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お兄様のお願い…途中からティアの兄達視点


君影草「誤字報告感謝ですっ!かなり助かってます。ありがとうございますっ!」



 ある日、のんびりとおやつのお茶の時間を過ごしてる時にお兄様がお願いがしてきました。


「ティア…面倒な事になっちゃってさ。ちょっとお願い聞いてくれないかな?」

「面倒?解決の為に私にできる事なのですか???」

「ティアにしか出来ないかな…。」


 眉を下げしょんぼりしながらお願いしてくるお兄様。こんな風にお願いしてくるなんて今まで無かったよね?まぁ、私に出来ることならしますっ!お兄様が困ってるんだもんっ!!


「わかりましたっ!私頑張りますっ!」


 エドワードの膝の上でグッ!と拳を握り力一杯返事をするティアラローズ。エドワードはティアラローズの頭を撫でながら困った顔をしたまま苦笑いを浮かべる。


「そんなに気合いをいれるほどの事ではないよ。」

「そうなのですか?」

「うん。ちょっと僕の友達が遊びに来るんだ。」

「お友達っ♪あ!煩くしないように静かにしていればいいのですねっ!邪魔しちゃダメってことですねっ!気になりますがわかりました。その日はお部屋にいます。まかせてっ!邪魔しませんっ♪」


 ティアラローズは首を傾げるが、エドワードからの友達の言葉に強く反応を示した。何故ならティアラローズにはまだ友達はいない。年が近い子供もエドワードとクロードのみである。目をキラキラさせながら興奮して頬を赤く染めている。

 そんなティアラローズが可愛くてエドワードはぎゅっと抱き締めて頭に頬擦りをする。


「も~かわいいっ♪気合いを入れたとこ申し訳ないけど違うんだよ。友達がティアに会いたいんだって。」

「ん?私に??」

「うん。こないだから勉強がない日はクッキーやパウンドケーキをティアが作ってくれるでしょ?」

「うん♪お菓子作り楽しいですっ!」


 そうなのですっ!あれ以来お菓子作りがマイブームなの。作ったらみんな喜んでくれるんだもん♪でも、腕が次の日痛くなっちゃうから毎日はダメって言われて勉強がない日だけってなっちゃったんだよね~。


「それを僕が貰った次の日に城にもって行っちゃったんだよ。ティアと離れて寂しいから我慢できなくておやつに食べようと思ってね。おやつの時間に食べたんだけど、そしたら周りが気にしちゃってさ。そんなに美味しい菓子なのか?って…。で、ついつい自慢しちゃったんだよね。」

「…城に…自慢…。」

「うん、ついつい。僕の可愛い妹の手作りだって。そしたら、「女の子がそんなことするはずがない。」とか、「妄想か。寂しい奴だな。」とかグチグチ言い出したからムカついちゃって…いかに僕の妹が可愛くて優しくて天使で妖精なんだ。って語っちゃってさ。「そんな女の子はいない!実在するなら見せてみろっ!」って…。ついつい「そんなに信じられないならアリウム家の至上の天使をみてみろ。ただし、僕の妹に惚れることは許さないからな。」って言っちゃったんだよね~…。あぁ、誰にも見せたくないのに…仕方ないからティアの可愛さと僕らの仲の良さを見せつけてやろうかとおもってさ。ふふふ。だから僕と仲良しなのをいっぱいアピールしちゃおうね♪」

「…。」


 お兄様何しちゃってんの。そりゃお城の綺麗で美味しいお菓子を食べてるとこに私の素朴なお菓子を食べ出したらみんな気にするよ。きっといつも通りニコニコしながら食べたんだよね?!えぇーーーっ?!お城で?!ってことは…側近だから…まさか王子様や側近達の前で???しかも、私の自慢って…なにしてんのっ!!!ニコニコしながら話してるけど目が笑ってないよ…。それに、誰にも見せたくないのをそんな自慢しちゃだめだよ…まぁ、お兄様がそんな風に話しちゃうほどムカついたってことだよね?…もし、私がその時のお兄様で、お兄様が存在しないとか妄想とか言われたら…はぁ?ありえないよね?大好きなお兄様を見てもいないのに否定されるとかっ!!!

 ティアラローズは顔を青くしたり、恥ずかしさから顔を赤くしたりしていたが、最終的に怒りから顔を赤くした。黙ってしまったティアラローズを見ていたエドワードだが怒ってしまった顔になったティアラローズに眉を下げて申し訳なさそうな表情に変わる。


「…ごめんね、ティア。嫌かな?」

「え?!嫌ではないよっ!!ただ、私がその時お兄様だったらって考えちゃって。大好きなお兄様を存在しないとか言われたらって…そしたらこう…ね?ムカーッ!てなっちゃったの。お兄様に怒ったわけじゃないよ?」


 エドワードがしょんぼりしちゃった為にアタフタしながら気持ちを伝えるティアラローズ。最後にはティアラローズまでしょんぼりする。そんなティアラローズをみてクスクス笑うエドワード。


「ふふ。そっか。ティアでも怒っちゃうことだったんだね~♪そうなんだ。僕もその時ムカーッ!ってなったんだ。貴族だからこんな風に感情的になってはダメなんだけどね。」

「これは仕方ないですっ!家族を否定されたんです。怒らないはずありませんっ!お兄様。仲の良さアピールしましょうっ♪任せてくださいっ♪」

「ティア、ありがとうっ!!!ティアの可愛さもしっかりアピールしようね♪」

「可愛さ…え?どうやって??」

「ん?あぁ、ティアは特別何かしなくても大丈夫だよ♪いつも通りで、正しお客さんになるから服はドレスね♪クロード。」

「はい。お任せください。」

「お兄様私もなにかしたい♪」

「ん?ん~…ならお菓子を頼めるかな?…正し、ハートはダメだよ。」


 エドワードのワントーン下がった声にティアラローズはコクコク頷く。ハートはダメなんですね?わかりました。はぅ、一瞬空気がひんやりしちゃったよ。ガタガタブルブル。クロードは服選びですね。動きにくいのはやだけど我慢します。あぅあぅ。クロードも笑顔なのに目が笑ってないです。ちらっと視線ーいただきました。ハートダメなんですね。わかりました。大丈夫ですっ!

 お菓子かぁ~♪クッキーとかパウンドケーキとか簡単なのしかまだ出来ないんだよね。とりあえず、色んな味や型のをつくろーと♪っと考えながら現実逃避をするティアラローズ。


「あ。お兄様っ!」

「なーに?」

「いついらっしゃるのですか?何人いらっしゃいますか?」

「あぁ、次の休みだから5日後なんだ。」

「わかりましたっ♪」

「あと、王子もくるが王子としてではなく、僕の友達としてくるからちょっとお茶をするぐらいだから安心してね。」

「はーい♪」


 そのあとも色々はなして、園庭でお茶をすることや、クッキーは動物型にすること、パウンドケーキはプレーンとココアをつくることになった。





ーーーーーティアの兄達視点ーーーーー





 クロードはその日の夜、いつものようにエドワードの部屋を訪ねる。毎晩ティアラローズが寝たあと情報交換をしながら兄弟としての時間を過ごしているのだ。向かい合うようにソファーに座りクロードは紅茶を一口飲む。


「で、なにしてんだよ。」

「いや~…つい…ね。悪かったとは思ってるよ。」


 エドワードの苦笑いにクロードは深いため息をつく。


「まぁ、それは仕方ねーか。俺でもムカついたからな。」

「でしょ~♪」

「でも、ティアの可愛さを見せてみろ。惚れるなって方が無理だろ。」


 クロードはイライラしながら頭をかく。そんなクロードを見ながらエドワードはニヤリと笑う。そんなエドワードをキッ!っと睨む。


「当たり前だ。僕らのティアに惚れないわけがない。」

「で?」

「あ~…そんな睨むなよ…悪い話じゃないしね。ティアは遅かれ早かれ学園に行けば求婚者が増える。それに合わせて危険度が増す。婚約者がいない女の子なんて狙われるに決まってるだろ?それに加えてあんなに可愛いんだ。」

「まぁな。公爵令嬢で、天使の愛らしさ、性格よし。婚約者がいないのは家族が婚約者をつけていないだけだとティア自身を見ればわかることだしな。」

「そういうこと。ティアが狙われて危ない目を避けるためにも権力のある婚約者が何人いても足りないってわけだよ。貴族令嬢は体が弱くない限りは貴族令嬢は5人以上は夫がいるのが普通だし。義務に近い圧力もかかるからね。」

「俺とエドだけなんて無理だよな…」

「現実的にそういうこと。僕だって僕らのティアのままのがいいよ。でも、ずっとは無理だ。それなら僕ら以外で義務に近い政略結婚をさせるなんて嫌だし耐えれない。なら、先にあいつらを引き込む方がマシだよ。ティアが気に入れば婚約者まで行かなくても候補として考えるのはアリだよ。」


 二人して深い深ーいため息をつく。はぁ。ティアが可愛いからしかたないか。エドが言ってることも確かだしな。リチャード様はティアのことを考えて政略結婚はさせないだろうが、ティアが貴族達の目につけば面倒くさい事になる。無理やり襲おうとする奴は絶対でてくるだろうしな。そうならない様に更に権力ってことは王子が一番の候補か?


「で?そいつらは大丈夫なのか?」

「あ~…見た目は皆いいよ。中身はまぁ、今のまま成長すれば悪くないかな。」

「いや、中身は重要だろ。悪くない程度なのか?!」

「う~ん。王子は昔は悪ガキだったらしいよ。権力をかさにワガママで俺が一番だ。みたいなね。でも、僕やティアの自慢を父さんが陛下にしちゃったらしくてさ~。公爵家の息子に劣るだけでなく、年下の娘以上のワガママだと気がついた陛下の雷が落ちたらしく勉強やマナーやらが増えたらしいよ。僕が5歳になる前の話らしい。それからティアも早くから勉強を始めたから更に厳しくなっちゃって今ではまともな王子様になったって。」

「うゎ。エドやティアと比べるってきっついだろ。」

「ま、僕らに出来るんだ。僕らより立場が上の王子が出来ないとかないよね。」


 クスクス笑うエドワードに引いていたクロードもそうかと納得する。


「だからか、僕には対抗心が強いみたいだけどね。始めてあった頃は笑顔だったけど目が笑ってなかったしさ。父さんが大袈裟に陛下に伝えてたんだろうって思ってたみたいだけど実際は…てね。今は仲がいいけど対抗心は消えてない。」

「あー。ライバル意識的な感じか?」

「そぅそぅ。まぁ、まだ子供だからね。負けたくないってのが勝つんだろうけど。」

「ふーん。エド?」

「僕?ん~…負けたくないとかはないかな。自分が出来ることをするだけだから競ってもね。まぁ、そこを利用できるのが楽で助かるし。」


 ニコニコ話すエドワードにクロード諦めたようにため息を吐く。まぁ、エドはそんなやつだよな。


「だから、もしティアに惚れても無理やり政略結婚はありえない。僕がティアを大好きで落としてるとこだからね。」

「ん?なら先に政略結婚で手にいれてやるってはならないのか?」

「ならないね。それこそ負けだよ。ティアの心は手に入らない。」

「そこまでちゃんと考えれるんだな。それならいいか。」

「そういうこと。まぁ、ティアに惚れたら更にいい王子になろうとするだろうね。」


 ニヤリと笑うエドワードに苦笑いでクロードは頬をかく。ティアとは別に思惑があるわけだな。確かに将来国王になるお方だ。良くなるように導くのも側近の役目だよな。


「他は?」

「権力はある奴が多いかな。公爵家宰相の息子、侯爵家の次男、伯爵家騎士団長の息子だね。」

「流石王子の側近だなー。で、性格は?」

「宰相の息子は女嫌いだね。瞳がさ、オッドアイなんだけどコンプレックスみたいなんだよね。異様な女嫌いもそれが原因じゃないかな?」

「母親からか、他の女性からか…気持ち悪がられたかそれ以上の何かがあったとかだろうな。」

「たぶんね。で、侯爵家の次男は…普通の貴族令嬢が可愛いって思ってる…。」

「はぁ?!あんなのを?!」


 驚愕の声をあげるクロードに苦笑いするエドワード。いやいや!普通のってあのワガママなのだよな?!


「今は結婚してるが、父親違いの姉がいるみたい。その人から可愛い可愛い言われてきて、普通の貴族令嬢慣れしてるのもあるかな。人当たりもいいから助かるときもあるからね。」


 遠い目をするエドになるほどっと頷く。エドはティアに慣れてるから普通の貴族令嬢を嫌ってるってか受け付けない。城でそんな時に対応をしてくれてるんだろう。確か貴族令嬢は拒否してもしつこいって言ってたし。


「騎士団長の息子は…脳筋だね。まぁ、真面目で明るい奴だよ?勉強は苦手なりに一応は頑張るし。」

「ふーん。」


 まぁ、どんなに権力があろうが、顔が良かろうがティア次第だ。とりあえず、ティアの事を大切にする事は絶対だし。

 

「さーて。」

「何人が惚れるんだろうな。」

「僕らのティアだよ?その日には無理でもそのうち全員落ちるよ。きっとね。」

「既に好きな人がいない限り、ティアを知って惚れないってことはまぁないな。」

「だね。」

「「僕らの天使だから。」」





 その日、遅くまでお茶会の作戦会議は開かれていた…。



 




  


 やっと攻略対象達が出てきそうです。出て…くるよね???あと、攻略対象キャラを予定とは一部変わりました。クロードとキャラ被りがでたので(笑)それにともない少し調整しました。

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