大人達の話し合い
君影草「ちょっと無理やり内容を詰め込みました。」
ティアラローズとリチャードが話をする少し前の王城。その一室には国王ウィリアム、王妃リリア、リチャードだけではなく、ゼノール・デルフィニウム宰相にキース・ジャスミン侯爵家当主。更にはロベルト・クロッカス騎士団長が集まっていた。
今まで集まっていたものだけではなく、新たに呼ばれたのはアルフレッドの代で起きるだろう攻略対象の父親達であった。
すでにウィリアムとリチャードからはティアラローズの小説の物語が語られ、更には大公の事件で確証が得られた事を説明された所であった。ついでにティアラローズだけではなく、リリアも転生者であったことを明かした。ここだけでの話で、漏らすとティアラローズにもリリアにも危険があるため国王の指示で重要機密となった。
「はぁ。なるほど。それでフレデリック様の件はそのティアラローズ嬢のお陰でこの様に最短で行動に移れたのですね。ブラコンの陛下が何故急にこの様に予期しなかった事で動かれたのかと思いましたがそのようなことが…。」
宰相は深いため息をついた。元大公フレデリックの事件では王城に泊まり込みになりながら動いていたのであった。
「確証が持てなかった…っというよりも、私が信じたくない気持ちもあってな。とりあえず調べてみることにした。その結果、ティアラローズの話の通りであった。」
ウィリアムは軽くため息をつくが、すぐに国王としての顔つきに戻る。
「だが、この事で問題は解決し、リリアは救われた。」
「私だけではありませんわ。ティアラローズの話の未来では私には第一王子しか子供が出来ませんでしたが、フレデリックによりお茶と魔道具で私の魔力は乱され実が定着しなかったことがわかり、これからは子供を産むことが可能になりましたわ。」
にっこりと笑うリリアだが、もし第二王子が産めてない中で小説のように第一王子に問題があれども変わりに継ぐものがいない状況の深刻さを理解している皆は頷く。
「ティアはまだこの世界とその小説の話が現実であるとは気付いていません。似てるけど攻略対象の性格が違うと言っておりますがこれにはティアやリリア様が関わっていた為とわかっています。」
リチャードの言葉にジャスミン侯爵とクロッカス騎士団長は分かっていない表情だが宰相は頷く。
「なるほど。ではオリーブが変わったのにもやはりティアラローズ嬢が関わっていたのですね。いやぁ、女嫌いのあの子が積極的にアリウム家に通ってますし、女嫌いがマシになったのならそろそろ婚約者を選ぼうかと話をしましたら、あの子からティアラローズ嬢以外とは婚約すらしたくないと言われてしまいましたよ。はははっ。」
ニコニコしながら話す宰相の言葉にリチャードは固まる。
「いやいや、待て!ティアは嫁にはやらんぞっ!」
「あぁ、私としてはオリーブは夫の1人としていただければ十分ですよ。私も妻とは共に暮らしてませんからね。」
「当たり前だ!あの子はエドワードとクロードが溺愛してるからな。あの子が2人を受け入れればすぐにでも婚約させる予定だからな。ティアはうちから出すつもりはないっ!」
慌てるリチャードに宰相はニコニコと答える。
「あら?アリウム公それは無理ですわ。」
「は?何故ですか?」
「だって、ティアラローズにはアルフレッドと結婚して王妃になって欲しいんですもの♪」
「…はぁぁぁぁぁあ?!そんな!ダメですっ!!!」
リリアからの話にリチャードは真っ青な顔する。
「何故?アルフレッドでは問題かしら?」
「問題だらけですよっ!ティアの話では殿下と婚約していたが為にバカな殿下とアホなヒロインによって娼館に送られるんですよ!!!殿下の指示でっ!その為婚約はさせません。」
「…確かに…今は小説のシナリオから外れてるから上手く言ってるけどどこで修正され強制力とかあったら大変ですものね。ん~…。」
「そうですよ!分かっていてティアを不幸にはさせませんっ!!!」
真っ青なまま叫ぶように話すがリリアはアルフレッドがティアラローズを好意に思ってるのに気がついている為に悩む。
「では、小説では兄妹のままだったエドワードに加えてクロードを婚約者とし、婚約者であったアルフレッドは婚約者候補にするのはどうだ?だが、婚約者だけでなく婚約者候補も少ないまま、このままだとティアラローズは学園に入れば優良な結婚相手として狙われるのは確定だろうからな。少しでも防ぐためにオリーブ達は本人達の意識を確認の上でどうするかを決めるということにするのはどうだ?キース、ロベルトはどうするのだ?」
ウィリアムが悩むように口に出す。
「そうですね。レオナルド本人の意見にまかせますよ。私からしてはティアラローズ嬢は性格も家柄をいいですからね。」
「うちは伯爵なんでまず公爵家の方と婚約できるのはありがたいです。なによりも話を聞く限りティアラローズ嬢の様な素敵な方にうちの息子がなんて…うちの息子の意識よりもティアラローズ嬢の意識のが大切かと。転生者の方は複数夫を持つことが受け入れられない方もいますので。」
キースは飄々と答えるが、ロベルトは真剣な表情で答える。
「そうだったわ。ティアラローズは転生者…あ。リチャード!兄弟の場合でも婚約できるのをティアラローズはしっていますか?!」
「はい?知って…はしないかもですが…兄弟との結婚なんてあたりま「前世の国では兄弟での結婚はできませんっ!」…は?」
なにを当たり前なと答えようとしたリチャードはリリアの言葉に固まる。
「こちらで発見された転生者は皆何故か日本人ですわ。日本という国では魔力がなく、子供は血が関係するんです。兄弟との場合、血が濃くなるので病気や障害などあるので兄弟での結婚は国が許してなくできないのです。」
「は?!ではティアは兄弟で結婚できないとおもっている可能があるのですか?!」
「そうです。まずその話をしなければエドワードもクロードも恋愛対象として見られていない可能がたかいですね。」
「そ…そんな…。」
真っ青から白くなり出すリチャードは項垂れる。
「はぁ、それに転生者の場合魔力の使い方も違いますわ。ティアラローズが転生者であるのをここにいる者と攻略対象の方までであとは漏れないようにしなくては危ないですし…そうだわ!私が教えますわ!!」
「「「「「は?!」」」」」
リリアの言葉に皆驚く。
「ふふふ。私もティアラローズに会いたいですからね。それに話す機会も必要ですし、転生者ならすぐに魔法は使えるようになりますわ。アルフレッドの妃になることも踏まえて王妃教育を受けて貰わなければいけませんわ。王妃教育は秘密にして王宮での勉学は転生者の事を秘密にするためにと説明しましょう。すでにティアラローズから教育係の不穏な動きは聞いていたので一新済みですもの。」
「なるほど。それならばアルフレッドの婚約者としての教育を受けさせれるし、ティアラローズを危険にさらすこともないな。ふむ…本人らに確認はするとして、エドワードとクロードは婚約者として、あとは婚約者候補まで。ティアラローズはどこかで転生者として漏らさない為にも教育は王城で受けて貰う。魔法だけでなくついでに王妃教育もな。とりあえずそんなもんか。」
「あ。すみません。小説での私の怪我についても回避できると助かりますのでその辺も情報がいただけたら助かります。うちは妻とは仲が悪いわけではありませんが良いともいえませんので。息子の負担を減らすためにも回避できれば助かります。」
話を終わらせようとしたウィリアムだが、ロベルトの言葉に頷く。ロベルトは妻とは政略結婚で魔力の相性も普通であった。ロベルトの妻は昔馬車での移動中に魔物に襲われたことがあり、それ故に結婚相手にロベルトを指名した。たまに会うぐらいの間柄で、それも馬車での移動の護衛としてである。この国では妻を夫が守るのが当たり前とされているため護衛強化のために夫を迎えることがある。長期移動の際などはロベルトも休みをとり妻の護衛をしている。
「それは既にリチャードから聞いておる。ティアラローズの話ではルーファスが10歳の時に馬車での移動中に魔物に襲われると聞いた。その際には母親もロベルトと共にいたと言っておったな…。」
「なるほど。では、その年の長期移動の際に襲われると…時期はわかりますか?」
「はっきりとは分からぬが夏頃と思われる。ティアラローズが話す挿し絵とやらのロベルトの妻にの服は夏物みたいだからな。」
「はぁ。それならば毎年の夏の長期移動の時ですね。その年は行かさないようにするほうがいいな。私が護衛できないとなれば大丈夫ですね。」
「そうなのか?」
「はい。妻の夫のうち王都からかなり離れたものが居まして、行かれない年はあちらの方の方から来てくださいますので大丈夫です。それも時期をすこしずらされますし。ついでにその年は年々以上に魔物討伐を強化させましょう。」
「そうだな。頼むぞ。」
「はっ!」
ロベルトは軽くため息を吐くが苦笑いを浮かべながら理由をはなす。まさかの妻の我が儘による夏の長期移動で大怪我をし、息子にまで被害が及び笑顔を奪う可能性があるとは思いもしなかったからである。
「ふむ。では各自、息子と婚約の件と攻略対象の役割について話すように。内容は他言無用だ。」
「あと、リチャード。私からティアラローズに結婚のことなどを話しますわ。」
「わかりました。」
「では、後日。息子達にはティアラローズが王城にきた際に共に話をするとしよう。」
ウィリアムとリリアの言葉に皆頷くのであった。
ルーファスパパほとんど出てこなかった。名前まで考えたのに…あれー?おかしいなー(笑)
ついでに、親世代学園で先輩後輩だったりして仲がよかったりする。




