僕の天使…エドワード視点
君影草「やばいです。また保存してないのに消えちゃった…。未だにミスするわ~…慣れぬ。」
僕の名前はエドワード・アリウム、5歳です。僕には愛すべき天使がいます。その子の名前はティアラローズ・アリウム、僕の妹です。僕の妹は銀髪のキラキラしたキレイな髪で瞳は僕とは違い、母様と同じ金色なんだ。ティアが産まれてから僕の生活は変わった。もちろんいい意味でね。
母様は僕の産まれる前から体が弱く、この国では珍しく二人しか夫がいないんだ。良く分かんないけど沢山の夫をもつのは妻になる人は大変なんだって。
で、僕には父親違いのクロードがいて、クロードは僕と同じ5歳だから知らなかったんだけどお腹に赤ちゃんがいるってすごく大変みたいなんだ…赤ちゃんがお腹に来てから母様の体調がすごく良くないんだ…ずっとお顔が真っ青だったの。クロードも僕と一緒で母様をすごく心配していた。
その頃はクロードも今のように仕事してたわけじゃないから僕と兄弟の様にずっと一緒にいたんだ。日に日に元気がなくなっていく母様が不安で良く2人で話してた。
「赤ちゃんなんていらない。」
「母様が元気でいてくれる方がいい。」
「クロード(エドワード)がいるから別に赤ちゃんなんて…」
「弟なんていらない。」
「お願い。母様をいじめないで。」
何てことをよく話してたし、よく泣いた。母様が心配なのもあったけど、二人して赤ちゃんに母様をとられた様に感じてたんだ。
正直、僕はクロードがいるし、クロード以外には弟はいらない。って本気で思ってた。クロードと仲良かったしさ。まぁ、今でも仲良しだけど、今はティアといる時はクロードはティアの従者をしてるから前みたいに遊べないし、ティアの前では話し方もちゃんと変えてるよ。2人で話すときも仕事時間ではなかったら昔のまま。まぁ、だから正直赤ちゃんが産まれてくるのは楽しみとかなかったんだ。しかも、皆から聞くに赤ちゃんは産まれた時は小さくてシワシワで可愛いけどあんまり可愛くなくも見えるかもらしい。えー。シワシワって可愛くないよね?なんでシワシワなんだろ?って良く分かんなかったけど2人で話してやっぱり可愛くないよね?ってなった。
でも…僕らはティアが産まれて初めて会った時の衝撃は今でも忘れない。母様の腕の中にいたティアは凄く小さくて…なにより絵本に出てくる天使みたいだった。シワなんて良く分かんなかった。だって、凄く可愛いんだよ?僕や父様と同じ銀色の髪なのにティアの髪だと凄く特別なものに見えた。目を開いたら金色のキレイな瞳でね。母様と同じはずなのにやっぱり同じには見えなくてお星さまが溶けて出来てるみたいに特別な瞳だとおもった。
で、僕らと目があったティアは僕たちに手を伸ばしてきたんだ。僕らも吸い寄せられるように手を伸ばすとギュッと握ってくれたの。その手が凄く小さくて…僕たちはこの子は守らなきゃいけない存在なんだって思った。そして、僕たちはこの子に何であんな風に思ってきたんだって思って…涙が止まらなくなって二人してそのまま「ごめんなさい。」って謝りながらずっと泣いて、泣き疲れて寝ちゃったんだ。
目が覚めた僕らは母様達からティアが女の子だって教えてもらった。ティアは男の子ではなくて、なかなか産まれない女の子なんだってことを。女の子は男の子よりも少なくて、とっても大切にしなきゃいけないこと。女の子は男の子よりも危険がいっぱいなこと。更にはティアは普通の赤ちゃんよりもやっぱり凄く可愛くてきっと大きくなったら沢山の男達に狙われるってことを色々教えてもらった。
僕たちの妹のティアが危ないってことを分かって僕らは焦った。だって僕らはまだなにも出来ない子供でティアを守れなかったから…。2人で話し合って僕らはこれからのことを決めた。もちろんどうすればいいのかを父様達にも相談したよ。
僕は出来るだけ早くアリウム家嫡男としての力をつけること。もちろんティアを守れるように剣術も習うことにした。で、クロードはティアを側で守れるために従者になった。ずっとティアの側にいられるクロードが羨ましかったけど、クロードはティアの従者になると決めてからはまずは執事としての振る舞いを身に付け出してティアの前では従者に徹してる。だから僕みたいにティアと家族のように過ごすことがなくなっちゃった。「悲しくないの?」とか「辛くない?」って聞いたこともあるけど「エドだってずっとティアの側にいられないの我慢してるんだから、僕はティアの側にいられるんだから…それに僕は従者だ。ティアの専属なんだ。これからティアを守るためにもちゃんと力をつけなきゃなんだよ?甘えは僕自信が嫌だ。エドはアリウム家の次期当主として、僕はティアの専属従者として守るよ!」って。その時のクロードの目は今までと違って凄く力強くて僕も負けられないって思った。
ティアは成長するに連れてどんどん可愛くなっていった。しかも、僕らには他の大人達とは違って泣かないし、お風呂だって凄く嫌がるんだけどそんな時は僕たちも一緒に入って「大丈夫だよ?怖くないよ?」って話すと泣き止んでくれた。話してることも分かってるみたいで僕らの言葉もちゃんと聞いてくれた。僕らも女の子や赤ちゃんがどんな風でどうすれば良いかを皆に聞いたけど…聞く女の子や赤ちゃんの話とは違ってティアは特別だった。
普通の女の子は凄く泣くし暴れるし、ワガママなんだって。ティアは…あんまり泣かなかったし、お風呂以外は暴れなかったかな。まぁ、お風呂の暴れるのも話を聞くに暴れるってほどじゃなくてちょっとバタバタしてる感じなんだけどね。ちょっと可愛いけど落ちたら怖いからそんなときは僕らの出番で一緒にお風呂に入れるからむしろ嬉しかったし。
泣くのもね、ハイハイや立ちはじめた時に転けたりした時ぐらいでそれも痛いのを凄く我慢して耐えれなくて泣いちゃう感じで凄くキュンキュンくるの。「もー!僕の妹可愛いっ!」って心でも沢山おもったし、沢山声にも出したよ。声に出すと恥ずかしがってほっぺが赤くなって、そこに手を当てて顔を隠すようにしちゃうとことか更に可愛いの。最近は慣れてきたのか少し赤くなるだけなんだけどね。でも、これも普通の女の子にはない仕草らしいよ。女の子はみんな赤ちゃんの時から可愛い可愛いって言われて育つから当たり前になって恥ずかしいとかないんだって。ティアを見てるから正直想像できないけど大人の皆がそんな風に言うってことはティア以上に可愛い子がこの世にいないってことだよね。
そんなティアは産まれた時から僕たちだけでなく使用人達からも「天使の様に可愛い」って言われてきた。それが話すようになってからは「ティア(お嬢様)は天使だ」ってなった。ティアは話すようになるとすぐにスラスラ話すようになっていった。本当はまだ単語で話すぐらいらしいんだけどティアはそんなことなくて僕やクロードと変わらない位の言葉を使うんだ。まぁ、お菓子を食べてる時や興奮すると単語っぽくなって必死に伝えようとするけどそれどころじゃないとこなんて凄く可愛いんだけどね。いつもと違って特に可愛いんだ♪
あ。そんなティアが僕ら以外にも天使の様にから天使になったのはティアの性格がハッキリ分かるようになったからなんだ。喋れなくてもティアは優しいって思ってたけど、僕たちが思ってた以上にティアは優しかった。
ティアは使用人とは必ずあいさつはしっかりするし、お礼もちゃんと言うんだ。僕は使用人に対してお礼をする事がなかった。そんな風に周りからも言われたことが無かったからでもあるけど。ティアはそれを当たり前のようにするし、悪いことをしちゃったって分かるとちゃんと謝るんだ。使用人にも。貴族としては良くないかもしれないけどティアはまだ小さいし、僕が気がつかなかったことを自然にするティアにびっくりしたし誇らしかった。
なんで使用人にもお礼や謝るのか聞いたら「使用人も同じ人だよ?ティアは貴族?だけどここにいる使用人達は家族だよ?」って。それを聞いて「確かに。」って思っちゃったんだ。兄弟や親ではないけど一緒に暮らす家族なんだって僕も思っちゃったんだ。更にティアは「使用人にも感情はあるからやっぱりちゃんと気持ちは伝えた方が嬉しいと思うんだ♪」って笑顔で言われて、「あぁ、やっぱりティアは特別で本当に天使だ。」って思った。
こんな風に優しい子は女の子ではなくて男の子でもいないと思う。誰かに言われたからでもなくて、周りとは違うってのもティアはなんとなく分かっていても自分が正しいって思ったことを出来るティア。
誰かがケガをしてるとティアがケガをしてるのでは?って思っちゃうぐらい眉を下げて悲しそうな顔で「大丈夫?」って首を傾げるんだ。で、ちゃんと手当てしてるのを話しても心配してるし、治ると嬉しいって気持ちいっぱいの笑顔で「よかった♪」って言うんだ。使用人をこんな風に心配する子なんてなかなかいないよね。
だって、僕の父様は違うけど貴族ってろくでもないやつらが沢山いるってのは僕はもう知ってる。まぁ、ちゃんとしてる貴族もいるけどさ。使用人を道具の様に扱うやつもいるって父様から聞いて、そうならないように僕はならなきゃいけないし、父様からは「アリウム家の当主になるってことは領民達がいるから成り立つんだ。家族だけではなく、使用人だけでもなく、領民もちゃんと大切にして守っていかなくてはならない。それができる者にならなくてはアリウム家当主にはなれない。」と言われた。
早くから勉強や剣術、父様からも当主としての事を学んで良かったって思ってる。大変だけどいずれする事だし、ティアを守るためだからね。
そんな僕は最近あることを知ってしまった。まぁ、知ったっていうか父様達から習ったんだけどね。これはクロードも一緒に習ったんだ。
この国は一妻多夫。これは知ってたよ?でもそれだけじゃなかったんだ。僕らはティアとは既に家族で兄妹だからティアの夫にはなれないんじゃないかな?って思ってたんだ。だってさ、家族から家族になるってよく分かんないし、既に家族だしさ。まぁ、夫と妻ってのもよく分かってなかったんだけどね。でも、僕らはいまは兄妹だけど、結婚すると夫婦になるんだって。夫婦は母様や父様のことで、ずっと一緒にいられるってことらしい。兄妹のままだとずっと家族だけどティアが結婚したらアリウム家から出ていって僕らから離れて生活するって教えられた。
ティアと離れる?ティアが僕らから離れてく…そして、僕らのいないとこで他の男と家族になる…そう分かったとき悲しくて辛くて許せないってありえないって思ったんだ。目の前が暗くなって…それだけの気持ちじゃなくて怒ってるような気持ちにもなった。
で、僕らは二人して魔力を暴走しかけた。けど、すぐに父様達が対応してくれて落ち着いたんだけどね。その後詳しく聞いたら、ティアは僕らとも結婚出来るんだって!しかも、子供は魔力で育つから僕と結婚した場合は子供は必ず銀色の髪なんだって。瞳は僕かティアか分かんないけどね。ってことはティアに似た子が出来るってことだよね?!絶対可愛いっ!!!僕に似てもティアの子供なら絶対可愛いし!色んなパターンを聞いたけど、クロードも聞いてたけどその場合は獣人で産まれたら基本は獣人の魔力が多いからクロードの灰色になるらしいけど凄く少ない確率で銀色の狼の獣人にもなる可能もあるんだって。ってことはだよ?もし女の子でティアに似ていて色も全部ティアの色で耳と尻尾…絶対可愛いっ!!!その場合の確率をあげる方法もあるらしいけどそれはもっと大人になって魔力をもっと上手く使えるようにならなかなゃいけないらしいけどね。でね、僕とクロードは二人して興奮して父様達を放置してはしゃぎまくったよね。だってどんな子のパターンでも絶対可愛い!一番はティアに似て欲しいけどね。
沢山2人で話してたら父様達が苦笑いしながら言われたんだ。「ティアの夫になるならティアを妹としてではなく女の子として愛してなきゃ私達は結婚の許可を出さない。」って。「ティアには政略結婚をさせる気はなく、ティアを愛していてティアも愛してる相手でなくてはダメだ。」と。「だからちゃんと自分たちの気持ちと向き合うんだ。ティアを妹としてだけではなく女の子として愛してるかを。そして愛してるって分かればティアに男として見てもらえるように頑張れ!今はティアからは兄や従者としてしか見られてないからな。」て笑いながら言われたよ。ちょっとムッとしちゃったけど…まぁ、そうだよね。僕も好きと愛してるの違いが分かんないもん。「まぁ、さっきの反応からするにお前達のティアに対する気持ちは分かったから安心したけど、ちゃんと自分達でティアを愛してるか考えろ。私達はティア…ティアラローズだけではなくエドワードにもクロードにも本当に幸せになってもらいたいんだからな。」って言って抱き締めて貰ってそのままその話は終わって違う話しになっちゃった。
僕らはやっぱり二人して後から話し合ったけどティアと離れることはまず考えられなかった。ちょっと想像するだけで今までに感じたことがないぐらいの気持ちになって何度か魔力暴走になりかけるたびにお互いに「落ち着け!それは深く考えるな!ありえないってわかったんだから!!!」ってすぐに頭や背中を叩いて正気に戻しあった。一度なったからやばいってのが分かるからお互いに「あ。こいつ考えてるな。」ってわかった時点でバシバシしあった。正直痛いが助かるよね。さすが兄弟だよ。タイミングばっちり。痛いけど…。
で、分かったことは…ティアと離れることは考えられない。女の子として好きってか愛してるかも正直今はわからない。だって他の女の子を見たことないんだもん。でも、ティアは僕らの中でも何よりも誰よりも「特別っ!」なことはわかった。使用人達にも愛してるってのがどんなことなのかを聞いたら僕らがティアに対して思ってる気持ちではないかな。っとは思うんだけどね。でも、他の女の子を知らないから今度下町に連れていって貰ったり、僕らが成長したらお茶会もあるからそこでしっかり女の子ってのを見てくるつもり。その時はクロードにも僕についてきて貰うように話し合った。もちろんクロードも来てくれるって。とりあえずはハッキリ分かるまでは今までのように過ごしていく事にしたんだ。
そうそう。ティアが夜寝た後はクロードと過ごしてティアの情報交換をしてるんだ。もう、仕事や勉強も終わってるから昔みたいに兄弟の時間なんだ。
今日話したのは僕とティアがお揃いの服を着る話なんだけどクロードも流石に悔しかったみたい。ふふ。普段ティアの前ではカッコつけてる癖にさ。眉間だってググッ!って寄せちゃって「くそっ!ずるいだろ!!あぁ…僕もティアとお揃いとかしたいよ。いや、従者の服は難しいけどさ。わかってるけど…あぁぁぁぁっ!!!」って頭かかえちゃってるんだよ?ふふ。僕の弟妹って本当可愛い♪少し頭使えば分かるのに自分は出来ないって思っちゃってさ(笑)仕方ないからすぐ教えてあげたよ。「下町に行く時とか貴族ってバレないように平民の格好するらしいよ?遊びに行くときはさ。その時ならクロードも一緒にお揃い出来るよ?僕からちゃんとクロードの分も頼んでおくから安心しなよ。」ってさ。そしたら、クロードってば目をキラキラさせて「マジで?!エドありがとうーっ!!」って尻尾ブンブンさせて本当可愛いの。「貸しな!」って笑って伝えたら「当たり前だろ!倍にして返してやる!」ってニヤッてするんだ。うん。可愛いだけじゃなく格好よくもあるかな。ま、どっちにしても自慢の弟だよね。ティアにはこんな姿見せずにいるけどこっちの素のクロードのが僕は好きだけどなー。うん。クロードがティアを愛してるってわかったら伝えてみよー。ティアもこんなクロードを見れた方が喜ぶだろうしさ。クロードが従者としてではなく素をだせるようにも考えなきゃ。ふふ。ティアの反応も楽しみだなー。
エドワードとクロードは今まで出てこなかったが実はかなり仲良し兄弟です。ティアラローズが産まれてからすぐに親に相談して勉強などを始めました。ティアの前では従者としていることをクロードが望んでいるためにエドワードも次期当主としての対応をして学んでいます。でも、ティアラローズがいない時やティアが寝てからは兄弟として過ごしています。話すことは半分はティアラローズの話であとはお互いに学んだことの情報交換をしてから寝る時間までまったり過ごしてます。クロードが使用人達を気にするので話す場所はもっぱらエドワードの部屋で、まだ5歳だしフリージアの部屋にいって話してることもある。夜にリチャードやセバスチャンも仕事が終わるとフリージアのもとに必ず少しの時間顔を出す為に親に相談するときに一緒にいく感じである。
そして、実は素で一緒にいる時は結構お互いに口調が悪かったりもする。エドワードは貴族として、クロードは従者として、お互いに我慢してることもあるため二人の時はちょいちょいこんな風に話して息抜きにもなっている。




