え方など色々なものが合わないのであった。ウィリアムやフリージア、リチャードはリリアが転生者であるのを知っているが、それとは別で転生者であるティアラローズの存在はリリアにとって救いでもあったのだ。


「やってみるのが一番だわ♪イメージがしっかり出来れば無詠唱でいけるわよ?この世界での詠唱もイメージをする為や発動しやすくする為のものだから統一されたものでもないからね。一単語でいいのにわざわざ中二病みたいに長く詠唱しなくても大丈夫よ。この世界でもたまにいるけどね…。長い詠唱は妖精や精霊の力を借りる際にはいるらしいけど、過去の話ね。今は妖精や精霊と契約を結べてる人はいないわ。」


 なるほど…イメージさえ出来れば無詠唱でもいけるのね。


「じゃぁ、まず私が魔法をあの的に当てるわ。一応はじめだからどんな魔法を出すか声に出すわね♪ティアは無詠唱で出来るかやってみましょう♪」

「はいっ♪」


 私とリリア様が狙う的は20mほど離れた距離にある前世でいう標識の様に立てられた直径40cmほどの丸い的である。高さは子供様になのか私の身長と変わらない高さである。真ん中と縁には分かりやすく色がつけられており前世での弓道で使われる的に似ているデザインをしている。それが数十個は立てられている。リリアが事前に的にを建て直す者を呼ばなくていいように沢山立てさせたのである。

 ルンルンで的から20mほどの場所に線がひかれてる場所に立つティアラローズとリリアをみてアルフレッド達は苦笑いをする。何故ならこの世界ではまず教師から教科書の様なものを見ながら魔法がどの様なものかを学び、次に魔法を見せて貰う。その後に魔法が上手く発動するまでも時間がかかる。人によって的に当てるまで一月以上かかるものもいるし、簡単な魔法でも合わない魔法は発動も難しいため的にはかなりの努力をしなければまず当たらない。


「じゃぁ、まずは危なくないのから♪ウォーターボール♪」


 リリアは手を前に伸ばし、的に目掛けてウォーターボールを発動する。ど真ん中にあたり…的はぶっ飛んだ。

 通常…まず、危なくない生活魔法のクリームやライトかららじめるのがこの世界での一般常識であった。


「ちょっ!母上?!」


 いきなり攻撃魔法を出す母であるリリアにアルフレッドは慌てる。


「えっと…(ウォーターボール)。」


 ティアラローズはリリアの真似をして的にウォーターボールを当てる。そう…真ん中ではないがあたったのである。リリアのように的が吹っ飛んだわけではなく一部かけている。ティアラローズは声には出さず頭の中でウォーターボールと良いながらイメージをして手を前に出しただけである。


「ティア上手ね♪大きさも威力を押さえた私と同じぐらいなら成長すればこれぐらいいけるわ。ついでにコントロールを良くする為に両手を伸ばしたけど練習すれば手も伸ばさずに立ってるままでも発動するわよ♪まずは手を伸ばしてど真ん中に当てれるようになったら立ったままでやりまょう。」

「そうなんですね!わかりました!」

「じゃぁ次は私が普通ぐらいの魔力で立ったままやるけどこんな感じなのね。って覚えておいて♪」

「はーい♪」


 そして、リリアは無詠唱で立ったまま的にウォーターボールをあてる。ウォーターボールは初めのものよりひと回り…いや、ふた回りほどの大きさである。

 ウォーターボールの様な簡単の攻撃魔法でここまでの威力はまずない。完全に転生者チートである…が、2人には自覚がなかった。リリアは魔法が簡単に使えるぐらいの感覚であったのだ。

 そんな2人の姿にアルフレッド達は固まり、呆然と見ていた。そのため、誰もリリアを止めることがないまま授業は進み、ティアラローズにとってもリリアの様にこれが普通なんだと思わせてしまった。もはや楽しそうに魔法を繰り出すティアラローズに対してその魔法の授業は一般的ではないなど言えようもなかった。ある意味転生者にとってはこの世界の下手な知識が入らずスムーズに魔法が使えるため正解なの…かもしれない。


 この世界では簡単に説明すれば基本とされてるものに単体攻撃(ファイヤーボールなど)は初級魔法としており、範囲攻撃は中級魔法とされている。広範囲攻撃(視界で見える範囲での攻撃)は上級魔法である。町丸々1つ分の超広範囲の場合は人だけではできず、精霊のみが出来る精霊魔法と考えられている。ただ、人間でも妖精や精霊と契約しれば出来るのである。昔、妖精と仲が良い人間が干ばつの際に超広範囲により雨を降らしたことからこの世界ではそのような話となっている。


 火・水・土・風は四属性ではない、光・闇の二属性は簡単な傷が治せる程度のヒールや魅了魔法や影による単体の拘束などの魔法でも初級魔法とされてるが難しさは中級魔法レベルである。なので、例え光・闇の魔法適正があれども難しいために使えるものが使えるものが少ないのであった。ステータスボードなどが無いため本人以外には分からず、本人も適正があるのが分かっても難しいため使えないなどの理由もあり光・闇の魔法が使えるものは珍しいのであった。

 

 ついでに、アイテムボックスはこの世界では上級魔法である。空間魔法はまず使えるものがかなりの希少性である。飛行魔法はこの世界では人が飛べたことはなく妖精や精霊のみが飛べてるために精霊魔法ではないか?など言われており、研究の対象とされている。

 リリアは学生の頃にやろうとしたがうまく飛べずドレスのスカートが大変なことになりやめたのであった。この世界に来た転生者は必ず一度してみるが成功はしていない。転移も同様である。


 あと、氷や雷は単体攻撃であれども中級魔法レベルの難しさになり、四属性からの派生では?とされており中級魔法と位置付けられている。


 無属性には身体強化などの強化魔法や弱体化やスピード系などの補助魔法が位置付けられている。

 

 四属性の防御であるウォール(壁)系は単体位の範囲であれば初級だが、結界などの目に見えない空間の壁は上級魔法とされている。


 魔法を使いながらこのような話をリリアから聞くティアラローズ。詳しくは後日また勉強することになる。

 そんな感じで前世での記憶(ゲームの知識)から話が盛り上がりながらも攻撃魔法を使い続けて訓練所にあった的は全て無くなったのであった。

 かなりの魔法を使ったはずだがリリアに関してはピンピンしており、ティアラローズに至っても魔力切れはなく、額に汗をかいている程度であった。

 その姿を見て何故王妃であるリリアが教師となり、更には人目がつかない王族専用の訓練所を使用したのかが分かったアルフレッド達であった。リリアが始めに話していた転生者がチートであると言った意味も納得したのであった。これは確かにこれだけでも転生者が狙われる理由になりそうであり、更には魔法だけではないこの世界の者が知り得ない知識があるなど…ティアラローズ(転生者)が狙われる危険性を改めて実感したのであった。





 



 魔法に関しては簡単な説明のみ書かせていただきました。学園に入った際やティアラローズ達が使った際などに更にちょいちょい追加できたらいいなと思います。

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