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ティアの日常(7)


君影草「やっと一段落しそうです。次あたりにエドワード視点を書いてみたいな。」



 みんなでお昼を食べて花壇の花を眺めたりつついたりしながらお昼寝の時間まで過ごした。屋敷に戻る前に花を切ってもらってお母様に届けて昼寝の為に部屋に向かう途中で力尽きてクロードによって運ばれた…みたい。

 で、お昼寝から覚めたらお兄様とおやつタイムっ♪お兄様とのおやつタイムは一階にあるサロンでいつもしている。大きな窓からテラスにも出られてそこでもお茶はできるけど日焼けなどの都合から室内で行う。私はテラスでしたいんだけどね…お昼前から外にいたからね。貴族令嬢は日焼けしたら良くないんだって。まぁ、私は肌が白くて日にやけても赤くなるだけで黒くはならないタイプみたいなんだけど…赤くなるとみんなが心配しちゃうからね。

 あとでお兄様にお散歩一緒にしてもらえたらいいなー♪るんるんでサロンに向かうとお兄様がソファーに座り待っていた。お茶の準備は出来ておりお兄様の後ろにはルイスが控えている。ルイスはエドワード付きの従者である。


「お兄様っ!」

「ティア。待ってたよ。」


 ノックをしてティアラローズがサロンに入るとエドワードはすぐに破顔しティアラローズの側に来てエスコートするために手を差し出した。ティアラローズはすぐに手を添えてソファーに向かい、エドワードの横に座らせてもらった。


「待たせ…ちゃった?」


 ティアはお昼寝から起きてすぐ来たが待たせてしまったかと首をコテンっと傾げた。


「ん?ここではそんなに待ってないよ。朝ティアと離れてからティアとお茶をするのを楽しみにしてたんだ。」


 ニコニコと笑いながらティアラローズの頭を撫でるエドワード。美少年だけど兄としてずっと過ごしてる今ではちょっと恥ずかしいけど慣れてきた。だってお兄様も私が産まれた時からずっと甘やかしてくれて大好きってのを全く隠さないからね!そんなお兄様が私も大好きだし!ちょっとシスコン過ぎて心配だけど…たぶん私もブラコンである。

 話してる間にルイスがお茶を入れてくれた。私にはミルクたっぷりの甘いミルクティーである。おやつはサクサククッキーで私が一口で食べられるように小さめに作られている。


「ティア♪あーん♪」


 おやつタイムでは毎回お兄様が食べさせてくれるのでクッキーはあーんである。食事の時とは違いお兄様の楽しみの時間?ご褒美タイム?らしく、以前に「お勉強などを頑張ってるから癒して。」と言われては断れない私なのだ。だって、5歳なのに毎日鍛練やお勉強なんだよ?前世では考えられないよね。幼稚園ぐらいだよ?私勉強なんてせず遊んでたよ。しかも、ソファーに座るとティーカップが取りにくいのだがお兄様が毎回取ってくれる尽くし具合である。あ、このクッキー美味しっ♪もぐもぐ。


「ふふ。美味しかったんだね♪」

「ん♪」


 エドワードは目をキラキラさせるティアラローズが可愛くて我慢できなくてギュッと抱き締めて頭に頬擦りをする。ティアラローズはおやつタイムでは慣れたものでされるがままで、恥ずかしさよりもお菓子の美味しさのが勝つ2歳児であった。コクリと頷いたあとは口の中が無くなれば雛の様に口を開けて待ち、ティーカップが欲しい時は両手を広げて待っている。

 そんなティアラローズを甲斐甲斐しくお世話しながら時々頭を撫でたり、抱き締めたり、頬やおでこや髪にキスを落とすエドワードであった。毎日この時間はこれだと決まっているのでエドワードがすることは放置で必死に口を動かすティアラローズである。


「はぁ♪癒される~♪」

「ん♪美味しぃの♪お菓子は偉大なの♪」

「ふふ。本当ティアはお菓子が好きだね。」

「ん。大好き。甘くて幸せ。美味しい。クッキーも好き。マカロンも好き。プリンも好き。」

「じゃぁ明日はマカロンにしてもらうように頼んでおくね。プリンは食べさせにくいからデザートの時にだしてもらうように伝えとくよ。」


 ティアラローズは目を輝かせてエドワードが持っていたクッキーを奪いエドワードの口元に運ぶ。


「お兄様ありがとう♪あーんして♪」


 お菓子のお礼にクッキーをお兄様に食べさせてあげよう。今日の私は優しいのだ。だから忘れずに料理長に伝えてね♪


「…ん♪ありがとう。」


 滅多にないティアラローズからのあーんにびっくりして少し固まるが目元を赤くしながらも口を開けるエドワードである。

 実は、給餌はこの国では愛する者にする求愛行動である。が、この事をティアラローズは知らず、エドワードは知っている。もちろん、ティアラローズが給餌について知らないことをエドワードは知っていた。それでも大好きなティアラローズからのあーんは今のところエドワードにしかしないことを知っていて秘密にしている。知ってしまうと恥ずかしがり屋のティアラローズがしてくれなくなるかもと思ったからである。

 そんなことは知らずに今日もティアラローズは御機嫌でおやつタイムを堪能した。そして、エドワードにお願いして一緒に園庭を散歩して晩御飯までは妖精の絵本を読んでもらいながら過ごした。


 そして、お父様が帰宅の連絡がきた。あのままサロンで遊んでいた私とお兄様は連絡を貰ってエントランスに向かった。

 エントランスにはお父様が既に帰宅していてお母様と沢山の執事がお出迎えをしていた。あ。お母様付きメイドのアンもいた。お母様を抱き締めて頬にキスをしている。本当私の両親はいつも仲良しだね。


「お父様っ!おかえりなさいっ!」

「父様。おかえりなさい。」


 ティアラローズはリチャードに素早く抱き上げられて頬擦りをされ、エドワードは頭を撫でられた。


「あぁ。ただいま。2人ともいい子にしていたか?」


 リチャードは目元を下げて優しい瞳で2人を見る。


「もちろんです。さっきまではティアに絵本を読んでいました。」

「あのね!妖精さんの絵本をマリーが教えてくれたの♪絵もキレイで気に入ったのっ!!!」


 エドワードはにっこり答え、ティアラローズは少し興奮気味に答える。午前中にマリーが持ってきてくれた絵本は挿し絵がすごくキレイで、更に読むときに魔力を流すと妖精の羽がパタパタっと動く仕掛けまであったのである。読みながらエドワードが魔力を流してくれてティアラローズがびっくりして大興奮。そしてティアラローズはソファーに座るエドワードの足の間から離れなくなり何度も読んで貰っていた。ついでに絵本を読むときはいつもこの体勢である。


「面白い絵本でも見つけたのか?」


 ティアラローズの興奮具合にリチャードは首を傾げる。ティアラローズが絵本を読むことは今までもあったがこのように興奮したことはないため不思議に思った。


「ふふふ。執事達から話を聞くにどうやら魔道絵本を気に入ったらしいゎ。」


 フリージアは部屋にいたが子供たちの様子を執事達経由で連絡を受けるようにしている。


「あぁ、あれか。最新絵本を仕入れたばかりだったな。ティアはあれが気に入ったのか。」


 リチャードは納得して最近子供達用に仕入れた絵本を思い出した。ティアラローズが読んだ絵本以外にも何冊かの魔道絵本が図書室には新しく増えていた。


「うんっ!きれーなのっ!!ありがとうお父様っ♪」


 ティアラローズは喜びのあまりリチャードに抱きついた。そんな愛らしいティアラローズにリチャードは破顔する。


「っ!あぁ。そんなに喜んでくれるとは私も嬉しいよっ!」

「あらあら。」

「お兄様がね。沢山読んでくれたのっ!妖精さんがパタパタ~♪ってなるんだよ?!お父様見た?」

「エドが読んでくれたのか。この様子だとかなり読まされたみたいだな。」

「その間ティアを一人占め出来て幸せでした。」


 リチャードは少し苦笑いしながらエドワードを見るが当の本人はニコニコしている。何故ならエドワードが魔力を流す度にティアラローズは嬉しい悲鳴をあげて、キラキラした瞳でエドワードに振り返り「みてみて!お兄様っ!」とか「きゃ♪きれー♪」とか「妖精さんかわいー♪」っと大はしゃぎであったのだ。年相応らしいはしゃぎ具合にはじめはびっくりしたエドワードであったがすぐに可愛らしいティアラローズを堪能したのであった。もちろん見ていた使用人達もあまりの可愛らしいティアラローズの姿に終始ニコニコしていた。心の中でティアラローズ以外は皆「可愛いのは妖精よりもティアだよ(お嬢様です)。」っと。


「では、食事を食べた後に私も読んであげよう。」

「ほんと?!やった♪」

「あぁ。食べながら今日は皆がどの様に過ごしたのか教えてくれ。」

「はーいっ!」


 リチャードはティアラローズを抱えたまま皆で食堂に移動した。そこで、今日の出来事を話をしながら過ごした。食べてからはサロンに移動して紅茶を飲みながら絵本も読んで貰ったよ。あ。私はホットココアでした。

 あ。ワンピースの許可はお父様からもでたよ。もちろんお花の妖精ドレスも…話を聞いたお兄様まで乗り気で楽しみにしてるって。ドレス動きにくいし妖精なんて恥ずかしいのにな。まぁ、ティアの体には似合うだろうけど着るのは私なのに。私も見る方がいいな…っと思いちょっと恥ずかしいけどお兄様に「あのね。妖精さんの服…お兄様も一緒にがいいな?お揃いのデザインにしよ?」ってお願いして巻き込ましたとも!美少年の妖精スタイルっ!絶対かわいいっ!!

 でも、何故かぎゅうぎゅう抱き締めながら「ティアは僕と一緒がいいんだねっ!これからはお揃いの服をデザインして増やして貰おうねっ!」っと言われた。いやいや、妖精スタイルのお兄様を見たかっただけよ?私だけは恥ずかしいから巻き込んだのになんでこんなに喜んでるのかな??

 そのままお風呂の時間まで過ごしてお風呂を上がる頃にはうとうとしてて、寝巻きをきて髪を温風魔道具(前世のドライヤー)で乾かして貰ってるうちに寝ちゃったティアラローズであった。寝たティアラローズはクロードに寄ってベッドに運ばれたのであった。








 






 


 

 給餌行動だけでなく、お揃いの服も実はこの世界では意味があります。夜会などでは相思相愛のものがお揃いの服を着るのは良くあることである。一妻多夫のためお互いの色を身に付けるよりも手軽に出来るからでもある。もちろんお互いの色を身につけるパターンもあるが、その場合は妻となるものが沢山の色の宝石が付いたブレスレットで、夫となるものは妻の色の宝石が付いたブレスレットをつける。宝石以外のデザインを同じにしたりとあるが…かなりの数の夫を持つ者や政略結婚相手の場合はそんなことはしない世界でもある。貴族の場合、一妻多夫でも利益などでの政略結婚がやはり多いからであり、更には一夫一妻とは違い多くの夫との交流が難しかったりするからでもあった。場合に寄っては沢山の夫のうち好き相手のみの色を纏いその者としか夜会にこないパターンなどもある。

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